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■2016/04/06 (Wed)
第6章 フェイク

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30
 ツグミは寒いわけではなかったけど、何気なくトレンチコートのボタンを締めた。
 辺りはどんよりと暗く影を落とし始めていた。駐車場の街灯に、明かりが入り始めた。
 もう遅いのかと思ったけど、まだ4時半だった。空が曇っているから、暗く感じるのだろう。
 そんな時、駐車場に車が入ってきた。黒のトヨタ・クラウンに、黒のワゴン車が続く。
 黒のトヨタ・クラウンと黒のワゴン車は“いかにも”な感じだった。ツグミも岡田も、身を乗り出してトヨタ・クラウンに注目した。
 黒のトヨタ・クラウンは、岡田のワゴン車から1つ間隔を開けて駐まった。助手席側だから、ツグミから見て左手だ。黒のワゴン車は、トヨタ・クラウンの向こう側に並んで停車した。
 ツグミはじっとトヨタ・クラウンを観察した。トヨタ・クラウンの運転席と助手席から、男が1人ずつ降りてきた。運転席の男は体格がよく、黒のスーツで決めていた。服の上からでもわかる全身筋肉で、見覚えのある雰囲気だった。
 助手席から出てきた男は、小柄で体全体が樽のような形をしていた。白のスーツに赤い蝶ネクタイ。脚を悪くているのか、左手に杖を手にしていた。容姿は、厚い唇に、小さな目。瞳は死人のように輝きがなかった。
 ぱっと見の印象……いやじっくり見ても男の印象は深海の提灯アンコウだった。まるで、醜いパーツをわざわざ集めて組み合わせたような姿だった。同情すら一片も入る余地のない醜さだった。
 しかし提灯アンコウは、何ともいえない気風を周囲に放っていた。全身筋肉のヤクザが、下っ端に見えるくらいの存在感を持っていた。あの提灯アンコウが、今回の交渉の主役だ。ツグミもここ何週間の経験で、そういうのがわかるようになっていた。
 ツグミはワゴン車を降りた。岡田も運転席から降りた。
 外に出ると、冷たい風が吹いてきた。風はツグミの髪を軽くなびかせた。さっきよりも、外の空気が冷たくなっていた。
「アンタ、誰や。宮川は?」
 ツグミはキツめの声で、先制攻撃に出た。顔にかかる髪を、ちょっと押さえた。
「宮川は来ない。もう姿を見せんだろう。私はあの男の代理人だ。二ノ宮と名乗っておこう」
 提灯アンコウ改め二ノ宮の声は堅気ではなかった。修羅場を潜り抜けた、ヤクザの声だった。
 容姿も体型も、哀れとしか言いようのない二ノ宮だった。が、只者ではない佇まいがあるように思えた。どこか狂気じみた迫力だった。それは宮川にも通じる、独特の雰囲気だった。

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目次

※ 物語中に登場する美術家、美術作品、美術用語はすべて空想のものです。

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