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■2015/10/31 (Sat)
創作小説■
第5章 蛮族の軍団
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13
目の前に数メートルの短い崖が落ちていて、その向こうに草原があった。だが景色は広がらず、暗い森が視界の広がりを遮っていた。そんな崖を前にした場所に、ゼインとルテニーが率いる兵士たちが集まっていた。ルテニー
「本当にここでよかったのか」
ゼイン
「もしも森を避けて東に分かれたら、この道を通るはずじゃ」
ルテニー
「当てにしていいのかよ」
ゼイン
「土地勘に狂いはない。それに森の妖精たちがこの場所を教えてくれたんじゃ」
ルテニー
「はいはい」
そんな話をしていると、森の影から蛮族の列が現れた。
ルテニー
「本当に来やがった!」
ゼイン
「頭を下げろ」
ゼインが仲間に指示を出す。兵士達は草むらに身を潜ませた。
蛮族の軍団がゆっくりと歩いてくる。ゼイン達は矢を手に、蛮族の列を見守った。その先端が間近に迫った時、
ゼイン
「今じゃ!」
ゼインが草むらから頭を出して、矢を放った。仲間達も矢を放つ。
矢の攻撃が、蛮族達を襲う。蛮族達は勢いを削がれて、慌てふためいた。矢の攻撃に、蛮族達が倒れる。
だが間もなく蛮族達は勢いを取り戻した。大盾を持った者が前にでてきて、矢を防ぎ始めた。さらにゼイン達に向かって矢の攻撃が始まる。崖をよじ登ろうとする蛮族達も現れた。
ゼイン
「よし、ここまでじゃ! 逃げるぞ!」
ゼインは背後の森へと飛び込んだ。そこに、馬が用意されていた。ゼイン達は馬に乗って森の中を駆けていく。
後を、蛮族達が追いかけた。ゼイン達は後方に矢を放ちながら、森の奥へと走っていった。
次回を読む
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