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■2016/01/05 (Tue)
第5章 Art Crime

前回を読む

20
 不意に番号札が呼び出された。ツグミははっと顔を上げて、カウンターに表示されている番号と、自分の手元の番号を確認した。
 私の番号だ、とツグミは慌てて立ち上がった。どれくらい眠っていたのだろう。疲れが少し飛んで、体が軽く浮かんでいる感じだった。
 杖をついてカウンターに向う。若い女性の銀行員が待ち受けていた。銀行員はまず、ツグミに座るように勧めた。
「初めてのご利用ですか?」
 銀行員は涼しげな営業スマイルで訊ねた。美人だったけど、ファンデーションの塗りすぎなのか顔がぼんやり白く浮かんで見える女性だった。
「いえ、その、預けたものを引き出したいんですけど」
 ツグミは椅子に座ると、背負っていたリュックを膝の上に乗せて、サイドポケットからブルーのカードを引っ張り出し、銀行員の前に差し出した。
 銀行員は素晴らしい笑顔で「お預かりします」とカードを受け取り、機械に通した。間もなくしてカードがツグミに返される。それから、何やらキーボードを叩いた。
「川村修治さん。……ご本人では、ありませんよね?」
 銀行員が始めて、疑いの目でツグミを見た。
「え、その……。つ、妻です」
 言ってから「しまった!」と思った。全身から冷や汗を噴出し、心臓が大きく跳ねて胸から飛び出してしまうかと思った。
 しかし若い銀行員は、感心したみたいな微笑を浮かべた。
「へえ、そうなんですか。まだお若いのに、凄いんですね」
 銀行員の顔に疑いなど一片もなく、むしろ尊敬の目でツグミを見始めた。
 ツグミは居心地悪く、愛想笑いを浮かべた。
「あちらの3番のブースに入って、ガイダンズに従って下さい」
 銀行員は丁寧に案内をして、最後にちょっと「がんばれ」みたいな顔をした。
 ツグミは会釈しながら立ち上がると、逃げるように受付を離れた。騙したみたいで、後ろめたかった。

次回を読む

目次

※ 物語中に登場する美術家、美術作品、美術用語はすべて空想のものです。

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