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■2016/04/05 (Tue)
創作小説■
第10章 クロースの軍団
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20
間もなく夕暮れだった。ガラティアの軍勢は村まで退避した。村ではある程度戦いの準備が整えられていたが、何万という相手を応じるには不充分だった。村の防壁はあっという間に崩壊した。クロース軍が侵攻し、蹂躙された。
ソフィー達はそこで踏みとどまった。村のあちこちで戦いの音がひしめいている。ソフィーは持っている杖で、敵兵を叩いた。
ソフィー
「オーク様は? オーク様を見ませんでしたか」
砦から逃げてきた兵士に、ソフィーが尋ねる。
しかし誰もが首を横に振った。
兵士
「無事でいることだけを願いましょう。さあソフィー様、行きましょう。逃げてください」
しかしソフィーは首を横に振った。
ソフィー
「私はここに残ります。残ってあの人を待ちます」
敵は澎湃と押し寄せてくる。ソフィーはそこで留まって戦う覚悟を決めた。
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