漫画・アニメ・キャラクターのブログ
一見ほとんどの読者や視聴者が「ファンタジーだ」と決めてかかりそうな今作の、非ファンタジー性をずばりご指摘なさっていた記事だったので、そのうえでなぜ今作をやはりファンタジーとして括ったのか、というのが、上記の疑問でした。「ファンタジーっぽい世界観だから」という理由以外の部分で、今作をファンタジーと規定する部分があるのかどうかが、まだご説明の中では明らかになっていないように思います。
「作家の空想の力で新しく構築された世界を持った作品は、どんな形であれファンタジー」とのことですが、その括りで言うと、近年放映されているアニメの半分近くがファンタジーであるということになってしまいます。しかし今作がファンタジーとして括られるのは、やはり「中世世界を題材にした」、「一般的な認識」としてのファンタジー世界を舞台にしている部分を見てのことだと思います。そして舞台背景に限って言えば、明らかに今作は一般的な認識としてのファンタジー作品の中に位置づけられるとは思います。
しかしドラマのほうに目を移すと、これまでファンタジーとは、物理的にはありえない現象(魔法とか奇跡)を描くことで、他のジャンルと一線を画してきたジャンルだと思います。そしてまさにここの部分が欠落している点を、今作の特異性として記事の中でご指摘されているのだと受け取りました。ですから、舞台はファンタジーだが劇の内容そのものはファンタジーではないということになるのはずの今作を、ファンタジーとして括るのに違和感を覚えた、という次第です。
私は、今作は、本当は史実上の中世を舞台にした歴史時代劇を描きたかったところを、現実に似せた架空の中世を舞台にしたファンタジー的色彩の作品にしたのではと思いますね。これはライトノベルという媒体に合わせたのもあると思いますし、また時代考証の面倒さを考慮したのかなとも思います。そういう意味では今作はファンタジーの異端であり、傑作かどうかは別として、少なくとも正統ファンタジーとして評価するべきではなさそうだと思っています。
コメント返し遅くなりました。すみません。
どうも私の文章が誤解を与えたようです。私は『狼と香辛料』をファンタジーではない、とは書いていません。確かに「魔法や怪物」といったものが登場しませんが、だからといって非ファンタジーには該当しません。
『狼と香辛料は』は実際の歴史ではありませんし、物語中の文化も背景に見える風景もどれも作者が空想で描いたものです。空想の足がかりに学問を用いていて、かなり丁寧に描かれていますが、やはり実際には存在しないものばかりです。
私には、「魔法や怪物」といった「いかにもファンタジー」的なものを一切登場させず、ファンタジーを描こうという試みが感じられます。
日本の小説の世界では、そういった作品はライトノベルに分類されますが、欧米ではそれとは別のファンタジー小説に分類されます。私の本棚には、例えば『剣の輪舞』(ハヤカワ文庫)という小説があります。これは「魔法や怪物」が登場しませんが、それでもファンタジーです。
「作者の空想の力で構築された世界を持った作品は、どんな形であれファンタジーです」これはちょっと言いすぎたと思います。
とはいえ、どこまでがファンタジーでどこまでがファンタジーではないのか、まじめに定義しようとすると難しい問題になります。ファンタジー原理主義者の考えでは、全ての創作物はファンタジーだ、ということですから。
絶対的な空想はありえない、というのはとりあえず確かです。重要なのは、何を題材に世界観を構築していくか。最終的に構築された世界が、現実世界と完全に峻別され、独立的な構造を持っていれば、その場合は間違いなくファンタジーであるというべきでしょう。
『狼と香辛料』は、現実世界の歴史とは一切接点を持たず、自立した世界を持っているから、やはりファンタジーと呼ぶべきです。
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狼と香辛料 海を渡る風 (限定版)「ホロのふかふかDSおくるみ」、「オリジナルアルバムCD」、「文倉十氏描き下ろし 等身大両面ポスター」同梱)(200...
完全に前作からそのままの続きですね。 ホロとロレンスのにやにやOPがいいですね(笑) エーブ登場まで2期ではするようで楽しみです。 ...
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狼と香辛料〓 {{{第一話「狼とふとした亀裂」}}} {{{ 祭りの最中のクメルスンの町に来たロレンスとホロ。その途上で出会った商人アマーティの世話で宿屋を確保し、二人は祭りの前の町を謳歌するが・・・ }}} == ホロとロレンス == === 「懐は大丈夫なのかや?」 === === 「おまえの買い食いぐらいなら大丈夫さ」 === === 「じゃが、その分、宿屋が貧相になったりせんか?わっちの買い食いを言い訳にされてはたまらんからな。金がないからベッドはひと...
あーふうううぅぅ。やっぱしニヤニヤしながら見るのか。それ以外にあるまい。
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無題 - おパゲーヌス
はじめまして。TBをたどってきました。こうした深い考察の加えられた記事を読むのはとても勉強になります。
今作の描写が「学問」に裏打ちされたものであるというご指摘はまったく同意で、とくに『金枝篇』の影響に関しては1期の第1話から私も思っていたことだったので、読んでいて大いにうなずけました。また一方で今作の描写力の弱さを看破された点はお見事だと思います。ここは読んでいてなるほどと感心した部分でした。
ただファンタジーはアニメに限らず「ご都合主義が作り出した奇跡の力」を受け入れ、むしろ前面に押し出すことで成立してきた分野だと思うので、そこを割り引いた作品である今作をファンタジーの傑作と結論づける点には、少し疑問があります。むしろ今作は、ファンタジー的世界を借りた別種のドラマとして評価したほうが、的確なのではと感じましたが、どうお考えでしょうか?よろしければご意見を伺わせてください。
コメントありがとうございます。 - 管理者からの返答
ファンタジーとは、中世世界を題材にした作品を限定的に指すわけじゃないです。それは、「なんとなくファンタジー」という一般的な認識、というか、思いこみや刷り込みみたいなものです。
作家の空想の力で新しく構築された世界を持った作品は、どんな形であれファンタジーです。魔法の力や怪物キャラクターが登場しなくてはいけない、というわけではありません(いてもいいけど)。
『指輪物語』でもガンダルフがいなくても、やはりファンタジー作品と呼ばれるはずです。
というわけで、やはり『狼と香辛料』はファンタジー作品と呼ばれるべきだと思います。
『狼と香辛料』は停滞したジャンルに新たな視点を与え、活力を与えた作品であると思います。ファンタジーに新たな系譜、系統を作り出している、といえるでしょう。そうした影響力を持った作品をちゃんと評価する場合、「傑作」という言葉がふさわしいと思います。
でも、「傑作」という言葉はちょっと大袈裟だったかもしれないです。書いているときは「ファンタジーの傑作」と表現するのが一番ぴたりかなと思ったのですが、もう少し言葉を選んで書くべきだったかもしれません。