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■2009/09/29 (Tue)
シリーズアニメ■
前巻までのあらすじ(第14集より)
シャツに描いたyoungの文字のYの字が上にはみ出したというだけで児童ポルノ禁止法に抵触すると逮捕起訴された漫画家の望。守ってくれると信じていた出版社からもスルーされ国選弁護士からも「こーゆうの個人が勝つことってまれなんだよねー」と諦め顔で語られる。絶体絶命のこのピンチに「異議あり」と証言台に立ったのはケータイのアンテナマークを持った元携帯電話開発者「このマークは俺が先に考えた! だから著作権法違反でもこいつを裁いてくれ」ええー・・・・?始まったばかりの裁判員制度で見事な全員一致の有罪で最北端の流刑地に護送され収監される。早速牢名主に挨拶に行こうとすると後方からマッキー似の男が歌いながら近づいてきた。「漫画家は嫌いだけど君は好きになりそうだ」夢・・・・だったらいいな。
誤字院原の敵討
原作187話 昭和84年7月8日掲載
木津千里が指をフレームにじっと見詰めていた。視線の先には額縁に収められた絵画が一枚。原作187話 昭和84年7月8日掲載
「うーん。ちょい右。もう少し水平に。ちょい上……。」
細かく細かく指示を出す千里。間もなく納得いったらしく頷いた。
「完璧。いい絵だな。」
千里はうったりと絵画を眺めた。
“さかさのふじ”
2のへ組生徒である丸井が描いた作品だった。
その後ろを、小節あびるが横切る。あびるは美術展パンフレットが入った箱を抱えていた。
「あのさ、すごく言いにくいんだけど、その絵、上下逆さま」
「…………。」
千理の顔に、真っ暗な影が落ちた。
「ごめん。なんか」
あびるはパンフレットを置いて、小さな声で詫びた。
「よくあることですよ、実際――」
糸色望が現れ、教室にいる一同に向かって言う。
「フランスであった話で、美術館でモネの『睡蓮』を逆さまに展示してしまったそうです。専門家であろう学芸員の誰も気付かぬままに。ものごとそんなものです。人間小さな間違いには気付くものですが、大きな間違いには気付かないものなのです!」
望がいつもの調子で捲くし立てる。
〇西武→西部
〇シミュレーター→シュミレーター(このミスは私もよくやらかします)
〇常識人→上司奇人
「木津さんが逆さまに展示していても、構いませんよ」
場の空気を宥めるように現れたのは久藤准一だった。
「今回の展覧会の趣向はまさにそれ。気付かれなかった大きな間違い展なんです!」
久藤は宣言するように言って、教室の中を示した。
2のへ組少女達全員でぞろぞろと教室の中へ入っていく。間もなくして、台に展示された野球ボールが現れた。プレートには“アウト”と書かれている。
「これは?」
風浦可符香が不思議そうに野球ボールを覗き込んだ。
「これは野球ボールだよ」
久藤が説明した。
ストライク2 ボール1 アウト2
ピッチャーがボールを投げる。
審判「ス……いや、ボール!」
捕手「今、ストライクって……」
審判「いや、ボール半分外れていた」
ストライク0 ボール0 アウト3
「それで?」
まだわからないというように、可符香が首を傾げる。
「ボールは半分外れているのに気付けるのに、アウトカウントの間違いに気付かない。ストライク3本目だから、本来チェンジでしょ?」
次に現れたのは、フレームに収められた社会科のテスト答案用紙だった。
「うん? これなんか見覚えが……。ああ、これこのあいだの試験の私の答案用紙じゃん」
日塔奈美がなんだろうと見上げて、すぐに思い当たったように声をあげた。
「私、ちゃんと気付きましたよ。引っ掛け問題でしょ。気付いて直しましたから」
奈美は困ったように望を振り向いて笑いかけた。
しかし望は呆れように奈美を振り向いた。
「いや、だから。普通すぎて言うのも憚れるのですが、解答欄が一つずつずれていたんです」
「ええ!」
「さらに驚くことに、解答欄がずれてなかったとしても、点数が変わらないんですよ!」
「ええええ!」
愕然。
次に現れたのは、漫画原稿だ。
「細かな誤字や写植ミスに気付くくせに、大きなミスには気付かなかったりするのです。実際あったミスを再現してみましょう。日塔さん、前へ」(本当に恐ろしい話です)
望は重大事のように告げて、奈美を指定した。
「私?」
奈美は緊張しながらおずおずと前に進み出る。
「最近、駅前にできたラーメン屋さん、行かれましたか?」
「ああ、もろチン!」
全てが、凍りついた。
「もちろんと言おうとしたら、もろチンと言ってしまった! もろチンと言ってしまった!」
奈美が頭を抱えて苦しみにのたうち始めた。某漫画のトリックを暴いた瞬間の台詞だったらしい。
「奈美ちゃん、もうエヴァの映画見た?」
可符香がすっと奈美の前に進み出て、話しかけた。
「ああ、もろチン!」
さらにあびるが奈美に話しかけた。
「逃げる?」
「もろチン!」
クレジット表記/誤字・脱字/服装/ネタ選択/季節感/谷怨、哀しみのあまり奈美の作画が
絵コンテ・演出:近藤一英 作画監督:原田峰文 色指定:大谷和也
制作協力:スタジオイゼナ
われらライナス
原作第179話 昭和84年5月2日掲載
風薫る五月――。原作第179話 昭和84年5月2日掲載
窓に青い太陽の陽射しが落ちていた。空気がさらさらと木の葉をなでている。
「いい天気ですね。たまには窓を開けないと、不健康ですよ」
望が窓をからりと開けた。
途端に、風が部屋を駆け巡った。風が小森霧の毛布をさらっていく。
「毛布が! 大事な毛布が!」
霧が慌てて手を伸ばす。しかしその時には、毛布は風に飛ばされてどこかへと消えてしまった。
すぐにでも、望が新しい毛布を買ってきた。高級タオルケット。望は慎重に霧の前で頭を下げる。
「新しいの買って来ました。言っては何ですが、アレよりかなり上質なものをご用意させていただきました。きっと、お気に召すかと……」
「あれがいいの! あの毛布じゃなきゃダメなの!」
霧が怒った顔で振り返った。その目が涙に濡れて赤く腫れている。
いわゆる、安心毛布と呼ばれるものがある。子供とかがボロボロになっても離さない、ぬいぐるみとかスプーンとか持っていると安心できる特定の愛着品。霧にとって、あの毛布こそが愛着品だった。
あの毛布がないと霧が安心できない。2のへ組全員で毛布を探す展開となった。間もなくして毛布は発見するが――それは総理官邸だった。
「なぜこれだけばら撒いても金が消費に回らんのだ?」
総理らしき男が新聞を見ている。
「やはり将来に対する不安から、貯蓄に回してしまっているのかと。国民は安心が欲しいのです」
参謀らしき男が答える。
そこに、空から毛布が飛び込んできた。毛布は総理の身体に被さる。
「ああ、すいません、すいません! 国政の邪魔をしてすいません」
加賀愛が総理らしき男の前に飛び出して、直角に身体を折り曲げて頭を下げた。
「これがないと、小森さんが安心できないんです!」
加賀愛は慌てて事情を告げる。
「安心? この毛布があれば安心できるの?」
「はい」
「それだ」
総理らしき男がにやりと笑った。
さっそく翌日、学校が改造された。
「大変です、先生! 政府は小森ちゃんの安心毛布を量産して、国民に配るそうです! すでに校内に生産ラインが組まれています!」
工場内を進む無数の毛布。毛布は小森霧に一度包まれ、次に箱詰めされていく。
給“布”によって安心感が生まれ、消費が活性化するのだという。そんなもので景気が回復するわけがない――。
翌月、景気はV字ラインを描いて急速に回復した。
しかしそれが、不穏な影を引き寄せる結果にもなった。
「不況に喘ぐ世界が小森さんを狙っています! ほら、もう怪しげな影が!」
常月まといが警告を発する。すでに学校を狙うエージェントが集ってきている。
「なんとしても守らねば。お国のために健気に包まれている霧ちゃんを、守らねば!」
千里が決心を固めて望と霧の前に現れた。
「でも、プロから守り通すのは至難の業かと!」
「注意を分散させるんです。カモフラージュに皆の安心毛布を集めるんです」
ぞろぞろと集ってくる安心毛布的アイテム。野球部の洗っていないユニフォーム。長年継ぎ足した洋食屋さんのデミグラスソース。タラちゃんの三輪車。
しかし望が指摘する。
「木津さん、あなたは間違っています! 結局のところ、物なんかでは人は安心できないんです! 本当の安心毛布は、自分よりダメな者の存在です!」
〇〇女の子は自分より可愛くない子を見て安心。
〇〇学生は自分より成績の悪い人を見て安心。
〇〇漫画家は自分よりつまらない漫画を見て安心。
〇〇ニートはこーいうブログを書いている人を見て安心する。
〇〇プロはこーいう三流の文章のブログを見て安心する。
「……とはいえ、私のような最低最下の者は人様を見て、安心できないのです」
言いたいことを全部言った後で、望は憂鬱そうに視線を落とした。
「先生、安心じゃないですか。公務員だし、クビになる心配もないし。安心よね」
可符香が朗らかに望むに微笑みかけた。
「それだ。国民全員公務員になれば安心!」
漫画の面白さ/スタッフの頑張っている姿/原作者の全裸/アシスタントの全裸(受け継がれる精神)/化物語のスケジュール表/それにつけても嫁がほしい
絵コンテ:飯村正之 演出:宮本幸裕 作画監督:青葉たろ 色指定:佐藤加奈子
楽天大賞
番外編 昭和84年1月7日掲載
夜の宿直室。望、可符香、霧、マリアの四人がコタツに足を突っ込みながら、のんびりとテレビを見ていた。番外編 昭和84年1月7日掲載
「今年の流行語大賞が決まりました!」
アナログ放送が華やかな式典を中継していた。
「流行語タイショウって、ランニング着て、傘背負ってるのか?」
マリアが腹ばいになりながら両頬に頬杖をつきながらテレビを見ていた。
「その大将ではないでしょう、マリアちゃん」
可符香が軽く訂正して笑った。みんな釣られるように朗らかに笑った。
「そんなことを言うと、本当に来ちゃうぞ」
さらに可符香がイタズラっ子を嗜めるように言った。
そのとき、ふっと窓に気配が現れた。宿直室にいた全員がはっと振り返った。
からりと窓が開く。現れたのは太った体型にランニングシャツ、鞄に傘を背負った男だった。
男は現れるや突然に、
「グ~」
両手の親指を突き立ててみせる。
「流行語大将がやってきた!」
望が驚愕の声をあげた。しかも出オチである。
「み、みんな僕のこと、流行ってるって言ってくれるんだな」
大将はどもりながら笑顔を浮かべた。
しかし望は、大将に疑わしい挑発の目を向けた。
「はあ。一つ聞いてもいいですか。――今年の流行語大賞の言葉は、大将の中で流行っていたのですか!」
決定的な事実。大将の表情が凍りついた。
「……実は、アラフォーなんて決まってから知りました」
「でしょう? 私もそうです」(私なんて決まったことすら知らず、随分後になって、いつの間にかぽつぽつと使われるようになってから知りました。いつもそんな感じです。私が流行に疎いせいなのか?)
大将ががっくりとうなだれる。重い沈黙が宿直室を包みつつあった。
「あなた自身の流行語大賞を決めればいいんですよ!」
すると、可符香が明るい声で大将を諭した。
「ぼ、僕自身の?」
大将がはっとして顔を上げる。
「ちなみに、我々の業界の流行語大賞です」
〇〇金賞:トレース
〇〇銀賞:この三流が!
〇〇銅賞:かのん
〇〇次点:紙芝居(化物語)
「こら!」
「わかったんだな。僕自身の流行語を考えるんだな」
大将は悟ったように笑顔を浮かべた。
窓の外に、ぞろぞろと人が集まってきた。みんな、ランニング姿に傘を背負っていた。
「どげんかせんといかん!」
始めに声をあげたのは07年の流行語大将だ。
「気持ちいいー! 超気持ちいいー!」
次に04年の流行語大将。
「ああはなりたくいないんでな。もう流行語なんて使わない」
次の大将が、全てを悟ったというニヒルな微笑で皮肉った。
「それがいいと思うよ」
可符香が同意して頷く。
大将たちが流行語大将を振り返った。
「お前も俺らのようにすぐ失笑される対象になる」
「選ばれた時点で終わりだ」
「ぼ、僕はそ、そんなふうにはならないんだな。……あなたとは違うんです!」
大将はとっさに出た言葉で返した。しかし、自分の口から出た言葉に、衝撃で凍りつく。
「ああああああ!」
大将は泣き叫びながら宿直室から飛び出していった。
「あ~あ。さすが流行語大将。流行語の呪縛から逃れられなかったのですね」
望は呆れたものと同情を半々に大将を見送った。
原作どおりでお願いします/格好良ければ何でも/いい色ですね/面白い処理ですね/すいません、あと1時間待ってください/あと5分待ってください
絵コンテ:龍輪直征 演出:宮本幸裕 作画監督:田中穣 色指定:佐藤加奈子
クリスマスに入って、宿直室には大きなクリスマスツリーが置かれた。大きさは天井ぎりぎりの届かないほどで、すでに華やかな飾りつけが施されている。
「“きよひこ”って、誰だ?」
とんがり帽子を被ったマリアが望に訊ねた。
「きよひこ?」
「だって今夜は、きよひこの夜だろ?」
マリアは不思議そうな顔をして、首をかしげた。
「“清し、この夜”でしょ」
奈美が訂正した。
「きよひこの夜って」
千里が訂正する。
「きよひこが来るんですか?」
さらに望が言う。それから、抑えられないように皆で笑い声を上げた。
さて、その夜。明かりを消して、望が眠っていた。
窓に、何者かの気配が現れた。望は気配に気付いてぼんやりと目を覚ます。
窓がからりと開いて、冷たい空気が流れ込んでくる。何者かの影が部屋のなかに落ちた。
望ははっと飛び起きて、眼鏡をかけた。
「誰!」
「きよひこだ」
窓に現れた男が答えた。
「本当に来るな!」
「それはきよひこも来るさ。だって今夜は、きよひこの夜だから!」
きよひこは堂々と宣言して宿直室へと入ってきた。
「それで、きよひこの夜って、どんな夜なの?」
望と一緒の部屋で眠っていた霧が、きよひこに指摘した。
「どんなって……」
きよひこが困惑して返答に詰まった。
「完全な出オチだから、そういうことになるんです」
望は冷淡にきよひこを指摘した。
するとそこに、可符香が飛び出してくる。
「自信を持って、きよひこ。今夜は、きよひこの夜なんだから。きよひこのやりたいようにやればいいのよ」
可符香がきよひこにすばらしい笑顔で微笑みかけた。
きよひこの顔に、感動が生まれた。
「ありがとう、可符香ちゃん。やりたいように……思えば、今までやりたいようになんて、いつもできなかった。親に敷かれたレールの上をひたすら走っているだけ……」
「何の話をしているんですか」
急に生い立ちを話し始めるきよひこに、望はあきれて突っ込みを入れる。
「ヤングドーナツとか、買い食いしてもいいのかい?」
「もちろんです!」
「子供が産まれたら、ノアって名前付けてもいいのかい!」
「もちろんです!」
「ロストプラスワンできよひこナイトとかやっちゃっても!」
「きよひこのやりたいようにやればいいよ! だって、今夜はきよひこの夜だから!」
きよひこの顔が、希望に包まれていった。
「で、トナカイの飼っているトナって、どんな動物だ?」
とそこに、マリアが次の疑問を口にする。
窓がからりと開いた。
「トナ?」
絵コンテ:龍輪直征 演出:宮本幸裕 作画監督:岩崎安利 色指定:佐藤加奈子
『懺・さよなら絶望先生』第12回の記事へ
さよなら絶望先生 シリーズ記事一覧へ
作品データ
監督:新房昭之 原作:久米田康治
副監督:龍輪直征 キャラクターデザイン・総作画監督:守岡英行
シリーズ構成:東富那子 チーフ演出:宮本幸裕 総作画監督:山村洋貴
色彩設計:滝沢いづみ 美術監督:飯島寿治 撮影監督:内村祥平
編集:関一彦 音響監督:亀山俊樹 音楽:長谷川智樹
挿入歌:『さよなら! 絶望先生』
作詞:大槻ケンヂ 作曲・作詞:NARASAKI 歌:大槻ケンヂと絶望少女達
アニメーション制作:シャフト
出演:神谷浩史 野中藍 井上麻里奈 谷井あすか 真田アサミ
〇〇〇小林ゆう 沢城みゆき 後藤邑子 新谷良子 松来未祐
〇〇〇矢島晶子 後藤沙緒里 根谷美智子 堀江由衣 斎藤千和
〇〇〇上田耀司 水島大宙 杉田智和 寺島拓篤 高垣彩陽
〇〇〇立木文彦 阿澄佳奈 中村悠一 麦人 MAEDAXR
この番組はフィクションです。レバー入れ大ピンチ、石田の復活、ブラ外し下無し、前田さん、さよなら!絶望先生とは一切関係ありません。
ああ、やっと終った……。実はここ書くのが面倒くさくて嫌だった。読んでる人がごく少数だとわかっていたし。いや、それ以上にモチベーションを引き下げたのは、『懺・さよなら絶望先生』本編の出来の悪さ。放送中、前作と前々作である『さよなら絶望先生』と『俗・さよなら絶望先生』を見たのだが、『懺・さよなら絶望先生』はその中でも最悪の出来だった。はっきりいって、劣化しすぎだ。原作をトレースしただけの脚本、トレースしただけのキャラクター、トレースしただけの構図。いったい、アニメ版である主体は意義はどこに? ただ、色つきと声優の声が被せられただけの作品ではないか。――思うに、シャフトの経営状況の都合が背景にあったのだろう。制作会社の経営状態が関係していない映画はないし、経営が絡まずGOサインの出る企画は存在しない。『懺・さよなら絶望先生』は、シャフトの内幕は推し量ねるが、ファンや作家のスケジュール状態など無視で、会社経営の都合だけで進行してしまった作品という気がしてしまう。そう邪推してしまうくらい、『懺・さよなら絶望先生』は手抜き作品、欠陥工事作品だった。とはいえ、映画と言うものは、作ってしまったら、もう仕様がないものなのである。映画作りは莫大な金が掛かるものだし、だからこそ背景に色んな思惑が錯綜するもの。完成したものは、その結果に過ぎない……。それに対して、「なぜ作品があんな結果になったのか」なんて、どんな弁護も言い訳にしかならない。特に、消費する側としては。……まあいいや。それはそれとして、さのすけを探せ!
一本目『誤字院原の敵討』
説明する必要もないが、背景の絵画にさのすけ。
(この画像はクリックすると拡大されます)
同じく『誤字院原の敵討』より。
背景の流PANの中にさのすけ多数。
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背景の中央下にさのすこ。
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『われらライナス』
新井智恵先生の説明シーンの背景に、さのすけ多数。
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背景に色々集められた道具。画面の中央辺り。マックモニターの左、牛丼器の右に挟まれた場所に、さのすこ
(この画像はクリックすると拡大されます)
その他、気になったところ
『誤字院原の敵討』より。エピソードの最後に「タイトルの大きな間違い、気付きましたか」の文字。そういうふうに書かれると、スルーしたくなるのだけど、せっかくなのでここに取り上げる。クリックすると拡大するのでよく見て欲しいが、『絶望生生』と書かれている。むしろこの後、突然踊りだした千里を取り上げたい気分なのだが。(それ以上に、内容恐ろしすぎ。誤字はいくらチェックしても出てくるもんなぁ)
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もろチン!を連呼する日塔奈美。背景に『新谷良子様、モロモロごめんなさい』と書かれている。ひょっとして、新谷良子嬢に「もろチン!」を言わせたいがために映像化したのでは、と思いたくなるような内容だった。とにかく、受け手側としては、いいもの聞いた、という気分だ。
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『われらライナス』より。飛んでいく小森霧の毛布。その途上で気になる民家。木に引っ掛かっているのは『たいむ風呂敷』。『ドラえもん』によく似た家庭が描かれているが、舞台は小石川だから別だろう。
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これは、原作読んでいない人には伝わらないと思うので説明。実は2のへ組一同は、一瞬だけ3年生に上がった。しかし「漫画が終っちゃうじゃないか!」という理由で2年生に落第。そういうわけで、クラスのプレートに『二』の文字が貼り付けられている。ここに『三』の数字が隠れているわけだ。
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『われらライナス』に出てくる新聞記事。アニメ版は画面が小さくて見づらいが、新聞記事下の広告欄に、
『ビックリさせてごめんなさい。2009年4月23日服が見えなくなります。』
と書かれている。もちろん、草薙剛露出事件に絡んだ記述だ。これが読めると、続くネタである「本当の安心毛布は、自分よりダメな者です」と羅列されるネタの中に出てくる「全裸(康治)は全裸(剛)を見て安心する」の効果が出てくる。
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絶望先生絵描き歌
左:小林ゆう右大槻ケンヂ
ついに大御所が登場である。しかも、天才画伯との待望のコラボレーション。
これが描かれた絶望先生絵描き歌。
興味深いのは大槻ケンヂの描いた画像である。どことなく、全共闘世代の眼鏡キャラの雰囲気だ。これは、大槻ケンヂがこのような視覚フィルターを通して、絶望先生を捕えている、と考えるべきだろう。興味深い絵画である。
一方の小林ゆう画伯の絵画は………………すでに人間の形を留めていない気がするのは、気のせい……私が個人的におかしいのか、それとも……? というか小林ゆうは「絵描き歌」の趣旨を理解しているのだろうか? 色々と疑問が噴き出てくる気がする。いや、試されているような気がする。
三枚目の画像は、絵描き歌終了で二人が手を振っている場面である。小林ゆうの奇怪な絵画が次々と増殖する。
……今夜、夢に出るかも。……色つきで。
エンドカード
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