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■2009/09/17 (Thu)
映画:外国映画■
エヴァン少年は両親がいない。物心ついた時から、施設で暮らしている。
それでもエヴァンは、「いつか両親が迎えに来てくれる」と信じていた。
物語は軽いリズムのようにさらさらと流れていく。ありきたりな設定で憂鬱になる場面はない。安心して休日に見れる映画だ。
エヴァンには、不思議な才能があった。
身の回りの、あらゆる音がメロディに聞こえる。エヴァンは音楽教育を受けていないが、メロディを紡ぎだす本能的才能を持っていた。
ある夜、エヴァンはその“音”に導かれて、施設を脱走する。
音の作り方は独特。左の場面では、ギターの絃を叩いてメロディを作り出す。視覚的には面白いが、実際映画のような音が出るかは疑問。
そのままエヴァンは、ニューヨークの界隈へ。
そこで家出少年たちを集めて働かせている“ウィザード”と名乗る男と出会う。
ウィザードは、すぐにエヴァンの才能に気付き、「金になる」と売り込もうとする。
一方のエヴァンは「たくさんの人が僕の音楽を聞いてくれたら、両親が見つけてくれるかもしれない」と考え、音楽を学ぼうとする。
久々に見たような気がするロビン・ウィリアムズ。映画出演作は多いのだが、なぜか日本公開が減少した。ちなみに物語の構造は『オリバー・ツイスト』によく似ている。原案辺りでは意識されたのだろう。
音楽に満ち溢れた映画だ。
何気ない騒音や、音の断片が、メロディを紡ぎだす。
あるときは陽気なパーカッションであり、あるときは心掻き乱すノイズ。
音楽のリズムは自在に変化し、エヴァンの心理を雄弁に解説する。
物語は脱線も淀みもなく、ご都合主義映画の如くラストまで進んでしまう。
親を探すエヴァン。同時に、親たちもエヴァンを捜し始める。ルイスはかつての恋人、ライラを探そうと思いつくが、その方法がなんとインターネット。しかも写真付で住所が記載されている。ご都合主義もここまで来ると、呆れ果ててしまう。
しかし互いに接点はなく、当てもなくさ迷う。
ヒントになるのは音楽だけ。音楽だけがばらばらになった人達を繋げる。
誰もが音楽に心惹かれ、導かれていく。
音楽の一つ一つは、まとまりのない断片だ。リズムを合わせなければ、ただの雑音だ。誰かが、音の断片をまとめなければならない。
エヴァンは、あちこちに散っている音の断片を集め、ハーモニーを紡ぎだす。様々な人を結びつけるように。
不幸によって、11年間、音楽は停止していた。
エヴァンが楽器を手に取ることで音楽は再び息を吹き返した。
エヴァンが音を縒り合わせることで、離れ離れになった人々が結びつく。
まさに“奇跡のシンフォニー”だ。
映画記事一覧
作品データ
監督 カーステン・シェリダン 音楽 マーク・マンシーナ
脚本 ニック・キャッスル ジェームズ・V・ハート
出演 フレディ・ハイモア ケリー・ラッセル
〇〇〇ジョナサン・リス=マイヤーズ テレンス・ハワード
〇〇〇ロビン・ウィリアムズ ジャマイア・シモーヌ・ナッシュ
それでもエヴァンは、「いつか両親が迎えに来てくれる」と信じていた。
物語は軽いリズムのようにさらさらと流れていく。ありきたりな設定で憂鬱になる場面はない。安心して休日に見れる映画だ。
エヴァンには、不思議な才能があった。
身の回りの、あらゆる音がメロディに聞こえる。エヴァンは音楽教育を受けていないが、メロディを紡ぎだす本能的才能を持っていた。
ある夜、エヴァンはその“音”に導かれて、施設を脱走する。
音の作り方は独特。左の場面では、ギターの絃を叩いてメロディを作り出す。視覚的には面白いが、実際映画のような音が出るかは疑問。
そのままエヴァンは、ニューヨークの界隈へ。
そこで家出少年たちを集めて働かせている“ウィザード”と名乗る男と出会う。
ウィザードは、すぐにエヴァンの才能に気付き、「金になる」と売り込もうとする。
一方のエヴァンは「たくさんの人が僕の音楽を聞いてくれたら、両親が見つけてくれるかもしれない」と考え、音楽を学ぼうとする。
久々に見たような気がするロビン・ウィリアムズ。映画出演作は多いのだが、なぜか日本公開が減少した。ちなみに物語の構造は『オリバー・ツイスト』によく似ている。原案辺りでは意識されたのだろう。
音楽に満ち溢れた映画だ。
何気ない騒音や、音の断片が、メロディを紡ぎだす。
あるときは陽気なパーカッションであり、あるときは心掻き乱すノイズ。
音楽のリズムは自在に変化し、エヴァンの心理を雄弁に解説する。
物語は脱線も淀みもなく、ご都合主義映画の如くラストまで進んでしまう。
親を探すエヴァン。同時に、親たちもエヴァンを捜し始める。ルイスはかつての恋人、ライラを探そうと思いつくが、その方法がなんとインターネット。しかも写真付で住所が記載されている。ご都合主義もここまで来ると、呆れ果ててしまう。
しかし互いに接点はなく、当てもなくさ迷う。
ヒントになるのは音楽だけ。音楽だけがばらばらになった人達を繋げる。
誰もが音楽に心惹かれ、導かれていく。
音楽の一つ一つは、まとまりのない断片だ。リズムを合わせなければ、ただの雑音だ。誰かが、音の断片をまとめなければならない。
エヴァンは、あちこちに散っている音の断片を集め、ハーモニーを紡ぎだす。様々な人を結びつけるように。
不幸によって、11年間、音楽は停止していた。
エヴァンが楽器を手に取ることで音楽は再び息を吹き返した。
エヴァンが音を縒り合わせることで、離れ離れになった人々が結びつく。
まさに“奇跡のシンフォニー”だ。
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作品データ
監督 カーステン・シェリダン 音楽 マーク・マンシーナ
脚本 ニック・キャッスル ジェームズ・V・ハート
出演 フレディ・ハイモア ケリー・ラッセル
〇〇〇ジョナサン・リス=マイヤーズ テレンス・ハワード
〇〇〇ロビン・ウィリアムズ ジャマイア・シモーヌ・ナッシュ
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