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■2009/08/29 (Sat)
この小説は、『さよなら絶望先生』を題材にした2次創作小説です。2次創作に関する法的問題については、こちらをご覧下さい。【著作物】【二次創作物】【パロディ】【パロディ裁判

P038 第4章 見合う前に跳べ

14

という冗談はさておき、私たちは千里とまといを仲間に加えて、あの蔵へと向かった。蔵の奥へと進み、時田を先頭にして、地下の坑道へと降りていく。みんなそれぞれヘルメットを被り、懐中電灯で地下の暗闇を照らした。
地下坑道は映像で見るよりずっと闇が深く思えた。湿気が異様に濃くて、蔵井沢の涼しげな気候とは別世界だった。
糸色先生は、坑道に入って100メートルほど進んだ場所で倒れていた。糸色先生は目が半開き状態で、白目をむいていた。その手前に、妖怪のおもちゃが吊り下げられていた。妖怪のおもちゃは、人間と同じくらいの高さがあり、全体がぬるぬると濡れていて、思った以上に生々しかった。わかっていても、ちょっと悲鳴を上げそうな代物だった。
私は、しばらく妖怪のおもちゃを観察した。妖怪のおもちゃは、鎖で吊り下げられていた。坑道の天井にレールが付けられ、動く仕組みになっているらしい。
「ちょっと、日塔さん、あなたも手伝いなさいよ。」
ぼんやりしている私を、千里が注意した。
「ごめんなさい」
私は糸色先生の救助に加わった。
糸色先生を担架に乗せて、地下坑道から運び出す。蔵から出て、庭の細道を突っ切って屋敷に戻った。霧も一緒に屋敷に戻った。
糸色先生は客間の向かい側の部屋に運ばれて、布団の上に寝かされた。糸色先生は額に汗を浮かべ、悪い夢を見ているようにうなされていた。無理に起こさないほうがいいらしい。
千里とまといが看病するように側に付きっ切りになった。二人の顔に、はっきりと残念そうな色があった。
時計を見ると、9時になりつつあった。あと3時間で見合いの儀も終了だ。結局、誰の見合いも成立しなかった。でもそれはそれで、ほっとするものがあった。私たちの関係が変わるなんて、あまり想像もしたくなかった。
私は、ふと客間に残しているおにぎりを思い出した。そういえば朝から一口も食事を摂っていない。皆もお腹がすいているだろう、と思って廊下に出た。
ちょうど廊下の向かい側に、あびるがいた。あびるはちょっとこちらに目礼をすると、襖を開いて客間に入っていった。
私は目礼を返して、客間に入ろうとする。しかし、何かが後を追跡する気配があった。私ははっと振り向き、意識を集中した。
よく見ると、臼井がいた。夜の闇に存在が溶け込むように、それでも確かにそこに臼井がいた。
「さあ、子猫ちゃん、こっち見るんだよ」
臼井はいやらしい笑いをニヤニヤと浮かべて、あびるの後に続いて、客間に入ろうとしていた。
「あびるちゃん、危ない! 後ろ!」
私は襖を開いて、客間に飛び込んだ。
同じ瞬間、派手にぶつかる音がした。続くように、何かが砕ける音。
しかし客間に明かりはなかった。私は手探りで客間に入っていき、白色灯の光を点けた。
床の間の前に、あびると臼井がいた。臼井が床の間にもたれかかるように倒れていた。あびるの手首から伸びた包帯が、臼井の首に巻きついている。臼井の頬が赤く腫れ上がっていた。どうやら気絶しているらしいが、その顔にニヤニヤした笑いを張り付けたままだった。
「あびるちゃん、大丈夫?」
私はあびるが無事だったろうか、と思って近付いた。
「うん。真っ暗で何も見えなかったし」
あびるはクールな返事を返して、臼井の首に巻きついた包帯を外した。反対の右手拳が赤く腫れていた。
私は改めて臼井を見下ろした。床の間のものがみんな倒れてしまっている。臼井の体の上に、その一つが落ちて、真っ二つに割れていた。魯山人の器だった。
「あびるちゃん、ナイス!」
私はあびるを振り向いて、親指を突き立てた。

次回 P039 第4章 見合う前に跳べ15 を読む

小説『さよなら絶望先生~赤い瞳の少女~』目次




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