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■2009/06/30 (Tue)
RETAS STUDIO〔レタススタジオ〕

925f26c6.jpgレタススタジオとは、アニメーションの製作現場において、実際に使用されているアニメーション制作ソフトである。日本のアニメーションの現場では、100%このソフトが使用されている。テレビアニメはもちろん、劇場アニメや、オリジナル・アニメーション・DVD、さらにジブリやI.G作品なども全てレタススタジオで制作されている。
レタススタジオといえば超高級品で、最近まで30万円以上という価格だったが(初期のころは150万円)、2008年の12月、突如として3万円台に値下げされた。
もちろん、機能制限など一切ない完全版だ。そこそこのパソコンの性能さえあれば(ちなみに、私のパソコンは2002年製で、デュアルコアも入ってないが、問題なく動いた)、実際にプロが現場で使用している作業が、全て自宅でできてしまうのだ。
では、レタススタジオで具体的にどんな作業ができるのか見ていくとしよう。
(ソフトの動作環境、値段、株式会社セルシスへのリンクなどは商品説明の下にあります)

STYLOS(作画)
レタススタジオは4+1のソフト分解されている。最初に紹介するのは作画用ソフトであるSTYLOSだ。
このソフトで、〔レイアウト、原画、動画、タイムシート〕といったアニメーションにおいて最も重要な工程のすべてが制作できる。
ワコム製ペンタブレットに対応しており、パソコン上への直接作画が可能である。アニメーション制作といえば大量の紙(動画用紙)が必要と連想されるが、レタススタジオとペンタブレットあれば、必要最低限の道具で、机の上を散らかす心配なく作業が進められる。最近は高級な液晶ペンタブレットもさほど高くはないから、一緒に購入するすることをお勧めする。
アニメーションツールとしての補助機能も多様である。動画用紙の透明度を設定できるし、順番を整理してでの「指パラ」も即座に行ってくれる。また原画やレイアウトの下に、一枚だけ画像資料(設定や写真、3Dデータなど)を半透明状態で置き、それを参考に絵を描ける。このツール一つで、下書きから動画の完成までのすべてを行える。
STYLOSでの作画作業が終了すれば、次は「彩色仕上げ」である。

PAINTMAN(彩色仕上げ)
一見すると、普通のペイントツールのように見えるが、アニメーション制作ソフトらしい特徴を備えたソフトである。
まず、塗り漏れしそうな線と線の切れ目を感知し、自動的に防ぐ機能。トレスミスによる線の揺らぎを修正し、綺麗に引きなおす機能。塗り忘れを防ぐ機能。さらに、一度引いた線をボタン一つで太くしたり細くしたりなどが可能である。また、重ねた動画の、同じ領域を一気に彩色する機能などもついている。
ところで、各ソフト間のデータの受け渡しは、「カット袋」を使用する。カット袋とは、中に原画やレイアウトや背景などを入れ、各現場を持ち運びする袋である。
もちろん、本当のカット袋があるのではなく、パソコン上に架空のカット袋を作成し、そのカット袋で各ソフト間の受け渡しするのである。STYLOS(作画)で作成した動画や背景をカット袋に保存し、「書き出し」を行い、PAINTMAN(仕上げ)に受け渡す。それから、同じく「書き出し」を行い、CORE RETAS(撮影)にデータを受け渡すのである。

TRACEMAN(スキャン・トレース)
作画→仕上げ→撮影といった流れとは別に、画像をソフトに取り込むためのツールである。
例えば、レタススタジオ以外のソフトで画像を作成した場合だ。フォトショップやペインターといったツールで画像を作成し、レタススタジオに取り込む場合、このTRACEMANが使用される。おおよその作業はSTYLOSでも行えるが、だがやはり限界やソフト特有の癖がある。そういった場合、別のソフトで画像を作り、取り込む場合にTRACEMANが活用される。
また、手書きで動画用紙に作画を行った場合も、TRACEMANで取り込むようになっている。ここで取り込んだ画像を、PAINTMAN(彩色)あるいはCORE RETAS(撮影)に受け渡すのである。

CORE RETAS(撮影)
作画、彩色と進めたカットを、最終的に纏め上げ、特殊効果などを追加するソフトである。この段階において、動画と背景が一つになり、実際の動作を確認できるのである。
また、CORE RETASを使って様々なエフェクトを追加することもできる。例えば止めの動画をスライドさせたり、画面に効果をつけて古ぼけた感じにしたり、印象的なセピアカラーにしたりなどができる。
CORE RETASで一つのカットは完全な形として完成され、次の作業である編集に進む。

Movie Edit Pro(編集)
CORE RETASまで進めた作業は、あくまでも断片的なカットである。完成に向けた編集は、このMovie Edit Proを使用する。
このMovie Edit Proは、レタススタジオとは別のツールである。だが機能面はプロ使用で充実しており、このソフト一本でカットの編集、音楽とアフレコの合成などが行える。
ただしツール自体の使い勝手は、とてもいいものとは言えない。広告には「直感的に使用できる」と説明されているが、広告どおりには使用できない。使われている用語は聞き覚えのない奇怪な専門用語ばかりだし、何をいじったらどうなるのかまったく理解できなかった。もしかしたら使えこなせれば良ツールになるのかもしれないが、私はこのソフトの1%の力も引き出せなかった。



レタススタジオは完全なプロ仕様の製作ソフトである。しかも、驚くような低価格で手に入る。レタススタジオは夢のようなソフトであり、夢を実現させられるソフトである。
ただし、実際に使いこなそうと思うと、高いハードルをいくつも越えなければならない。確かにプロが現場で使っているソフトそのままだが、だからといって「誰でも簡単にプロのような作品を制作できるソフト」ではない。実際に使ってみた感触は、非常に複雑で、自由に使いこなせるまでかなり時間が必要だと思った。
レタススタジオで使われている用語は、実際のアニメの現場で使用されているものが多いが、それでも初心者にとって難しいものだろう。熱心なアニメファンでも知らないだろう用語が、いくつも登場してくる。さらに、レタススタジオ独特の用語もいくつもあり、憶えようと思ったら、ちょっと大変だ。本気でレタススタジオを使いこなそうと思ったら、それ以前に勉強が必要そうだ。
はっきりいって、独学で使いこなすのは難しい。まず専門書店へ行き、ソフトのマニュアルを探すべきだろう。レタススタジオにマニュアルが付属されているし、ネット上に電子マニュアルも存在するが、これだけでは心細い。同梱のマニュアルは薄っぺらく、最低限の使用方法しか書いてない。電子マニュアルも親切なマニュアルとはとても言いがたい。同じモニター上にレタススタジオと被ってしまうし、しかも文字が潰れて非常に読みづらかった。
やはり専門書店などに出向いていき、実際に中身を見た上でマニュアルを購入するのがいいだろう。もし、それが難しいというなら、コンピューターに詳しい協力者を見つけるべきだ。そもそもアニメ制作は一人で担うにはあまりにも過酷なので、協力者の存在は絶対必要である。どちらの理由にせよ、信頼のおける協力者は必要だと思ったほうがいい。
それに、作品制作そのもののハードルとなると、さらに高くなる。まともに作品を制作するつもりなら、最低でもアニメ専門学校卒業くらいの知識、技術は必要だ。現場の経験があればもっといい。初心者はクリンナップ(線を整理すること。現場では「トレス」)すら満足にできないだろう。
すでに、ユーチューブニコニコ動画などに、レタススタジオを使用したと思われる個人製作作品がいくつか見られるが、基本ができていないものがほとんどだ。例えば歩きの動画に上下動がない。フォロースルーの概念がわかっていない。もっといえば、動画の詰め位置がおかしいなど、やはり素人の独学ではなくプロの現場経験は必要だと私は考える。
レタススタジオは、間違いなく夢のツールだが、その当人の実力以上の力を引き出してくれるツールでは決してない。根本的な絵の技術、シナリオの感性、その両方が容赦なく試されるソフトである。もし本当に自身に実力があり、才能(うぬぼれ)、野心があるならば、迷わずレタススタジオの購入をお勧めしたい。

動作環境(仕様は後に変更されるかもしれません。公式サイトで確認してください)
Microsoft Windows日本語オペレーションシステム
XP Home Edition(Service Pack2以上が必要)、XP Professional(Service Pack2以上が必要)、Vista Home Basic、Vista Home Premium、Vista Buiness、Vista Ultimate
※internet Explorer5.01以上必須。※Quick Time6.0以上推奨。※32bit版のみ対応。64bitでは動作保障はいたしません。※Direct9.0以上推奨(Stylosの3D機能を使用する場合)

コンピューター本体
PC/AT互換機のみ
上記OSがプリインストールされたパーソナルコンピュータ

CPU
Intel Pentiumプロセッサ及び互換プロセッサ
1.0GHz以上(2.0GHz以上推奨)

HDD空き容量
1.0GB以上必須(3.0GB以上推奨)、CoreRETASは3.0GB以上必須(6.0GB以上推奨)、アプリケーションインストール用:約300MB、データその他のインストール用:約2.0GB、作業領域として:約500MB以上(CoreRETASは2.5以上)必須(5.0以上推奨)

モニタ
XGB(1024×768)以上の高解像度ディスプレイ
フルカラー(24bit、1670万色)

タブレット
WACOM製タブレット
BAMBOO、FAVO、intuos、Cintiq、DTシリーズなど

値段36750円(税込み)
株式会社セルシス
レタススタジオサイト





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