忍者ブログ

89c79c73.png
■ コンテンツ ■

ad17d9bc.png 2f3a1677.png c1a81a80.png 9452a147.png 5350f79a.png 01b9b1e8.png 29aa8305.png d5525adf.png 0e6a6cf4.png b76ca7e7.png fea5d7ae.png
■ Twitter ■

■ ブログランキング

にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
■ ショップ

DMM.com DVD通販、レンタルなどの総合サイト
■2024/04/20 (Sat)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

にほんブログ村 アニメブログへ
■ [1105]  [1104]  [1103]  [1102]  [1101]  [1100]  [1099]  [1098]  [1097]  [1096]  [1095]  ■


■2016/03/20 (Sun)
第10章 クロースの軍団

前回を読む
12
 昼を過ぎると、雨が降ってきた。再び始まった矢の応酬のほうが圧倒的に凄まじく、鋭い雨滴の嵐が、砦に降り注いでいるようだった。

ティーノ
「奴らめ、なかなかしぶとい連中だ」
ジオーレ
「こんなものさ。容易に破れるとは思っていない。それとも、また臆病風かね」
ティーノ
「ななな、何を言うか!」
ジオーレ
「私が指示したものはまだ届かぬのか」
僧侶
「昨日から連絡が途絶えたきり、何も報告がありません」
ジオーレ
「やはり野蛮人だな。報告すらろくにできんとは。穢れた血の民が、言葉を使うべきではない。獣は獣らしく、森に引っ込んでいればいいのだ」

 クロース軍の歩兵は、防壁の手前まで迫っていた。長槍で兵士で突き、防壁に長梯子をかけようとしていた。
 ガラティア軍は、登ってくる敵に、刃の一撃を食らわせ、梯子を押し倒し、その上に矢と油を注いだ。
 しかしクロース軍の勢いは止められなかった。次第に敵の侵入を許すようになり、砦内に戦闘の火が移り始めた。壁の周囲はすでにクロース軍に包囲されていた。
 オーク達は防戦一方の状況が続いたが、果敢に戦い、迫る敵を払い落とした。
 やがて夕暮れの光が射し始める。
 突然、クロース軍右翼側の森が2つに分かれた。その向こうからアステリクスを先頭とする騎馬が突撃した。

アステリクス
「我が王のために!」

 横殴りの奇襲に、クロース軍はにわかに混乱した。アステリクスは群がる敵を蹴り倒し、刃でなぎ払い、去り際に火を放った。
 草原に炎が噴き上がった。業火が立ち上がってクロース軍の歩兵を焼く。草原に油を染み込ませていたのだ。
 炎は激しく渦を巻き、クロース軍の勢力を分断させた。

オーク
「攻めろ! 攻めろ!」

 形勢逆転。オークを先頭に、歩兵達が敵陣に突っ込んだ。
 炎を前に混乱状態になったクロース歩兵は、オーク達の攻撃に応じきれず、次々に刃の前に倒れた。
 勢い付いたオーク達はさらに炎を飛び越えた。敵の本陣へと突っ込んでいく。騎馬も戦車も自由に動けない密集状態に、オークたちの兵士が圧倒した。

ジオーレ
「おのれ、パガンめ……」

 見るからに形成は逆転した。ガラティアの歩兵が、クロース軍を切り崩して進んでくる。
 ジオーレは自ら混乱の只中に飛び込んでいった。右手の剣で敵を薙ぎ払い、左手の杖で呪文を唱えた。すると、雨雲が雷を放った。雷が彼らのシンボルである十字架の上に落ちる。雨がざっと勢いをつけて降り始め、炎はたちどころに勢いを失ってしまった。

兵士
「……馬鹿な」

 しかしジオーレは不敵に笑った。

ジオーレ
「神に不可能はない」

 クロース軍は再び勢いを取り戻した。

※パガン 「異教徒」という意味。

次回を読む

目次

拍手[0回]

PR
にほんブログ村 アニメブログへ
■ [1105]  [1104]  [1103]  [1102]  [1101]  [1100]  [1099]  [1098]  [1097]  [1096]  [1095]  ■


■ ブログの解説 ■

漫画・アニメ・キャラクターを中心に取り扱うブログです。 読みたい記事は、左の目次からお探しください。

QLOOKアクセス解析


■ ブログ内検索  ■

私が描きました!

アマゾンショップ

アマゾンのサイトに飛びます
フィギュア

アニメDVD

新刊コミック

ゲーム

ライトノベル

楽天

アマゾン<シャッフル>ショップ

私が描きました!

Template by Crow's nest 忍者ブログ [PR]