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■2016/07/27 (Wed)
第7章 Art Loss Register

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26
 ツグミが指したのは、左から3番目。右から4番目の『合奏』だった。
 宮川が今までにない不気味は微笑みを浮かべた。口の両端が、そのまま耳まで避けそうな微笑だった。
「よし、よくやった。残り5枚を破棄しろ」
 宮川が指示を出した。照明の中に5人の男が入ってきた。5人の男はそれぞれの手に、防火用の小さな斧や、刃の長い鉈を手にしていた。
 5人の男は、5枚の贋作『合奏』を破壊し始めた。絵をイーゼルに掛けたまま、刃物で麻布を引き裂き、木枠を砕いた。
 ツグミは男たちの作業を背中で感じながら、じっと宮川を睨み付けていた。宮川は銃に取り付けられたサイレンサーを外していた。
「これで、私たちの関係も終わりなんやな」
「誰がそんな話をした? お前たち姉妹は私と一緒に来てもらう。特に、お前は役に立ちそうだからな」
 宮川は銃を右手に持ったまま、ツグミを見下ろして、にやりと笑った。照明の光が、宮川の笑顔の下で不気味に揺れていた。
「そんな、約束が違う!」
 ツグミは声を上げて、宮川の右手を掴んだ。
「触るな、鬱陶しい! 誰がいつ、そんな約束をした!」
 宮川は顔をしかめて、ツグミを振り返った。
 ツグミは支えを失って、地面に倒れた。受け身も取れず、地面にゴツンッと頭をぶつけた。
 一瞬、ツグミは世界が激しく振動するのを感じた。頭の中で、「ゴーン」と鐘が鳴ったような気がした。
 奇妙な感覚が、ツグミを捉えていた。周囲から暗闇と影が取り払われていた。全てがくっきりと浮かんでいた。廃墟の中に、宮川一味とは別の何者かがいるのに気付いた。
 ツグミの感覚はすぐに元に戻った。辺りが暗闇が戻った。と同時に、周囲の状況が変わり始めているのに気付いた。
「おい、作業をやめろ! あいつはどこに消えた!」
 宮川が動揺した声を上げて、作業を中断させた。
 贋作の『合奏』を破壊していた5人が、手を止めて周囲を見回した。男たちの間に、動揺が小波のように広がり始めていた。
 ツグミも、川村が倒れていたはずの場所に目を向けた。そこには、川村を縛っていたロープが地面に転がっているだけだった。
 暗闇に気配が走った。何かが疾走して、宮川に被さった。川村だった。
 宮川は川村と一緒に、地面に転がった。宮川の手から銃が落ちた。川村は素早く銃に飛びついた。
 あまりにも突然の事件だった。ヤクザ一味の誰も、反応できなかった。
 川村は銃口を4つの照明に向けた。廃墟に、銃声が4回轟いた。正確な射撃だった。4つの照明が、次々と弾け飛んだ。最後の照明が砕かれた瞬間、廃墟は真っ暗闇に沈んだ。

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目次

※ 物語中に登場する美術家、美術作品、美術用語はすべて空想のものです。

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