忍者ブログ

89c79c73.png
■ コンテンツ ■

ad17d9bc.png 2f3a1677.png c1a81a80.png 9452a147.png 5350f79a.png 01b9b1e8.png 29aa8305.png d5525adf.png 0e6a6cf4.png b76ca7e7.png fea5d7ae.png
■ Twitter ■

■ ブログランキング

にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
■ ショップ

DMM.com DVD通販、レンタルなどの総合サイト
■2024/03/29 (Fri)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

にほんブログ村 アニメブログへ
■ [1067]  [1066]  [1065]  [1064]  [1063]  [1061]  [1060]  [1059]  [1058]  [1057]  [1056]  ■


■2016/02/11 (Thu)
第9章 暗転

前回を読む
 ある朝。まだ夜が明けたばかりで、兵士達はまだ眠っている。見張りの兵士が、静かな時間を過ごしていた。
 砦の周囲は暗く沈黙している。夜の気配がそこかしこに残っている時間だった。そんな最中に、騎士団が列を作って横切っていく。ルテニー率いる小隊だった。
 ルテニー達は砦の中へ入っていき、そのままオークが過ごしている部屋へと入っていく。

ルテニー
「オーク殿。いま戻った」
オーク
「ルテニー。ご苦労様です」
ルテニー
「あれから2ヶ月か。大したものだな。こんなに変わるとは思わなかった」
オーク
「皆が協力してくれたお陰です。そちらから報告は?」
ルテニー
「……ふむ。できれば、信頼できる仲間だけで話したいのだが……」




 ルテニーの導かれて、オークは僅かな仲間だけを連れて草原を馬で走った。やがて、森の入口に小さな村が見えてきた。
 だが、遠くから見ても、村の様子が正常ではないのがわかった。あまりにも静かだったし、生命の気配が感じられなかった。近付くにつれて、荒廃した様子がはっきり見て取れた。住人がいない。建物は放置されてしばらく経っているらしく、崩れかけている。
 オークは村へと入っていく。馬から下りて、村の様子を調べた。死体がそのまま放置されていた。かなり白骨化が進んでいる。蠅があちこちに群がっていて、異臭を放っている。人も家畜も、殺されてずいぶん時間が経っている様子だった。
 ソフィーが僧侶達に指示を出し、死体を集めさせる。供養のための祝詞を始めた。

オーク
「物取りは?」
ルテニー
「ない」
オーク
「ではネフィリムたちの仕業……」
ルテニー
「いいや。ネフィリムなら手当たり次第に破壊するはずだ。盗賊なら、目に付いたもの何でも奪っていくはずだ。そのどっちでもない」
オーク
「では何ですか?」
ルテニー
「オーク……。気をつけな。何か潜り込んでいるぜ」
オーク
「派遣された村人達の中に……」
ルテニー
「それもあるが、今回の遠征の人選を行ったのはウァシオだろ」
オーク
「疑問には感じていました」
ルテニー
「オーク。俺はあんたの味方だ。それは保証する。だが他はどうだかわからねぇ。俺達の仲間に何が紛れ込んでいて、何を計画しているのか……。気をつけたほうがいいぞ」
オーク
「……そうですね」




 オークは砦に戻った。
 間もなく暮れかけようとしている。オークは砦のバルコニーから、兵士達の様子を見守る。みんな協力して秩序だって仕事しているように見えた。
 だが、兵士達の中に、ちらちらとオークを監視するような視線を向ける者がいる……。

アレス
「オーク殿」
オーク
「……アレスですか」
アレス
「おっとすまん。考え事の最中だったか」
オーク
「いえ。それよりも……」
アレス
「ああ。何か手伝える仕事はないかな。居候の身だ。力仕事なら何でも言いつけてくれ」
オーク
「いい仕事がありますよ」

次回を読む

目次

拍手[0回]

PR
にほんブログ村 アニメブログへ
■ [1067]  [1066]  [1065]  [1064]  [1063]  [1061]  [1060]  [1059]  [1058]  [1057]  [1056]  ■


■ ブログの解説 ■

漫画・アニメ・キャラクターを中心に取り扱うブログです。 読みたい記事は、左の目次からお探しください。

QLOOKアクセス解析


■ ブログ内検索  ■

私が描きました!

アマゾンショップ

アマゾンのサイトに飛びます
フィギュア

アニメDVD

新刊コミック

ゲーム

ライトノベル

楽天

アマゾン<シャッフル>ショップ

私が描きました!

Template by Crow's nest 忍者ブログ [PR]