忍者ブログ

89c79c73.png
■ コンテンツ ■

ad17d9bc.png 2f3a1677.png c1a81a80.png 9452a147.png 5350f79a.png 01b9b1e8.png 29aa8305.png d5525adf.png 0e6a6cf4.png b76ca7e7.png fea5d7ae.png
■ Twitter ■

■ ブログランキング

にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
■ ショップ

DMM.com DVD通販、レンタルなどの総合サイト
■2017/10/24 (Tue)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

にほんブログ村 アニメブログへ
■ [1215]  [1214]  [1213]  [1212]  [1211]  [1210]  [1209]  [1208]  [1207]  [1206]  [1205]  ■


■2016/07/06 (Wed)
第14章 最後の戦い

前回を読む

10
 クロースの軍勢が、密林の中へと踏み込んできた。しかしその勢力は、密林の深さに分断され、細く長い小道で引き延ばされてしまった。
 森を進むクロースの兵士達は、しんとした静寂の中を進んでいった。彼らには、樹齢千年を越える霊木は、グロテスクな物体に映っていた。
 静寂が深く、森の奥から妖精が囁くような声が聞こえてきた。クロースの兵士達は、何だろうと耳を澄ませる。
 と、何かが走り抜けた。風の刃だ。風の刃は兵士達の行列を駆け抜け、兵達を切り刻んだ。油断した何人かは、首を刎ね飛ばされた。
 同時に、脇道からオークを先頭にした僧兵が飛び出してきた。クロース兵は身構える間もなく、オーク達に斬り伏せられた。戦いに参加しようと思っても、密林の深さゆえに、その前で踏みとどまるしかなかった。オークは迫り来る兵士を、1人1人斬り伏せた。
 間もなくクロース兵達は、密林に魔法使いが隠れているのに気付いた。森の向こうに矢を投げ入れる。だがその矢は魔法の盾に防がれた。
 対する魔法の刃は、何重にも折り重なる幹を潜り抜け、兵達を薙ぎ払う。
 魔法の攻撃は風魔法だけにとどまらなかった。突然、クロース兵達の足下が吹っ飛んだ。兵達の列が衝撃に吹っ飛んだ。さらに幻術がクロース兵達に取り憑く。クロース兵はいるはずのない敵に惑わされ、でたらめに剣を振った。
 オークは圧倒的な剣術で、魔法攻撃を切り抜けてくる兵士達を切り刻む。クロース兵達は一歩も進めなくなった。
 だがクロース兵たちは数の面で絶対有利だった。クロースは次々に兵を投入した。時間が経るにつれて、魔術師の魔力にも、僧兵達の剣術にも、鈍りが見え始めた。クロース兵達はそこを付けいり、突破口を切り開いた。魔術師は矢で射られ、僧兵達はそこに群がる骸の仲間に加わった。
 クロース兵はじわりじわりと森の奥へと攻略を進めていく。
 ドルイドは数を減らしつつも、強行に抵抗し続けた。クロース兵達が進撃してくると、魔法使い達は魔法で大木に切り傷を入れた。すると高さ数十メートルにもなる巨木が、めりめりと音を立てて兵達の列をめがけて倒れた。
 神を宿した大木の倒壊は凄まじく、山全体を震えさせ、土煙は雲に届くくらいに噴き上がった。
 それでもクロース兵達は留まらなかった。クロース兵達は、倒れた幹の上に、巨大な橋を作り、軍団を進行させた。オーク達がクロース兵達に白兵戦を挑んだ。オークの剣術は凄まじく、たった1人で何十というクロース兵達を斬り倒した。
 クロースの勢力は苛烈を極め、僧兵達は少しずつ後方へと押しのけられた。2日目の夜が訪れる頃には、戦いの中心はクリアリングの直前まで下がってきていた。もう今度こそ、後のない状況だった。

老師
「…………」
ソフィー
「老師様、ご指示を。戦いが迫っております」

 ソフィーは言いながら、魔法を放った。杖の先から、魔法の刃を繰り出す。
 クリアリングは静寂そのものだった。だがそこから一歩外に出ると、戦いの狂騒が溢れ出す。オーク達が今も戦っていた。
 もはやドルイド達は戦いを続ける戦力がなかった。森のあちこちで死体が放り出されている。暗がりに入って行くと、必ず誰かの死体が転がっていた。もはや敗北は目前ではなく、確定的なものだった。

老師
「……なんということだ。ドルイドのほとんどがたった1人の弟子に知る全てを託す。どのドルイドにも、その者にしか知らない言葉や秘術があった。記録、歴史、王達が偽りに塗り固めたあらゆる事象の真実。……それが、こんなふうに失われるなんて……」

 老師の目に涙が溢れた。それまで彼を支えていた気丈さが失われていくようだった。

ソフィー
「それでも皆戦っているのです。命を落とすのも覚悟の上。それでもここは守らなねばなりません」

 老師は決心を固めるように、首を振った。

老師
「――ここを出よう。もうこれ以上、命失われるのを見たくはない。止められるのなら、今止めよう」

 老人の独り言のように呟き、杖をそこに突き立てた。魔法の杖が、空中で直立不動になった。
 ソフィーはそれで全てを察した。老師を振り向き、持っている杖を掲げた。

次回を読む

目次

拍手[0回]

PR
にほんブログ村 アニメブログへ
■ [1215]  [1214]  [1213]  [1212]  [1211]  [1210]  [1209]  [1208]  [1207]  [1206]  [1205]  ■


■ ブログの解説 ■

漫画・アニメ・キャラクターを中心に取り扱うブログです。 読みたい記事は、左の目次からお探しください。

QLOOKアクセス解析


■ ブログ内検索  ■

私が描きました!

アマゾンショップ

アマゾンのサイトに飛びます
フィギュア

アニメDVD

新刊コミック

ゲーム

ライトノベル

楽天

アマゾン<シャッフル>ショップ

私が描きました!

Template by Crow's nest 忍者ブログ [PR]