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■2016/06/08 (Wed)
第13章 王の末裔

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 しかし、オークは何か奇妙なものを感じた。

オーク
「おかしい。間もなく夜明けのはずなのに……」

 東の空が白く浮かび始めている。しかし空は、それ以上明るくならず、むしろどんよりとした何かを広げようとしていた。何か不穏な、不自然に感じる空気が辺りを満たし始めていた。

ソフィー
「何かが来ます。これは……」

 かつてない禍々しい気配だった。ドルイドでなくても、その気配を体にひりひりと感じた。

オーク
「ソフィー。兵達を起こしてください。戦になります」

 オークはソフィーと別れて、馬に乗った。気配を確かめようと、森の中に入っていく。
 すると向こうの方から、ゼインとその配下の者が馬に乗って駆けてきた。

オーク
「ゼイン殿!」
ゼイン
「オーク殿か。敵だ。クロースが軍団を引き連れてやって来るぞ。見たことのない巨大な悪魔を8体従えて、真っ直ぐこちらに向かってきている。ただちに戦いの準備を」

 オークはゼインがやって来た方向に目を向けた。森の木々が視線を遮っている。だが異様な暗闇が広がってくるのがはっきりと見えた。朝の光を完全に無にして、冷たい暗闇が足下からじわりと広がってくる。
 それから、遠くからズシン……ズシン……と響かせるものが聞こえてきた。その音が、途方もなく巨大なものを連想させた。
 オークはゼインとともに隠里に戻った。敵が迫っている事態を伝え、避難住民達に移動の準備するよう指示する。同時に、避難住民達の中から戦える者を緊急に呼びかけて、武具を渡した。多くの人達が志願した。
 戦えない人々は兵士の護衛を付けて、ただちに移動を開始した。その指揮に、ソフィーが当たった。

オーク
「このまま南へ。街道沿いに進んでください。南の山岳地帯に入れば、道を知らぬ者は容易に追って来られなくなります」
ソフィー
「はい。行けるところまで行きます」

 ソフィーが先頭に立ち、避難住民達が移動を始めた。
 イーヴォールが避難住民達の後方に、魔法の炎で壁を作った。もし突破された時の、ささやかな防壁だ。
 昼が過ぎると、雨が降るわけでもないのに辺りはことさら暗くなった。不気味なまでの重みのある暗闇が、辺りをひたひたと包み始める。
 オーク達は兵団を引き連れて、森の外に出て敵を迎え入れた。すると草原に、敵の一団がこちらに向かってゆっくり歩いてくるのが見えた。その中に、恐ろしく巨大な何かがいるのが見えた。

オーク
「イーヴォール!」
イーヴォール
「気をつけろ! あれこそ悪魔の王だ!」

 そこにいた全員が絶句し、しかし圧倒的な威容に誰もが納得した。

兵士
「おのれ、クロースめ。何をした!」
アステリクス
「倒す方法はないのですか」
イーヴォール
「ない。手駒はソフィーだけだ」
オーク
「できるだけ持ちこたえさせよ! 人々の避難が目的だ。敵をかき乱せ!」

 オークが合図を出した。騎兵達が先頭に立って走った。
 クロースの兵士達も向かってきた。鎧同士が激しくぶつかり合い、剣戟が重なり合い、両者の間に火花が散った。騎兵の一団がクロースの防衛網を突き抜け、その向こうへ駆け出していった。
 クロースの兵力はなかなか強力だった。オーク達は力任せに突撃し、相手の陣営の破壊に務めた。
 オークたち騎兵の一撃は強力で、クロース兵団の防衛網を次々と切り抜けていく。ついに、悪魔たちの前に進み出た。
 間近で見る悪魔の王は、より壮大な大きさだった。目の前に、真っ暗な絶壁が立ち塞がっているようだった。その姿は影のように揺らめいて、形が定まらなかった。
 イーヴォールが悪魔の王の足下に飛び込んだ。その真下に入ったところで、光の珠を打ち上げる。光の珠ははるか頭上で眩しく花開いた。
 悪魔達が怯んだ。オークがその隙に入っていき、ダーンウィンで斬りつけた。炎の一撃は、悪魔に効果的だった。悪魔の体に炎の一閃が走り、切り裂かれた。
 オーク達の軍勢が次第にクロース軍を圧倒した。騎士達が次々と悪魔の足下を潜り抜ける。悪魔を取り囲むように、兵士達が熾烈なぶつかり合いを繰り広げていた。
 クロースの神官達は、悪魔を巧みに操った。悪魔は敵味方の区別を付けながら火を放った。
 オークは悪魔の足下にいる神官達に狙いを付けた。しかし当然、その周囲は守りが堅かった。肉薄すると兵士達が盾の壁を作った。オークは盾に馬をぶつけ、地面に転がり落ちた。
 そこに、敵の刃が迫る。オークは危うく刃を振り払い、ダーンウィンの一撃を決めた。
 オークの仲間達が殺到した。騎士達が兵団を攻撃し、突き崩す。オークは引き下がらず突撃し、神官の持つ杖を叩き折った。
 だが敵兵に囲まれてしまった。神官への攻撃に一瞬気を払った隙に、敵兵が集まってきたのだ。
 無数の刃が、オークに迫る。
 オークは、はっと身を退いた。刹那、悪魔の拳が地面を砕いた。兵士達が一気に薙ぎ倒される。
 幸運にも悪魔に救われたオークは、敵の馬を奪ってそこから離脱した。次は悪魔の王を目指した。
 その周囲だけ、皆避けているように戦いの渦が遠ざかっていた。その中に、オークが一騎で飛び込んでいった。オークは油断していた兵士を屠り、神官達を蹴散らし、悪魔の王に接近してダーンウィンを振り上げた。
 瞬間、今まで経験のない恐怖を感じた。心を、いや魂を直接掴まれたような得体の知れぬ感覚だった。それを振り切って、ダーンウィンで悪魔の王を斬りつけた。
 が、剣は悪魔の王をすり抜けた。
 悪魔の王が足を振り上げて、突き落とした。それは軽い地団駄のようなものだった。だが恐るべき振動が周囲に広がった。兵士達が衝撃で倒れた。オークも見えざる誰かに掴まれたみたいに、馬ごと吹っ飛んだ。
 オークは慌てて身を起こし、頭上を見上げた。そこに、悪魔の王の足があった。
 光が放たれた。光は悪魔の前で花開いた。悪魔の王が身じろぎして、のけぞった。
 イーヴォールであった。イーヴォールは俊足の馬を走らせて、オークの側に駆け寄り、救い出した。

オーク
「イーヴォール、どうなっている!」
イーヴォール
「無駄だ。悪魔の王にはいかなる攻撃も効かない!」
オーク
「なぜだ!」
イーヴォール
「奴の姿を見よ! いまだ影に包まれ、姿が明らかになっていない。正体のわからない者は斬れない。『真理』を持つ者がきゃつの正体を明らかにせぬ限り、あらゆる攻撃は無効だ!」

 オークは振り返った。悪魔の王がオークを見ていた。悪魔の王は神官達の光に阻まれて、追ってこなかった。しかしその視線を感じた瞬間、ぐぐぐと心臓を握られるような痛みを感じた。

イーヴォール
「不用意に見るな! 命を取られるぞ」

 イーヴォールの忠告に、オークは目を逸らした。

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