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■2016/06/10 (Fri)
第13章 王の末裔

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10
 戦いは続き、やがて夕暮れが近付いた。西の地平線が黄金色に輝いたが、戦場には暗い影が落ちた。戦いの激しさはさらに深まっていく。いつの間にか炎の壁に区切られた向こうに、人々の姿はなくなっていた。避難は完了していた。
 しかし、戦いをそこでとどめるわけにはいかなかった。オーク達は戦い続けた。多くの者が死に、その引き替えに悪魔を1体倒した。
 夜が訪れる。闇はいつも以上に深く、その闇に引き寄せられたのか、戦いにネフィリムが混じるようになった。魔性の軍団が現れ、一時は兵士達に動揺が広がった。オークは速やかに指示を与えて兵団を移動させた。北の森で防衛線を張ると、ダーンウィンで草原に火を付けた。
 クロースは杖の光で身を守った。オーク達も炎の壁で身を守った。ネフィリム達はどちらにも手が出せず、足踏みをした。
 これで、戦いに一時的な小休止状態が生じた。この間にオークは体勢を立て直し、全ての兵士達に今後のための指示を与えた。
 間もなく草原に点けた火が消える。オーク達はネフィリムに戦いを挑んだ。魔の軍団に火を放ち、その死体を踏み越えて行き、そして――。

オーク
「退け! 退け! 退却だ!」

 オークは仲間達に指示を与えた。兵士達は一気に四散し、ばらばらの方向に駆け出した。無論、避難していった人達の行方をわからなくするためだった。
 突然バラバラに崩れる兵団に、敵兵は困惑した。追うべき方向を定められずまごつく。その間に、兵達は戦場から散ってしまった。
 オーク自身も、何人かの兵を連れて、西の方角へと走った。
 敵兵が追ってきたが、走って振り切った。しばらく西へと走り、それから南の方角に折れた。大きく迂回して、舗装された街道に入った。
 朝日が昇りかけていた。東の空が不吉なまでに赤く染まっている。北方向には異様に暗い影が見えた。敵本陣の位置を探るまでもなく、暗闇が目印になった。敵は追跡を諦めたらしく、あの場所に留まった。
 オーク達は草原を走った。しばらくして同じように戦線を離脱した兵士達を合流した。
 兵達の中に、イーヴォールの姿もあった。イーヴォールは兵士達とともに走っていたが、ふと足を止めて、掌に握られたエクスカリバーに目を向けた。
 イーヴォールが馬首を変えて、兵達から離れた。

イーヴォール
「オーク! 行かせてもらうぞ!」

 イーヴォールはエクスカリバーを掲げて合図を送ると、南東の方へと1人駆けていった。
 オークは手を振って、それに応じた。

兵士
「オーク様!」
オーク
「構わない。行かせてやりましょう」
兵士
「しかし、あの者の手にはエクスカリバーが……」

 オークは頷いた。

オーク
「あの剣はもう何の役に立ちません。何もかもが終わろうとしている時です。行かせてやりましょう」

 朝日の光に抱かれる草原を、イーヴォールが伝説の馬にまたがって一陣の風のように駆け抜けていった。その最後の姿を、オークは見えなくなるまで見守った。多くの助言と助力をもたらし続けた偉大なる魔法使いに、別れと感謝を告げた。

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