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■2010/01/11 (Mon)
第1話 猫と少女とアレルギー

244ba6bb.jpg食事も入浴も終えて天河優人はベッドに横になった。時計は11時過ぎを指している。ベッドの左の窓から月の光が射し込んで、部屋の中が色彩のないブルーに浮かび上がっていた。
優人は眠る気になれず、頭の後ろに手を回して天井を見詰めていた。
――今日のあれは何だったんだろう。不思議な子が現れて、泰三がおかしくなって、それから……。
優人は今日のできごとを順番に頭の中に思い浮かべた。
朝の登校途中、突然あらわれた謎の女の子。長い黒髪に切れ長の目。でも瞳は大きく涙を溜めているように切なく揺れていた。それに、幼い顔に不釣合いなくらい大きなバスト……。
優人は女の子の姿を思い浮かべて、思わずにやけ顔を浮かべてしまった。
しかし、すぐに甘い気分は優人から去っていった。同じ日の昼頃、突然クラスメイトの柾木泰三がおかしくなった。体をふらふらとさせ、別人のような低く曇った声を出したかと思うと背中から蜘蛛の足のような節くれを生やし、優人と九崎凛子を襲い掛かった。
そんな場面に現れたのは今朝のあの女の子だった。女の子は真剣を手に泰三と戦いを挑んだ。泰三が気絶させられるとその体から怪物が分離した。怪物は女の子に襲い掛かったけどただちに女の子に叩きのめされ、真剣で串刺しにされてしまった。
次から次へと起こる奇怪な事件――。
優人は溜め息を吐いて考えを打ち消した。
「まあ、いいや。明日考えよう」
目を閉じて、眠りの中に入ろうとした。
eede55c9.jpg「もう寝てしまうのか?」
「え?」
不意に布団の中から声がした。布団がもぞもぞと持ち上がり、女の子が顔を出した。
「ひゃぁ!」
0ac1eeb8.jpg優人はびっくりしてのけぞった。
女の子は優人に被さるように乗りかかっていた。白の薄い和装姿で、胸元が大きく開いていた。開けたそこから、女の子の腹が隠れるほど大きく膨らんだ胸が、重力と葛藤しながら垂れ下がっていた。
「なんじゃ、人を化け物のように」
ec2031d6.jpg女の子はその状況を楽しんでいるように微笑を浮かべた。
「ああ、いや、あの、でも……」
優人は具体的な言葉が見つけられなかった。目線はふらふらと女の子の顔から胸元へ移る。女の子の体が僅かでも揺れるたびに、くっきりとした谷間を描いた乳房が確かな弾力を持って揺れていた。
164c41b8.jpg優人は圧倒するような乳房を前にして、体の奥に熱を感じて、不本意な溜め息を漏らしてしまった。
女の子は優人の目線に気付いて、誘いかけるような微笑を浮かべた。
「ぬしがしたいのならば、遠慮せんでもよい。ぬしの望むとおり2b795ecf.jpgに……」
女の子は喉の奥から声を出すように掠らせて、優人をやさしくベッドに押し倒した。女の子は優人の脚に自分の脚を絡め、胸を強調するように押し付けてくる。
「ちょ、おい……」
f391f231.jpg優人は拒絶しようとしたが、その言葉に力は宿らなかった。
女の子の掌がゆっくり優人の太ももに沈み込んでいく。やわらかな指先がするすると内股のラインをなでてその付け根へと這い上がってきた。
そうしながら、女の子は優人の首筋をキスし、舌の先で撫でるようにfda96298.jpg舐めた。
「……う……うう……ああ……」
優人は歯を食いしばって、迫り来る快感に耐えようとした。だが理性の砦は確実に崩され、口から甘く熱のこもった吐息が漏れた。経験のない感触に全身がぞわぞわと熱を持って、身の内から果てしなく迫り来る快楽に溺れそうになった。
だがしかし、優人は女の子の肩を掴み、自分の体から引き剥がした。
12297585.jpg「ま、待ってくれよ! いったいどういうことなのか説明してくれたっていいだろう!」
優人は叫ぶように訴えた。しかし羞恥心から女の子をまっすぐに見られなかった。
「よかろう」
女の子はさっきまでの熱っぽい調子を改めて素に戻ると、パジャマのボタンを外していった。
「何で脱がすんだよ」
「やはり、枯れておるな」
c4ecab73.jpg「ええ?」
女の子が指摘するのに、優人は自分の胸に目を向けた。優人の裸の胸に、御守りがあった。田舎のばっちゃんからもらったもので、眠るときでさえ常に携帯していた。その御守りに、女の子の目線が注がれていた。
e1410343.jpg「この御守りには護身の念法が込められていたのだ。これまでずっと大いなる災いからぬしを隠し、守ってきた。だが、すでにその効力は枯れ果てた。今日よりぬしの回りには、昼間のようなアヤカシが集るかも知れん。それはぬしの宿命だ」
女の子は優人をじっと見詰めたまま、静かに説明した。
――アヤカシ。優人はすぐに思い当たった。昼間、泰三に取り付いた謎の怪物……。あれがアヤカシなのだとすぐに了解した。
「でも、宿命って?」
優人はすべてを理解しきれず尋ねた。
8dd4d745.jpg女の子はまた微笑を浮かべ、優人の頬を優しく撫でるように手を添えた。
「案ずるな。古の盟約により、今日よりぬしのことは私が守る。いや、盟約なぞなくとも、私はもうぬしの側から離れぬ」
女の子が優人の首に肩をうずめた。優人は女の子のぬくもりと香りを8e9f510d.jpg強く感じてはっとなった。
だが女の子が優人の首にキスをするのに、早くも理性が飛びかけた。優人の口から少女のような吐息を漏れてしまう。
「ちょ、ちょっと待って。まだ肝心なことを聞いてない。君は、誰?」
それでも優人は、正気を強く保って女の子に尋ねた。
51dadd55.jpg女の子はキスを中断して顔を上げた。じっと優人の瞳を見詰める。優人は魅入られるように、女の子の瞳を見詰め返してしまった。
「緋鞠。名前は緋鞠。私もアヤカシ。かわいい猫じゃ」
緋鞠が楽しげに微笑むと、頭の上からぴょこんと大きな白い耳が現れた。
d5cc626d.jpg途端に優人は目がかゆくなり、鼻の奥でむずむずするのを感じた。猫アレルギーが自分の役目を思い出したように這い上がってきた。
優人ははっくしょん、はっくしょんとくしゃみを連続させた。
とそんなところに、誰かが部屋のドアをノックした。
「優人? 遅くにごめん。あのさ、昼間のことなんだけど……」
b3279e9f.jpgドアを開けて入ってきたのは凛子だった。凛子は反省するような顔で入ってきたけど、ベッドの上で繰り広げられる光景に唖然と言葉を失った。
「凛子! これは違う!」
優人は慌てて言い訳しようとした。
242ad18a.jpga9a19220.jpgだが、もう遅かった。というより、言い訳無用の状況だった。
「なにしてんのよ! 信じられない! 離れなさい!」
凛子の逆鱗が落ちた。凛子の怒りで部屋のなかが揺れて、あらゆるものが凶器となって優人を飛び掛ってきた。凛子の怒りはもうしばらく収まりそうになかった。


6f55a94e.jpg天河優人は7年前、両親を亡くして住宅街の一軒家で暮らしていた。兄弟もなく、広い家の中で1人きりである。
隣の家に住んでいるのは九崎凛子。優人とは幼馴染で、凛子は自分が優人の面倒を見てきたと思い込んでいる。
その日は優人の16歳の誕生日だった。優人の誕生日であり、父とe844015b.jpg母の7年目の命日だった。そんな日にふらりと現れたのは謎の美少女、緋鞠だった。
何かが大きく変わろうとしている。16歳の誕生日――それは大いなる節目であった。闇に潜んでいた魔物が公然と姿を現し、優人の日常を暗い影で覆い隠そうとする。
9129be9f.jpgその助っ人として現れたのは緋鞠だった。緋鞠もかつてアヤカシの1人だった。だが天河家の祖先に情けをかけられ、命を救われた。それ以来、緋鞠の一族は天河家に忠誠を誓っていた。
だが緋鞠が優人を慕っている理由は祖先への感謝だけではなかった。それはずっと幼い日々に逆戻り……。
c83481b7.jpg猫アレルギーなのに1人暮らしで猫を飼うという設定上の矛盾。猫耳少女に対する思い入れや愛着を持つアニメ制作者は多いが、猫そのものに対して愛情を注ぎ、しっかり描a52029fe.jpg写しようというアニメ作家やそういったテーマを持った作品にお目にかかったことはない。

親のいない家に1人きりで暮らす思春期の少年。美少女の登場と共に始まる非日常。
0f657b57.jpg最近のアニメにおいてすでに定石となったパターンを躊躇いもなく踏襲した作品だ。設定の作り方、物語の導入、キャラクターの設計、何もかも他作品で見られた文法が引用されている。この作品ならではの独創性は見つけられない。オリジナルなき模造品というべきいうべき代物で、作品に力強さを感じられない。
cf2badf4.jpg『おまもりひまり』は物語のプロット自体に注意は向けられていない。ある日、突然あらわれた美少女に迫られ、意思の弱い少年がいいように弄ばれる……。
『おまもりひまり』は物語の展開や過程といった進展を重要視しておらず、ただそのシチュエーションのみがクローズアップされて描かれb4368943.jpgている。そのシチュエーションは物語の進行に対して機能的な効果を発揮せず、それとは無関係に、突発的に次の展開という突破口が目の前に突きつけられてしまう。
それはまるで、思春期の少年が退屈な授業時間に夢想する世界そのものであり、一つの関連性を持って連続する物語作品ではない。
030829a1.jpgf446d8db.jpg左の絵では体の中心軸がエッシャー絵画のように歪み、左手が脚の外側に出てしまっている。デッサン上パース上ミスは他にも多く見られた。作画の弱さが作品の魅力を損なってしまっている。

3cb1bd5e.jpg画面の作りは平面的で、頭身を持ったキャラクターに対して空間を把握する能力は希薄である。キャラクター達の演技はカットとカットの間でぶつ切りにされ、奥行きのないレイアウトの上でただキャラクターが動いているだけに過ぎない。色彩もその世界観における存在感を主張せず、キャラクターに被せられる影とハイライトは光の表現と言わず4e5fb3d4.jpg模様である。
物語の単調さをごまかすように挿入されるアクションはやはりカット間の連続する力はなく、ただポーズをモンタージュとして並べただけである。音楽が物語の転調を示唆しているが、アクションと呼ぶほどの勢いや肉弾的なぶつかり合いは感じられない。
fc4d9211.jpg音楽は作画が全て終了した後で制作された。だからサウンドトラックからシーンに合わせて選択したのではなく、シーンに合わせてその都度、音楽が作られた。だが言うほど他作品と較べて音楽が際立っている印象はなかった。想像だが制作スケジュールと放送スケb0d11518.jpgジュールが数か月ずれたために、結果的に音楽が後になっただけではないだろうか。
『おまもりひまり』は物語やアクションといった通常の娯楽作品とは違う視点で作られた作品であり、見る側にも相応の心得が必要な作品だ。
ba65b982.jpg性の色香漂わす謎多きファムファタールが少年の前に現れ、少年は美少女が醸し出す幻想に飲み込まれていく。あの少年は物語を牽引していくいわゆる主人公ではなく、2次元世界へ投影された視聴者自身である。いわばテレビゲームのアイコンキャラクターであり、だから主人公はゲームをプレイしている「あなた」なのである。
ef2f3e4d.jpg『おまもりひまり』は次々に美少女が現れ、ただひたすら少年が性の幻影に取り込まれていく。そのシチュエーションに物語の主人公は埋没していき、同時に「あなた」もあの世界の中へ取り込まれていく。
『おまもりひまり』は現実世界では不可能に思える夢想の強く刻印している。あの作品の中では、現実世界では振り向きもしてくれない美bc178aba.jpg少女たちが我々に微笑みかけ、甘い言葉を熱っぽい溜息とともに投げかけてくれる。まるで夜の夢のように、作品の内部に漂う幻想は闇を深めていく。

作品データ
監督:ウシロシンジ 原作:的良みらん
シリーズ構成:長谷川勝己 脚本:あみやまさはる、鈴木雅詞
キャラクターデザイン:磯野智 デザインワークス:岩永悦宣 山本篤史
総作画監督:磯野智 作画監督:臼田美夫 アクション作画監督:若野哲也
美術監督:小坂部直子 色彩設計:岩井田洋 撮影監督:口羽毅 編集:平木大輔
音響監督:えのもとたかひろ 音楽:橋本由香利 音楽プロデューサー:植村俊一
アニメーション制作:ZEXCS
出演:小清水亜美 平川大輔 野水伊織 真堂圭
  大亀あすか 松岡由貴 真堂圭 大亀あすか
  根谷美智子 鈴木達央 嶋村侑 瀧澤樹
  田坂浩樹 上坂龍也 岡哲也 美名



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