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■2009/08/25 (Tue)
シリーズアニメ■
前巻までのあらすじ(第9集より)
ああサプライズだよ、と私はうつろに呟くのであった
原作第153話 昭和83年9月17日
原作第153話 昭和83年9月17日
「丸井さん、相談したいことがあるんだけど、放課後ちょっといいかな?」
「え! あ、……はい」
丸井は動揺しながら頷いた。久藤は軽く片目を閉じて合図を送ると、教室を去っていった。
どどどどどどど、どうしよう! そんな、私と久藤君が……。心の準備が!
間もなく放課後がやってきた。丸井は久藤と一緒に、廊下を曲がった先にあるバルコニーに出た。
久藤は手に丸めたポスターを持ちながら、話を始めた。
「え……? あの、何の話をしているのでしょう?」
丸井は物凄い空振りをしてしまった後のように訊ねて返した。
久藤は爽やか少年の微笑を湛えたまま、手に持っていたポスターを広げてみせた。読書週間のポスターだった。
丸井が教室に戻ってきた。
過剰なサービスが氾濫する今の世の中、何も事件が起きないほうがむしろサプライズなのだ。
例えば、本当の誕生日に友人から――「みんなで飲んでいるから来
あるいは選挙前に、もう何年も会っていない友人から電話が掛かってきて、フツーに昔話をして、何事もなく切る感じ。
また、最近のコンサート。アンコールがなくてむしろサプライズ。
中央線、何の事故もなく定刻どおりやってくるとむしろサプライズ。
こんな生活して健康診断受けて、何事もなくてむしろサプライズ
深夜自転車で走っていて、警官とすれ違ったのにスルーされてむしろサプライズ。(リアルにありますよねぇ)
いろいろとありすぎる現代。過剰に事件が折り重なる今の日本。何事もなく、平静で平凡である現象こそが特別になっている。そんな逆転の時代を描き出す。そんな物語の最後に、マリアが言う。
「日本人わかってないな。この国の、何もない平和な日常が、サプライズなんだよ」
絵コンテ:板村智幸 演出:龍輪直征 作画監督:岩崎安利 色指定:石井理英子
告白縮緬組
原作第165話 昭和84年1月7日掲載
ある冬。登校中の千里は、交番の前で佇む糸色望に気付く。深い憂いを沈めた糸色先生の顔……。千里は何かが起きたと察して近付こうとした。原作第165話 昭和84年1月7日掲載
「私が……、やりました」
重く、呟くような声だった。
「先生! いったい何をやらかしたんですか!」
千里は慌てて望の前に走り、声をかけた。
「何も」
望の顔に、さっきまでの憂いも重い空気もなくなっていた。
「でも、今!」
それでも千里はまだ動揺が胸から去らず、望に身を乗り出した。
「いやこれは、自首トレです。――自首するトレーニングですよ」
「何でそんなことトレーニングする必要があるんですか!」
しれっと答える望に、千里は怒鳴って返した。望への心配が、一気に憤慨に置き換えられた気分だった。
望は、そんな千里を宥めるように、何かを諭すような顔を始めた。
「自ら罪を認めるのは難しいことです。その時、あなたは自首できますか? 何かの拍子で罪を犯してしまったとき、ハナから罪を認め、謝っておけば大事にならずに済んだのにということが多々あります! 非を認めることのできなくなった今の日本人には、このトレーニングが必要なのです!」
「で、あんたは何をやったんだ?」
「だから自首トレーニングですよ」
「何を言っとるんだキミは!」
当然の反応だ。
千里は望の提案に納得して、ならばと自分からも意見を出した。
望むが少し考えるふうに宙を見上げた。その結果、
「私がやりました。ぷーん」
望は反省していないいたずら小僧のような顔をして、鼻に小指を突っ込んだ。
千里は呆れて溜め息をついた。
千里は望を叱りつけると、全力の勢いで地面に額を落とし、嘆きの声を漏らした。
肩の温まらないうちに本気を出すのは怪我をする恐れがある。だから色んな事件に対し、予防線を張る意味でも自主トレは必要なのである。
例えば犯罪を犯したケースなど、自主トレの必要性が出てくる。一人だけ違うことを言ったり、話が2転3転して辻褄があわなくなってしまったり。
ところで、秘密などをカミングアウトするのを自首という場合がある。
例えば、カツラであると自首したり、
取っている新聞が宗教がらみだと自首したり、
浮気を自首したり、
特殊な趣味を自首したり、
某人気漫画ヒロイン(『かんなぎ』)が非処女であるばかりか、妊娠経験がある、とまでいきなり自首したり、
自首する側だけではなく、される側にとっても自主トレは大切なのである。
絵コンテ:龍輪直征 演出:清水久敏 作画監督:高野晃久 潮月一也 岩崎安利
色指定:石井理英子
最後の、そして始まりのエノデン
原作179話(正しくは160話) 昭和82年12月27日掲載
原作179話(正しくは160話) 昭和82年12月27日掲載
糸色望と可符香の二人が連れ添って、列車に乗り込んだ。
「子供騙しです。行き先不明なんてわけないじゃないですか。他の列車のダイヤとの兼ね合いもあるのですから、最初から到着駅は決まっているはずなのです」
望は可符香と向かい側の座席に座ると、うつむきながら退屈そうに呟いた。
「世の中、そんなことばかりですよ」
望は顔を上げて、沈んだ顔と声で話を締めくくった。
可符香は向かいの席でしおらしく座って、望の話を聞いているようだった。その表情には、いつものぬくもりのある微笑み。
窓の外は照明はなく暗く沈んでいる。しかし、はっきりと移動を感じる。望は窓の外の闇に目を向けた。行き先不明なわけがない。しかしこの列車は、果てしない闇を潜り抜けて、ど
ふと望の前に、スーツ姿の紳士が現れた。
「あの失礼ですが、学校の先生とお見受け致しました。アンケートにお答えいただきたいのですが」
と紳士は礼儀正しく話しかけてきて、アンケート用紙を差し出した。アンケート用紙には大きな文字で、
とお題が書かれていた。
「ん……。別にそうは思いませんけど。よくわからないし……」
望はアンケート用紙をちらと見て、退屈さを隠そうとせずに答えた。
「はあ? でも何か違和感を持つことはありませんか?」
無理に考えを捻れば、そういうのを見付からないわけではない。望が考える様子を見せると、紳士は急に勢いを持ち始めた。
「そうですか、やはりおありなんですね。では、教育現場に何か問題をかかえていると……」
望はうんざりしながら紳士を見上げた。
「“教育は死んだ”そう言わせたいだけなのでは? あなたの中で、結論出ているじゃないんですか?」
望は強い視線で紳士を見詰めつつ、それでいて落ち着き払った言葉を突きつけた。
紳士はその顔に動揺と困惑を浮かべ、逃げるように姿を消した。
――最近、やたら着地点の決まっている質問するケースが多い。すでに決定されている結論に着地したいがために、“意見”ではなく“同意”を求めるだけの質問。結局は「そう言わせたいだけだと」という質問。
後ろの座席に、年頃の女が二人、向き合って座っていた。立ち聞きするつもりはないけど、可符香と見詰め合っているとなんとなく会話が耳に飛び込んできた。
「もう、本当に毎日ケンカ……。こんなんじゃ、カレシと別れた方がいいかな?」
「いや、でも、悪いところばかりでもないのよ。それに……」
「結論、出てるじゃない」
女の決定的な一言。質問していた女は、困惑と動揺を顔に浮かべたまま、姿を消した。
別の座席でも、対話が始まっているようだった。
サンデー編集者「うん、やめれば」
漫画家「いや、でも、でもですね。次になに描こうかとかまったく決まっていない
サンデー編集長「何かお辛いみたいで。連載、まだ続けますか?」
漫画家「はい、もう少し頑張ってみようかと……」
サンデー編集長「そうですか。でも、余力のあるうちにやめるのも手だ
互いに別々の結論が出ている場合もあるようだ。
間もなくミステリートレインが駅で停車した。望と可符香は自分の旅行ケースを持って下車した。
「降りるんですか?」
望が説明した。ずらりと並ぶ線路に、様々なデザインの列車が停まっている。ミステリートレインと自称しつつ、どの列車も行き先は始めから決まっている。
-渋谷の若者は乱れている-
-ソーイチローの意見-
どんなに議論しても、結局は田原総一郎一人の意見にまとめられてしまう朝生。
-犯人はやつ-
「犯人はこいつだ」と結論付けたいがために、探偵気分で制作されたテレビの取材。
-アニメやゲームの原因-
最近の青少年のモラル崩壊、犯罪の凶悪化、あるいは増加(している、という仮定で)の原因は、アニメやゲームのせいだと結論付けたいために集まり、無駄な議論をする“有識者”会議。そこでは議論も仮定も異論も生まれない。なぜなら、始めの段階に結論、答は決まっているから。もし新しい事実がその道程に浮かび上がっても、決して目を向けようとしない。
……絶望した。答えの決まっているミステリートレインに。答えを押し付けたがる現代社会に。自身の力で答えを捜し歩き、見つけようとする努力をしない文明人に!
「さて、我々はこれからどうしますか?」
いつの間にか、駅の列車はあらかた行ってしまったようだった。雪がちらちらと降り始めている。ひっそりと残った照明に、雪の白い色彩が浮かび上がっていた。そんな静けさの中、望は可符香と二人きりだった。
可符香は望に優しい微笑を浮かべながら、提案をした。
「そうですね。誰がいいでしょう?」
望は可符香の微笑を愛おしく思いながら、微笑で返した。
「結論、出ちゃっているんじゃないですか?」
望は可符香の表情に少し困惑を感じた。でもそれを振り払うように、頷いた。
そうだ。結論は出ている。どの列車に乗るかも。
望は行き先のわからないミステリートレインに乗るつもりはなかった。もう、心では決心していた。あの終着駅に行く、と……。
あの法案は通るのか/執行猶予はつくのか/年金払ったほうがいいのか/電車、バスを利用するより自転車を買ったほうがいいのか/四期はあるのか/このサブタイトルネタを誰か読んでいるのだろうか
公演:劇団イヌカレー
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作品データ
監督:新房昭之 原作:久米田康治
副監督:龍輪直征 キャラクターデザイン・総作画監督:守岡英行
シリーズ構成:東富那子 チーフ演出:宮本幸裕 総作画監督:山村洋貴
色彩設計:滝沢いづみ 美術監督:飯島寿治 撮影監督:内村祥平
編集:関一彦 音響監督:亀山俊樹 音楽:長谷川智樹
アニメーション制作:シャフト
出演:神谷浩史 野中藍 井上麻里奈 谷井あすか 真田アサミ
小林ゆう 沢城みゆき 後藤邑子 新谷良子 松来未祐
矢島晶子 後藤沙緒里 根谷美智子 堀江由衣 斎藤千和
上田耀司 水島大宙 杉田智和 寺島拓篤 高垣彩陽
立木文彦 阿澄佳奈 中村悠一 麦人 MAEDAXR
この番組はフィクションです。実在するリーマン・ブラザーズ、JISマーク、アジア号とは一切関係ありません。
モグピープルを……さのすけを探せ!
後で繰り返し見たときに気付く場合があるから、他にもあると思う。
週刊誌記事の見出しも気になるところだが、面倒くさいのでスルー。
久藤が持っているポスターの絵。原作で新たな隠れキャラクターとして確立しつつある。出自は原作第17集・168話。経費節減のエピソードで登場したロボット。本来は青い色で両頬に三本の髭、四次元ポケットが取り付けられるはずだったが、経費削減でそのすべてを省略してしまったロボット。ちなみに原作では、違うデザインのドラえもんもどきが描かれていた。
そのほか気になったもの
この場面では、背景に『消失』の文字。現在放送中の『涼宮ハルヒの憂鬱』を指しているのだろう。
堂々と『けいおん!』の文字。自首トレーニングのエピソードで、どうも内容と噛み合っていない気がする。
右の新聞記事、「疑惑探偵…来年の4月…」は何を意味しているのだろう。
手前の列車のプレートに『エンドレス』の文字。やはり『エンドレスエイト』を意味しているのだろう。確かにあの作品は、行き先がわかっている状態で、8週間も引き伸ばされたのだが。ちなみに、この書き込みは原作にはない。
おそらく構成T本人によるいたずら書き。「シャフトのラジオは俺に任せろ 構成T」
ご安心ください。そもそも志願者はいませんから。
画像を縮小してしまったのでわかりにくいと思う。「SHAFT」と書かれた表札の家の張り紙に「できなければごめんなさいでいいじゃない ふじい」と書かれている。この場合の「ごめんなさい」はリアルに会社が傾くのでやめましょう。
またしてもタイトルのエピソード数を間違えた「最後の、そして始まりのエノデン」。原作179話とあるが、正しくは160話。このカット、背景に160話と書かれている。こちらが正しい話数。
……終点なんですね。
今週の加賀愛と小森霧
最後の、そして始まりのエノデン
これまでに短いインサートカットや、オープニングシーンを担当するケースはあったが、1エピソードすべてを
走り書きのような線に、滲んだ色彩。セルアニメーションにはない独特のざらつきが作品全体に漂う。ミステリートレインという題材とうまく調和し、この作品、あるいはこの作家でしかありえない幻想的な空気を生み出している。『ギャグマンガ史上最もスタイリッシュ』という過多書きにぴったりなイメージの展開である。
ちなみに、当ブログはアップロード可能な容量を気にして、いつもはかなり小さな画像で載せるのだが、今回に限り大きめサイズでアップロードした。
絶望絵描き歌
右:後藤沙緒里
寺島拓篤はすでに人間を描こうという努力を怠っている。これは人間ではなく家だ。しかも、家に対し手前のチューリップが極端に大きく描かれすぎている。
後藤沙緒里は辛うじて人間の形となった。どうやら、最後の「かまぼこできた」で、本当に蒲鉾を書くのが内部で流行しているらしい
エンドカード
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