忍者ブログ

89c79c73.png
■ コンテンツ ■

ad17d9bc.png 2f3a1677.png c1a81a80.png 9452a147.png 5350f79a.png 01b9b1e8.png 29aa8305.png d5525adf.png 0e6a6cf4.png b76ca7e7.png fea5d7ae.png
■ Twitter ■

■ ブログランキング

にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
■ ショップ

DMM.com DVD通販、レンタルなどの総合サイト
■2024/11/22 (Fri)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

にほんブログ村 アニメブログへ
■ [1101]  [1100]  [1099]  [1098]  [1097]  [1096]  [1095]  [1094]  [1093]  [1092]  [1091]  ■


■2016/03/16 (Wed)
第10章 クロースの軍団

前回を読む
10
 ウァシオが廊下の窓から、オーク達の列が城を去って行くのを見ていた。

ウァシオ
「奴め。なぜ生きておる。間者どもは盲か。人間の生き死にひとつ正しく報告できんのか。……フンッ。奴が生きていようが死んでいようが、もう手遅れだ。状況は進みつつある。西に兵を集めさせよ。誰にも気付かれてはならぬぞ。城が空になったときに……よいな」

 ウァシオは、従者にこそこそと命令を与える。
 従者は了解して頭を下げ、廊下を去って行った。
 ウァシオは廊下を歩いて行く。会議室に入っていった。会議室は暗く、蝋燭の明かりで空間がひっそり照らされていた。

ラスリン
「こんな時間にいったい何のつもりかな。新しい王は無能なだけではなく、常識がないと見える」
セシル
「そんなもの結構だ。現状を度外視するような常識なら投げ捨ててやる」
ラスリン
「ほほう。ならばお聞かせ願いたいものですな。非常識な王がそこまでして我らを集めた理由を。我らだって忙しい。王こそ、民から集めたお金を数えるのに忙しいでしょう」

 貴族達が嘲笑を浮かべる。
 ウァシオはその中、悠然と歩き、自分の椅子に座り、足をテーブルに投げ出した。誰もウァシオを咎めない。

セシル
「減らず口は口の中にしまっておくことだな。戦が迫っておる。間もなくここは戦場になるだろう。その時どうするか、我々は考え、決めねばならん」
貴族
「またそれだ! この王はよっぽど人殺しが好きらしい。それとも妄想好きなのか」
貴族
「英雄物語の読みすぎであろう。いつまで夢見る少年のつもりなのですかな」
ラスリン
「王は口を開く度に、戦だの脅威だのと騒ぎ立てる。ならば聞こうではないか。敵とは一体どこの誰で、何の目的でこの国にやってくるのかね」
セシル
「それは明かではない」
ラスリン
「わからん! わからんだと! やはりこれだ。では会議はおしまいだな。下らん、帰るぞ」
貴族
「まったく馬鹿な王に付き合わされるとくたびれるわい。この王は、民を扇動して国を破壊することしか考えておらん」

 埒の明かない論争が続く……。ウァシオはその様子を、にやにやと笑いながら見ていた。

次回を読む

目次

拍手[0回]

PR
にほんブログ村 アニメブログへ
■ [1101]  [1100]  [1099]  [1098]  [1097]  [1096]  [1095]  [1094]  [1093]  [1092]  [1091]  ■


■ ブログの解説 ■

漫画・アニメ・キャラクターを中心に取り扱うブログです。 読みたい記事は、左の目次からお探しください。

QLOOKアクセス解析


■ ブログ内検索  ■

私が描きました!

アマゾンショップ

アマゾンのサイトに飛びます
フィギュア

アニメDVD

新刊コミック

ゲーム

ライトノベル

楽天

アマゾン<シャッフル>ショップ

私が描きました!

Template by Crow's nest 忍者ブログ [PR]