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■2016/05/09 (Mon)
第12章 魔王覚醒

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 夜の闇が、空を覆う。西の地平線だけに、わずかな赤い色を残していた。
 セルタ砦の広場に、薪が積み上げられる。側に処刑用の十字が準備されている。いかめしい顔の処刑人が、黙々と仕事の準備を進めていた。
 周囲を、人々が悲しい顔で取り囲んでいた。夜の静寂が包もうとしている中、砦は人々の押し殺したようなすすり泣く声で満たされていた。

兵士
「退け! 退け!」

 兵士が群がる人々を鞭で押し分けながら、馬車を進めた。馬車の荷台には、腕を縛られたソフィーが座っていた。ソフィーは下着だけの格好だった。鞭での拷問を受けた後で、全身にミミズ腫れを作っていた。無気力な表情で、運命を待ち受けるようにうつむいている。
 ソフィーを載せた馬車が通り過ぎていこうとすると、人々が泣き叫びながら、手を伸ばした。側で馬に乗って護衛している兵士が人々を鞭で叩き、押し留める。
 ソフィーを乗せた馬車が、間もなく広場に到着した。

兵士
「早くしろ! 早くその女を殺せ!」

 危機感を覚えた兵士が、馬車の進行を急がせる。
 だが馬車に乗っていた兵士は、従わなかった。ソフィーを振り向くと、手に持っていた剣を抜き、その腕を縛っていたロープを切った。

兵士
「行ってください! 早く!」

 兵士はソフィーの体を掴み上げると、荷台から突き落とすした。

兵士
「貴様!」

 馬車の前で待ち受けていた兵士が、剣を抜いた。馬車の兵士が立ち上がって、進路を塞いだ。
 ソフィーは何が起きたかわからず、混乱する。ソフィーはゆるく首を振った。

兵士
「早く逃げてください!」

 広場に集まった人々が一斉に兵士に飛びかかった。「ソフィー様を救え!」と人々が声を合わせる。
 唐突に起きた暴動に、ただちに駐在する兵士達が反応した。騎士団が人々に突撃する。槍の攻撃に、武器を持たず衰弱した人々が次々と薙ぎ倒される。

ソフィー
「駄目です! 抵抗しないで!」

「ソフィー様は逃げて!」

 しかし躊躇うソフィー。
 騎士団が人々を掻き分けて、ソフィーの前に飛び出してきた。騎士の顔に憤怒が浮かんでいた。槍の穂先がソフィーを狙う。
 ソフィーはむしろ覚悟を受け入れた。槍を振り上げる兵士に対して、胸を差し出した。
 が、突然、光が花開いた。強烈な光に、夜の闇が一瞬反転する。馬が驚いて前足を跳ね上げて、兵士を振り落とした。
 人々も突然の異変に混乱する。
 続いて風が起きた。ただの風ではない。風は人々の間を猛烈に吹き抜けていき、次に荒ぶる熱風となると、草むらに火柱が立ち上った。
 兵士も人々も業火に包まれ翻弄される。炎はあちこちで立ち上がり、壮絶極まりない渦を作った。それは明らかに自然のものではなく、魔力のものだった。
 ソフィーも何が起きたかわからず、茫然と座り込んでしまっていた。
 と、目の前の炎が2つに分かれた。その向こうから、人馬が一騎飛び出す。まさに鬼神のごとし。炎を割く疾風が、ソフィーに迫った。
 ソフィーは馬の前で立ち上がった。人馬はソフィーの体を抱き上げた。

ソフィー
「待って! みなさんを救わないと……」

 ソフィーが訴える。
 人馬は応えるように向きを変えた。持っていた剣が火を放つ。火の玉は放物線を描き、騎士団の只中に落ちた。騎士団は突然の魔法に驚き、足並みを乱した。

騎士
「魔法だ! 邪教の魔法だ!」

 騎士団が慌てた声を上げる。

ソフィー
「みんな逃げて!」

 ソフィーは騒乱に負けじと声を張り上げた。
 人々がこれに応えて「逃げろ!」と駆け出し始めた。もはや砦の統制は失われていた。人々が逃げ出す。クロースの騎士団は突然の魔法と、逃げる人々に戸惑うばかりだった。
 騎士団が、ソフィーとそれを救った人馬に狙いを定めた。

騎士
「あいつを追え! 殺せ!」

 騎士団が憤怒を浮かべて馬を走らせた。
 人馬は方向を変えて走らせた。素晴らしい速力だった。後を追う騎士団を一気に引き離していく。あっという間に追跡不能の距離になってしまった。人馬は沈み行く西の地平線に消えてしまった。

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