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■2015/10/10 (Sat)
※ 物語中に登場する美術家、美術作品、美術用語はすべて空想のものです。

第3章 贋作工房

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17
 ツグミは憂鬱なものを感じながら、再び絵に向き合った。
「ツグミ、大丈夫?」
 コルリが側に来て、ツグミを覗き込んだ。心配そうな顔だった。
 ツグミは、どんな顔をしてしまっているのだろう、と思って、取り繕うように首を振った。
「うん、いける」
 声に意思を見せねば、と思いながら返事をした。
 ツグミは改めて絵と向き合った。
 どちらも完璧に見えた。違いが見付からないというか、どちらも本物に見えた。本物の精神が宿っているように思えた。贋物だとしても、天才的な画才の持ち主だろう。
 それを、これから殺さねばならない。そう思って、また胸が痛くなった。このゲームはいつ終わってくれるのだろう。
 ふとその時、ツグミはちょっと気付くものがあった。絵から2歩下がり、横に逸れて、キャンバスに当たる光を見た。
 ようやく「あっ」と声を上げて緊張が解けた。
「わかった。本物は右。贋物は左や」
 ツグミは緊張が解け、呟く声になって鑑定結果を下した。
 それから贋物のゴッホの前に進み、ナイフの柄を握りなおした。すでに、汗でベタベタだった。
 ナイフを振り上げ、一瞬手が止まる。息が止まる。目をつむる。
 すると、真っ暗闇の中に不可思議な光が現われるのに気付いた。絵の魂だ。
 ツグミは目を開き、ナイフを振り落とした。麻布が引き裂け、絵具の塊が飛び散った。
 不意に、ツグミの手から力が抜けた。ナイフが落ちて、すっと視界がホワイトアウトするのを感じた。
「ツグミ! しっかりして!」
 コルリが飛びついて、ツグミを抱きしめた。ツグミは両膝を着いたところで、辛うじて床に体をぶつけずにすんだ。
 ツグミはゆっくりと目を開けた。胸が苦しかった。浅く途切れるような呼吸をしていた。視界が白く霞んで、側にいるコルリを見つけられなかった。
「大丈夫、立てるから」
 ツグミはコルリがいるはずの方向を見て、ふらりと杖に寄りかかりながら自力で立ち上がろうとした。しかし自分で立ち上がれず、結局コルリに助けられながら立ち上がった。

次回を読む

目次

※ 物語中に登場する美術家、美術作品、美術用語はすべて空想のものです。

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