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■2009/09/26 (Sat)
映画:外国映画■
ルワンダの首都キガリには、ツチ族とフツ族による深い対立があった。
とくにフツ族は、ツチ族に対する深い怒りを恨みを抱えていた。
フツ族たちは、自らラジオ番組を持ち「奴らは人殺しだ!」と人々を煽り立てていた。
ポールはツチ族に賄賂を贈って穏便に済ませていた。あくまでもビジネスのためであり、両族を巡る問題にそこまで関心を持っているわけではない。
主人公であるポール・ルセサバギナはフツ族だった。
ポールは、ホテルの支配人として両方に折り合いをつけて生活をしていた。
時に、関係を円満に進めるために、フツ族や兵士に賄賂を贈ることもあった。
フツ族はラジオで呼びかけ、過激なデモを繰り返し、多くの人に「反ツチ族」感情を煽り立てていた。同時に武器を整え虐殺の準備を着々と進ませていた。国連は平和的解決を望んでいたが、その希望は潰える。
そんなルワンダにも平和の兆しがあった。ハビャリマナ大統領による和平協定だった。
この協定が結ばれれば、ツチ族とフツ族による対立は解消されるはずだった。
大統領が和平を結んだその日、あちこちで混乱が起きていた。大統領が暗殺されたのだ。フツ族が計画していた虐殺も、同時に始まる。ポールは隣人のツチ族が襲われ、殺されようとも無関心でいた。関わるべきではない、と。
しかし協定が結ばれようとしていたその日、大統領が暗殺される。
同時に、フツ族による大虐殺が始まった。
公然と銃を手に民家を押し入り、家に火をつけ、住人を撃ち殺す。
ホテルに到着するポール。翌日になると、多くのツチ族がホテルになだれ込んできた。ポールはそのすべてを「ホテルの客」として受け入れていく。間もなくホテルはフツ族に取り囲まれてしまう。ポールは国連に救助を求めるが……。
ポールは、家族を連れて、ホテルに戻ろうとしていた。ホテルに行けば国連の兵士たちが守ってくれるはずだった。
しかしその途上で、ポールはフツ族の兵士に止められてしまう。
ポールは、とっさに「10万フランで、彼らを見逃してくれ」と訴える。
国連の決定は「ホテルに滞在している白人だけ救助する」だった。避難しているツチ族は放置。ここでも白人優位主義の考えが見えてくる。物語はポールと白人記者のジャックの視点で描かれる。ジャックにはルワンダで起きている事件を世界に知らせようと色々手を尽くす。
ようやく到着したホテルだったが、次々と難民が集ってきた。そこに逃げ込めば国連の保護が得られる。誰もが助けを必要としていた。
ポールは彼ら難民を「ホテルの客」として受け入れていく。
ルワンダ虐殺は3ヶ月の間に80万人が殺されたとされている。虐殺にはラジオを聞いた民間人も参加し、充分な準備の上だが、中心的な武器といえば山刀である。やはり参加者の規模が多かったのだろう。
ホテル・ルワンダは娯楽映画だ。しかし、多くの問題とアフリカで起きている現実の一幕を提示している。
アフリカで起きている虐殺や民俗浄化。その一片を映画は描き出す。
その多くを知りながら、我々は無関心である。あるいは知っていても広く知らせようとしない。国連すら、深く関わろうとせず問題を放置してしまう。
映画『ホテル・ルワンダ』はそんな一端を知る、良き切っ掛けとなる映画だろう。
『ルワンダの涙』の記事へ
映画記事一覧
作品データ
監督:テリー・ジョージ
音楽:ルパート・グレグソン=ウィリアムズ アンドレア・グエラ
脚本:テリー・ジョージ ケア・ピアソン
出演:ドン・チードル ソフィー・オコネドー
〇〇〇ホアキン・フェニックス ニック・ノルティ
〇〇〇デズモンド・デュベ デヴィッド・オハラ
とくにフツ族は、ツチ族に対する深い怒りを恨みを抱えていた。
フツ族たちは、自らラジオ番組を持ち「奴らは人殺しだ!」と人々を煽り立てていた。
ポールはツチ族に賄賂を贈って穏便に済ませていた。あくまでもビジネスのためであり、両族を巡る問題にそこまで関心を持っているわけではない。
主人公であるポール・ルセサバギナはフツ族だった。
ポールは、ホテルの支配人として両方に折り合いをつけて生活をしていた。
時に、関係を円満に進めるために、フツ族や兵士に賄賂を贈ることもあった。
フツ族はラジオで呼びかけ、過激なデモを繰り返し、多くの人に「反ツチ族」感情を煽り立てていた。同時に武器を整え虐殺の準備を着々と進ませていた。国連は平和的解決を望んでいたが、その希望は潰える。
そんなルワンダにも平和の兆しがあった。ハビャリマナ大統領による和平協定だった。
この協定が結ばれれば、ツチ族とフツ族による対立は解消されるはずだった。
大統領が和平を結んだその日、あちこちで混乱が起きていた。大統領が暗殺されたのだ。フツ族が計画していた虐殺も、同時に始まる。ポールは隣人のツチ族が襲われ、殺されようとも無関心でいた。関わるべきではない、と。
しかし協定が結ばれようとしていたその日、大統領が暗殺される。
同時に、フツ族による大虐殺が始まった。
公然と銃を手に民家を押し入り、家に火をつけ、住人を撃ち殺す。
ホテルに到着するポール。翌日になると、多くのツチ族がホテルになだれ込んできた。ポールはそのすべてを「ホテルの客」として受け入れていく。間もなくホテルはフツ族に取り囲まれてしまう。ポールは国連に救助を求めるが……。
ポールは、家族を連れて、ホテルに戻ろうとしていた。ホテルに行けば国連の兵士たちが守ってくれるはずだった。
しかしその途上で、ポールはフツ族の兵士に止められてしまう。
ポールは、とっさに「10万フランで、彼らを見逃してくれ」と訴える。
国連の決定は「ホテルに滞在している白人だけ救助する」だった。避難しているツチ族は放置。ここでも白人優位主義の考えが見えてくる。物語はポールと白人記者のジャックの視点で描かれる。ジャックにはルワンダで起きている事件を世界に知らせようと色々手を尽くす。
ようやく到着したホテルだったが、次々と難民が集ってきた。そこに逃げ込めば国連の保護が得られる。誰もが助けを必要としていた。
ポールは彼ら難民を「ホテルの客」として受け入れていく。
ルワンダ虐殺は3ヶ月の間に80万人が殺されたとされている。虐殺にはラジオを聞いた民間人も参加し、充分な準備の上だが、中心的な武器といえば山刀である。やはり参加者の規模が多かったのだろう。
ホテル・ルワンダは娯楽映画だ。しかし、多くの問題とアフリカで起きている現実の一幕を提示している。
アフリカで起きている虐殺や民俗浄化。その一片を映画は描き出す。
その多くを知りながら、我々は無関心である。あるいは知っていても広く知らせようとしない。国連すら、深く関わろうとせず問題を放置してしまう。
映画『ホテル・ルワンダ』はそんな一端を知る、良き切っ掛けとなる映画だろう。
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作品データ
監督:テリー・ジョージ
音楽:ルパート・グレグソン=ウィリアムズ アンドレア・グエラ
脚本:テリー・ジョージ ケア・ピアソン
出演:ドン・チードル ソフィー・オコネドー
〇〇〇ホアキン・フェニックス ニック・ノルティ
〇〇〇デズモンド・デュベ デヴィッド・オハラ
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