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■2016/01/22 (Fri)
第8章 秘密都市セント・マーチン

前回を読む
 戦いはまだ終わりではなかった。ネフィリムたちは次々と通路から溢れ、火炎の悪魔はほとんど無傷だった。一方、戦士達の多くが傷つき、多くが命を落としてしまった。しかし、今こそ戦いの最終局面であった。
 戦士達は悪魔に戦いを挑んでいった。火炎の悪魔は次々と炎を繰り出し、近付く物を炎で焼き払った。その体は熱く、触れただけでも人の肌を焼いた。それでも戦士達はその体に飛びつき、剣の一撃を突き立てた。セシルの宝刀ダーンウィンが悪魔の傷口を大きくえぐった。悪魔の傷口から、火を噴き上げた。
 そんな最中、バン・シーが膝をついた。

オーク
「バン・シー殿、無事か!」
バン・シー
「構うな! ……おのれ、悪魔め……」

 いつも冷たい顔に、燃え上がるような憤怒が浮かんでいた。見ると腹が引き裂かれ、傷口から腸が飛び出すのが見えた。バン・シーの体から、命が失われようとしていた。
 それでもバン・シーは悪魔に立ち向かった。その強さは圧倒的だった。バン・シーの放つ電撃はネフィリムを瞬時に焼き払い、剣の一撃は悪魔すら怯ませた。
 やがて火炎の悪魔は全身の傷口から火を吹き始めた。その周囲も灼熱の業火に包まれる。もはや接近すら困難な熱さだった。近付けば凄まじい灼熱に焼かれ、遠ざかれば悪魔は自らの体を揺さぶって炎を周囲に撒き散らす。炎の攻撃は敵味方の区別なく襲い、そこにいる何もかもを焼き払い、やがて自分自身もその灼熱にぼろぼろと崩れ始めた。表面の肉が削ぎ落ち、骨だけになって燃え上がった。
 それでも悪魔の心臓は炎の中で鼓動を続けていた。聖剣の一撃がない限り、かの悪魔は決して死なないのだ。
 戦士達は果敢に立ち向かった。炎の悪魔に矢と剣の攻撃を注いだ。悪魔は容赦なく炎を撒き散らした。その激しさに、いよいよ建物自体も震え、亀裂が走った。
 オークとバン・シーが悪魔に接近した。炎の悪魔は嘴でバン・シーを掴むと、高く放り上げた。その瞬間に隙が生まれた。オークが悪魔の横面を剣で叩きつけた。セシルが懐に飛び込んだ。炎の悪魔がセシルに気付き、身を退こうとした。だが遅い。セシルは炎の中にうごめく心臓に一突き、聖剣の一撃を食らわせた。
 悪魔は絶叫した。激しく身悶えした。建物の壁によじ登り、燃えさかる頭を激しく壁に叩きつけた。
 建物の崩壊が始まった。亀裂は建物全体を走り、ぼろぼろと崩れた。吹き抜けの天井板が落下し、炎の悪魔も落ちてきて、火の粉の混じった粉塵を巻き上げた。

セシル
「脱出するぞ!」

 戦いは終わりだった。生き残りの戦士達が出口に向かって真っ直ぐ走った。
 しかし悪魔は死んでいなかった。粉塵が噴き上がり、瓦礫が落ちる中、ゆらりと起き上がると、最後の力で戦士達に飛びかかってきた。その体はすでに燃え尽きて、巨大な炎の塊となっていた。
 絶体絶命――。
 その時、何かが押し留めた。バン・シーだった。バン・シーは自身を盾にして、炎の体を抱き止めていた。
 炎の塊はいよいよ吹き消えようとしていたが、灼熱の炎はバン・シーの体に乗り移った。

オーク
「バン・シー殿!」
セシル
「オーク、もう駄目だ!」

 オークが助けに行こうとする。セシルがオークを押し留めた。
 バン・シーは体を炎に焼かれながら、力なく膝をついた。

バン・シー
「行け。私は決して死なん」

 それが最後だった。
 天井が崩れ落ちた。凄まじい粉塵が巻き上がった。バン・シーはその向こうに消えた。
 もう留まっていられず、オークとセシルは共に走った。
 建物の崩壊はあちこちで連鎖を起こした。巨大な塔が崩れ、広間が潰れ、周辺の通路を道連れにした。崩壊は瞬く間に広がって行き、激しい轟音と共に粉塵が巻き起こり、魔の者の悲鳴がその中に轟いた。
 戦士達は走り、あらゆる通路と広間を駆け抜け、ついにキール・ブリシュトを脱出した。粉塵が凄まじい勢いで広がって、戦士達の背後まで迫ってきた。
 だが戦士達は、空を覆っていた怪しき暗雲が散っていくのを見た。雲の間から、かすかな光が覗かせた。キール・ブリシュトを覆っていた暗い霧も払われ、辺りを散っていた邪悪な気配も瞬く間に振り払われていった。

セシル
「……勝った! ……勝ったぞ!」

 セシルが声を上げた。しばらく茫然としていた戦士達が、セシルと声を合わせた。勝利を喜び合い、偉大なる君主を称えた。

次回を読む

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