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■2013/02/13 (Wed)
テレビシリーズとのリンク

映画本編の感想記事はこちら

833eedfa.jpegSCENE1 CUT1
平沢唯の部屋に貼り付けている写真がフェードインする。この写真はテレビシリーズ第2期第22話『受験!』で中野梓が作ったチョコケーキ。食べる前に撮影したらしい。撮影者は不明。(さわ子先生はいなかったはず)
SCENE1 CUT6
目覚まし時計に手を伸ばす平沢唯。リンクではないが、第1期第1話の冒頭の場面を連想させるように作られている。
劇場版冒頭のこの一連のカットの流れも第1期第1話がほぼそのままなぞられている。制服が第1期第1話と比較して、やや丸みを帯びているのに注目したい。
OPENING CUT23
場面の流れから想像して、第1期第1話。平沢唯が入部する以前、何も活動せずお茶を飲んでいた頃と想像される。


OPENING CUT24
前CUT23と同ポジション。第1期第1話とのリンク。田井中律が平沢唯の手を引いて入ってくる場面。それぞれのキャラクターのポーズが一致している。



OPENING CUT25
前CUT前々CUTと同ポジション。第1期第8話『新歓!』の最後の場面。机に置かれているのは緑茶と5種類のお餅、皿には桜が添えられている。田井中律が入部希望でやってきた中野梓に「確保~!」と飛びつく場面。同ポジ構図に収めるため、キャラクターの配置にややズレがある。
SCENE10 CUT11
唯が「後は卒業するだけか~」と感慨深げに呟く。第22話『受験!』の後であることがわかる台詞。




SCENE13 CUT9
手元のミカンを弄っている平沢唯。何気なしに親指を突っ込む。第1期DVD/ブルーレイ第3巻パッケージを意識している。第2期番外編『訪問!』でもミカンに親指を突っ込む遊びをやっている。


SCENE16 CUT20
高橋風子が「卒業式の日にクラス全員でさわ子先生に何かしたいんだけど……」と呼びかける。第2期最終回『卒業!』で寄せ書きを書いた色紙をプレゼントする場面に繋がる。
またCUT8、9で真鍋和と相談する場面が描かれている。
SCENE54 CUT109
テレビシリーズでラブクライシスが登場したのは第1期『番外編ライブハウス!』。ドラムのマキと田井中律は中学時代の友人。アニメ版のみに登場するキャラクター。



SCENE60 CUT54
大英博物館でロゼッタストーンのレプリカを覗き込む一同。ロゼッタストーンが登場したのは第2期第19話『ロミジュリ!』。演劇の中で、田井中律が演じるジュリエットのお墓を紛失し、急遽オカルト研究部からロゼッタストーンのレプリカを借りることになった。
映画『けいおん!』では後半の場面でロゼッタストーンが登場する。

767cb50b.jpegSCENE68 CUT5
いきなり飛びついてきた平沢唯に、中野梓が肘鉄を食らわす。この護身術を学んだのは第2期番外編『計画!』。平沢唯たちが3年生で夏の話。パスポートを取得したのもこのエピソード。

SCENE78 CUT2
ライブハウスのマネージャー。登場したのは第1期番外編『ライブハウス!』。さわ子の同級生。第2期第10話『先生!』で再登場する。
奥でビール缶を持っているのは河口紀美。同じくさわ子の同級生で「DEATHDEVIL」のメンバー。サイドギターを担当していた。テレビシリーズに登場したのは第2期第10話『先生!』と番外編『訪問!』。
SCENE111 CUT7
教室で演奏する放課後ティータイム。言うまでもなく第2期2クール目のオープニングの再現。ファンが最も見たかった場面の一つ。

SCENE127 CUT20
体育の時間。体操着で卓球をやっている。この場面は第2期第23話『放課後!』とリンクする。この後、パンを買いに行った中野梓は平沢唯と田井中律と遭遇する。



SCENE132 CUT2
卒業式の朝の場面。テレビシリーズ第2期最終回『卒業!』とリンク。「早く起きてギー太触ってたらこんなことに……」を裏付ける場面。田井中律からメールが届くが、文面は「みんな待ってるぞーー。」。これに対して平沢唯は「鮭に痛てて。」とメールを返す。
SCENE135 CUT1B
第2期最終回『卒業!』とリンク。卒業式の場面はテレビシリーズと同じなので思い切ってカットされる。この場面は卒業式の後、真鍋和と分かれて階段を上ってきたところ。階段を上るポーズが一致する。この後、唯は感慨深げに部活周囲の風景を眺める。
SCENE135 CUT20
先輩たちに送る手紙を書いている中野梓の手元。あの手紙がこの時に書かれたものとわかる。




SCENE135 CUT26
窓の向こうに見える飛行機雲を見上げながら、額を押さえる中野梓。第2期最終回『卒業』で頭をぶつけたため。絆創膏が貼ってあるのを気にしている。


SCENE135 CUT25
平沢唯たち3年生組が空を見上げる。飛行機雲が空を横切っている。この飛行機雲はテレビシリーズでも目撃された。




SCENE136 CUT1
ここで使用されているティーカップは第1期第1話『廃部!』で使用されたものと同じ。
いつもは時間ジャンプで省略されがちの一連の動作を、あえてゆっくり、長回しで見せることでその場面にある情緒の深さを表現している。OFF台詞でどう切り出すかを相談している。これは最終回『卒業!』で琴吹紬の「それ私の台詞!」を裏付ける台詞になっている。
この後、「今日くらいはお茶いれようと思ったんですけど……」のやりとりはテレビ版でも見ることができる。

9901a8fe.jpegSCENE137 CUT1
職員室に戻ったさわ子。卒業生から送られた寄せ書きを感慨深げに眺めている。この詳細は第2期『けいおん!!』限定版ブルーレイの特典で見ることができる。


SCENE139 CUT1
演奏後の台詞「あんまりうまくないですね。でも私、もっともっと聞きたいです。アンコール」はテレビシリーズ第2期最終回『卒業!』で聞くことができる。






その他、気になった場面

781b3a1a.jpegSCENE4 CUT3
黒板の端に置かれている牛乳のパック。もちろん田井中律のもの。劇中何度か飲んでいる場面がある。テレビシリーズでは第2期第2話『整頓!』で飲んでいた。いつも牛乳を飲んでいるのは背が低いのを気にしているためだ。

SCENE8 CUT6
中野梓を驚かそうと喧嘩ごっこをしている一同。喧嘩はごっこでもあまりするものではない。ごっこのつもりが本気の喧嘩、それきり縁が切れる、なんて話はよくある。


SCENE10 CUT8
いつもの席に座り、和やかに談話。テレビシリーズ版と違って、一応の場のテーマはあるものの、台詞がやや被り気味になり、対話として自然な感じになっている。



SCENE11 CUT1
渡り廊下を歩く3年生組一同。渡り廊下は日常と日常の境界線として、日常では語られることのない心情を独白する場面として使われている。
第2期最終回『卒業!』で渡り廊下の外にいたのは、卒業してこの学校に人間ではなくなったことを示唆している。



左SCENE11 CUT4
右SCENE71 CUT2

c2fb9d9e.jpeg
2つのカット、フレームやカメラ角度が違うものの、動きをコマ単位で一致させ、違う場面との関連づけができるのはアニメの特権。最近ではデジタルのお陰で実写でも可能になったが、実写で同じ表現をやるとむしろ奇怪さが際立つ。やはり自然に見せられるのはアニメならでは。この場面では、まだまどろみ状態にある梓の夢心地の気分を表現するために、動作の一致を不思議な感覚の一部に感じられるように描かれている。

524bb999.jpegSCENE11 CUT12
映画中頻繁に描かれた、ほぼ何も描かれていない空に真っ直ぐ引かれる飛行機雲。どんな意味があるのか解説されていないが、画面を真っ直ぐに区切る線は、境界線や区切りといった意味が考えられる。場面との関連で、飛行機雲に込められた意味も少しずつ変わってきていると考えられる。
SCENE15 CUT2
朝の登校風景。幕間劇。映像は映画の筋道立ったドラマから少し離れて、唯たちのごくごく普通の日常が描かれる。この場面に映画として意義ある台詞はまったく、ドラマとしての演劇空間からも遠ざかるが、しかしここが映画の核となる場面になっている。おそらく山田尚子監督がテレビシリーズを通して描きたかった場面だったのだろうと想像される。
47c53244.jpegSCENE16 CUT1
靴を履き替える場面。足下のクローズアップ。何気ない感じにカメラを向けたふうを意識したカット。濃淡のある描写のお陰か、不思議とフォトジェニックな美しさを感じさせる。



SCENE16 CUT3
同じく幕間劇の一場面。構図は首で切り取られ、スカートからちらと覗く少女達の白い脚を捉える。フェティッシュな構図だが性的な臭いをあまり感じさせない。こうした場面に清潔感を与えるのは山田監督ならではの感性。
この場面でも何気ない日常の対話が交わされるが、映画らしい段取りくささはなく、ごく自然な勝手に言葉を発しているような雰囲気が意識されている。

f51a1512.jpegSCENE16 CUT14
教室での場面。画面は机で区切られ、カメラはやや上を向き、構図が広がりすぎないように描かれているが、音響は教室にいるクラスメイト全員が意識されている。劇場のスピーカーで聴くと、きちんとデザインされたそれぞれのキャラクターの声が聞こえ、教室1つぶんの広がりを感じさせる。
SCENE17 CUT126
テンション上がった秋山澪が「ロロロ……ドンドン!」と思わず言ってしまう。しかし笑いどころの「ドンドン!」気付いた人はあまりいなかった。

SCENE17 CUT153
秋山澪「あ、ママ?」の台詞。テレビシリーズでは「ママ」と言ってしまう度に「お母さん」と言い直していたが、やはり家庭では「ママ」と呼んでいるようだ。


SCENE18 CUT7
ここからBパート。あまり必然のないシーンだが、平沢唯がヨーロッパとイギリスについて勘違いしたままで、他の場面にフォローがなかったから必要になってしまった、という感じの場面。もしもこの場面がなかったら、唯の勘違いを投げっぱなしになってやや気持ち悪いものになっていただろう。
SCENE29 CUT5
平沢姉妹の親が登場する。テレビシリーズ版では、第1期第3話『特訓!』でほんの一瞬登場し「イェイ!」と言ったきりである。これまで親が登場しなかったのは、唯たち子供の世界を大切に描きたかったから、外の社会のシンボルである親を登場させなかったため。親や大人は、子供の世界にとっては巨大な力を持っているように認識され、親や大人社会の介入がしばしば子供の世界を崩壊させてしまう危険がある。子供を主役にした作品に大人が登場しないのはそういう理由もある。
しかし、この場面ではしれっと登場する。

294f73d2.jpegSCENE36 CUT3
動く廊下で遊ぶ唯たち。顔をお餅のように膨らませた琴吹紬は劇場予告編で使用された。絵コンテの段階からすでにこの顔である。




SCENE38 CUT34
毎回あんまりな服装センスを見せてくれる平沢唯。飛行機の中では、前がお母さん、背中がお父さんという謎の絵がプリントされた服を着ていた。背中側のお父さんが見えるのはこのカットのみ。

SCENE38 CUT64
ワイルドな平沢唯を想像して、思わず吹き出してしまう中野梓。絵コンテには「あなたがおもしろい」と書かれている。



SCENE41 CUT3
ロンドン空港に到着してそれぞれの荷物を手にする。琴吹紬が何やらメールを打っている。この場面でキーボードをロンドンのホテルに送るよう指示を出している。



SCENE47 CUT12
面白い眉毛の動きをする琴吹紬。海外旅行の経験が多いのにも関わらず、実は英会話ができない紬。これは原作からの設定である。




SCENE51 CUT12
また幕間劇。地下鉄で待っている5人の顔を、少しずつピントを送りながら見せている。ここも何気ない日常の風景だけど、照明のほどよい暗さと音楽のリズムで妙にかっこいい場面になっている。描き方次第で日常の風景がいかようにも変わる、ということがわかる一場面。
絵コンテには「あめちゃんたべつつ」と書かれている。
SCENE54 CUT86
寿司屋「蘭鋳」での一場面。唯たちの演奏の最中、なぜかクローズアップされる衝立。絵コンテの段階から描かれる。演奏のリズムの間を埋めるため、尺の間を埋めるためのカットだが、なにやら謎めいた感じになってしまっている。
SCENE57 CUT11
変圧器を使用しないで電気製品を動かそうとするとこうなる。本当に電気製品が爆発する場合もあり、かなり怖い。旅行者が一度は経験する失敗。海外旅行の時には注意しよう。




SCENE58
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いずれもSCENE58、中野梓の夢の中の場面。中野梓の記憶が奇妙な空気感を伴ってレイヤリングされている。右上は第1期第9話『新入部員!』から、左下は第1期最終回『軽音!』から、右下は第2期第15話『マラソン大会!』から。第1期最終回の記憶なのになぜか「トンちゃん」がすでにいたり、中野梓が制服で平沢唯が舞台衣装になっているなど、実際と違う点が意識的に描き出されており、これがこの場面の奇妙な心地を醸成している。夢の中にありがちな光景をうまく映像化している。

e9d55dfe.jpegSCENE60 CUT32
ロンドン市内の公園で、緑色のポストに手を突っ込んで遊んでいる一同。わかりにくいが、これは犬の糞をすてるための専用ポスト。



SCENE60 CUT40
ホームズ館前で記念写真を撮る5人。絵コンテにはホームズ館内部の様子も少し描かれていた。欠番になった死んでいる人形の頭を触っている紬のカットは、実際にスタッフが撮影した場面だ。その場面はメイキングDVDで見ることができる。

SCENE60 CUT46
アビーロードを通り過ぎていく5人。絵コンテには、澪「アビーロードまだ見てない」梓「この辺りらしいんですけど……」と書かれている。そこがアビーロードだと気付かず通り過ぎたようだ。


SCENE60 CUT49
放課後ティータイムのシンボルマークにそっくりな看板を掲げるお店。あたかもこの映画のために用意されていたかのようなお店だが、残念なことにこのお店はすでに閉店している。

SCENE68 CUT17
子守歌を歌う平沢唯。うとうとして……ほんの一瞬、白目を見せる。ヒロインらしからぬ描写に挑戦する『けいおん!』である。
最近では不思議なことに、白目を剥いた女性の絵に性的に興奮する人もいるらしい。

SCENE69 CUT4
ベッドに寝転がる田井中律。特に解説すべき特記事項はないが、演出の石原立也さんナイス!と言いたい。



SCENE72 CUT20
秋山澪が学校指定のジャージ姿。これは旅行の前日、電話で田井中律が「ジャージ持って行くの?」澪「え?ジャージも持って行くのか」といったやりとりがあったためらしい。本当にジャージを持ってきた澪が、あまりにもしのびないので律がパーカーを貸した、という設定だ。秋山澪が着ているパーカーは律のものだ。
SCENE76 CUT4
緑の髪、赤い顔の巨大なゾンビの格好をしているお兄さん。に、追われて逃げている秋山澪とそれに釣られて走る一同。この巨大なゾンビは、ロンドン取材中に実際にいたらしい。


SCENE80 CUT19
中野梓を含む5人が1つの携帯を手に集まってくる。やや距離感のあった中野梓が3年生組とひとつになった象徴的なカット。



SCENE91 CUT106
『けいおん!』の劇中歌はすべてCD再生ではなく、専用に収録し直している。この場面では、客席の赤ちゃんに気付いて「ごはん~」の歌がやや力が抜けたようになる。この後の、英語バージョン『ごはんはおかず』は1発でOKを出した。豊崎愛生の歌唱力がわかるエピソードだ。「音の外し方が完璧だった」と音響関係者は語る。

06555eda.jpegSCENE112 CUT20
日本に帰国して、急に色彩が押さえられる。本来ならロンドンは年がら年中曇って光が弱く、文学的表現においても「灰色の風景」と称されるほど色彩の淡い都市であるが、映画『けいおん!』ではその逆でロンドンの風景を色彩豊かに、日本の風景のほうを彩度を落として差を出している。この差が日本特有の湿り気を感じさせ、日本と外国の差を明快にしている。彩度を落とした日本側の風景はどこか落ち着いた気分を感じさせ、イギリスの猥雑さに対して、湿り気の深さと清涼感を感じさせる。
教室でのゲリラライブを通して卒業までのわずかな日数、画面の色彩はにわかに淡く漂白していく。テレビシリーズで、色彩の差で学校に留まる者、卒業する者との間にある空気の差を表現していたが、おそらく狙いは同じところにあるのだろうと考えられる。
またこのシーンから背後の壁に大きな窓の影が映り始める。もちろん、実際に劇中の通り照明を当てた場合このような影は映らない。意図は不明だが妙に印象的で、物語の結末を情緒深いものにしている。

c88c58e0.jpegSCENE135 CUT7
なぜか空いていた屋上の扉。唯たちはここぞと飛び出して、空を見上げながら走り、叫ぶ……。
高校時代という青春時代のクライマックス、少女時代の輝きの強さをカット全体で表現した秀逸な場面。特に感動的な台詞もないが、ここで涙する人は多い。カットの後半、画面の中を飛び散る光は撮影の効果だが、動きはアニメーターが指定した。
SCENE135 CUT39
空を横切る飛行機雲を掌に収める平沢唯。劇中、何かしらのシンボリックなイメージとして描かれた飛行機雲を指で作ったフレームの中に収める……。恐らく、そうすることに何かしらの意図があるのだろうと考えられる。
SCENE138 CUT18
歌の場面。歌が始まってから回想とイメージカットが始まる。このカットは唯たちがロンドン旅行へ行った時の衣装。対して梓は学校制服。これは卒業する唯たちと、まだ学校に留まる梓たちを対比している。シーンの最後、制服姿の梓が唯たちのもとへ駆けていくのは、心情的な繋がりができたことを示唆している。テレビシリーズ第2期最終回『卒業!』ではこの後、梓を含めた5人で『ふわふわタイム』を演奏する。


26ac75c8.jpegSCENE138 CUT20
ケーキを入れた箱を持って階段を駆け上っていく唯たち。直前には中野梓の動向を探る場面が入る。コートの下をよく見ると、制服ではなく普段着だ。何も説明がないが、おそらくホワイトデーの日に、こっそり学校に戻って軽音部の部室にケーキを置いていった、という場面ではないだろうか。
SCENE139 CUT2
映画の最後のシーンは4人の足下を長回しで捉える。脚の動きはフルコマ。脚の動きだけでそれぞれの感情を表現している。脚で感情を表現する手法を続けてきた『けいおん!』の最後を飾るのに相応しいカットだ。動画枚数が多く、カット袋ではなくカット箱になったそうだ。




総括としてのエンディング

f034bb4e.jpegエンディングが始まって冒頭の場面、放課後ティータイムの5人がそろって名前が出てくる。ロールアップではなく、全員が同時に、同じ場所に名前が書かれることに意味がある、と監督は語る。


エンディングが始まって1カット目。何かを破って現れる秋山澪。衣装は、今まで子供っぽさが意識されてきたが、ここでは思い切った大人の衣装で現れる。
海が見える平原を歩くロングショットが続くが、絵コンテにはホワイトクリフとある。
白いバラに囲まれたどこか。そこで集まって演奏をしている5人。平沢唯の動きがかなり激しい。歌詞には「メロディの産声に歓喜して感極まって」とある。5人が集まって音楽が生まれた、という意味で“出会い”という意味にも繋がる。
白いバラに囲まれた花園は、大人になった澪たちが子供時代を回想した場面、あるいはそのイメージと考えられる。同じ制服に閉鎖された空間、つまりここは学校、あるいは学生時代である。

3b4bbf3c.jpeg演奏する澪のクローズアップ。実際こんな演奏が可能かどうか不明だが、このポーズは美しい。






手元の白いバラ。白いバラはおそらく少女時代の象徴だろう。飴は5人のイメージカラーに塗り分けられている。





差し込んでくる赤い光。もともとは撮影の失敗で、フィルムに光が入って起きる現象だが、デジタルの時代を通じて表現の一つとして使われるようになった。この表現も、“過去”のシンボルである。
また三つ編みにした髪型や大きすぎるメガネなど、極端に子供っぽいイメージで描かれている。
冒頭で破り捨てていた何かは、花園の壁であったことがここで明らかになる。
少女時代の、自分を取り囲んでいたものを破り捨てて、大人になろうとしている姿をイメージとして描いている。

砂浜で5人が演奏している。子供っぽさを意識されていた『けいおん!』シリーズだったが、この場面ではじめて全員が大人としての姿を現す。



再び少女時代。カウチに身体を預け、憂鬱そうな顔を浮かべている澪。大人や親といった社会に保護された少女時代。安全で幸福である一方で、学校という壁に制限される不自由さも同時にある。輝かしい青春時代を中心に描かれた『けいおん!』だが実際にはどこかに憂鬱さがあったのだろう。

谷へ白いバラを捨てる澪。全員に「行こう!」と呼びかけて駆け出す。
白いバラは前述のとおり“少女時代”の象徴。それを捨てて駆け出し始める。澪たちにとっての新しい門出を象徴している。









ce036ff0.jpeg構図は遠くから走っている5人の姿。壁のあった狭い構図の少女時代。しかし大人になったこれからは、壁のない広い世界が待ち受けている。だからといって、構図には不安や不幸の予兆は感じさせない。これまで通り、澪たちは全速力で駆けていくだろう……そう想像させるカットになっている。
唯の走りポーズにも注目だ。高校時代を通して一番変化が大きかった唯。それを感じさせる走り方だ。
また、ここからキャラクターが右方向→へ進んでいることにも注目したい。これまではキャラクターは概ね左方向←を向いていた。進み始めた時代と停滞していた時代との差異を生み出すためだが、右方向への進行は、日本では古来から「進んでいる」というイメージで捉えられていた。演劇では「上手」といえば右側だし、最近でもベルトタイプのゲームの進行歩行は右と決まっている。左方向で停滞を表現し、右方向が一転して進展を表現し、走る動作が停滞のストレスからの転換を強調している。

歌詞を見るとこう書かれている
「道なき道でも進もうよ 一緒に踏み出すそこが道だよ
(中略)
いつまでもずっと…Yes,We are Singing NOW!」

c357663d.jpegバラを捨てた後でも、一度少女時代の回想が現れる。5人が並んで、手をピンクで結びつける。少女時代に築いた絆は今でも、と解釈するべきだろう。





エンディングは山田尚子自身で『けいおん!』を総括している。少女時代の終わり、学生時代の卒業。これまでの端的に振り返り、大人への道を歩んでいく5人の道筋を描いた。傑出したメロディを多く生み出した『けいおん!』だったが、エンディングテーマ曲「Singing」はさらに一つ飛び抜けた音楽となった。『けいおん!』という青春の終了を飾るに相応しいエンディングになった。




 

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