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■2016/02/15 (Mon)
創作小説■
第9章 暗転
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10
オークは地図を広げた。砦の周囲の海岸線を描いた地図だ。ソフィー
「私が感じたのは西の方角。おそらく、この辺りです」
ソフィーが地図の西側を示した。
オーク
「まだ工事を始めていない部分ですね。廃墟のいずれかにバゲインが棲み着いたのでしょう」
アレス
「廃墟に棲み着く化け物か……。どうする?」
オーク
「次の夜、行って戦いましょう。ソフィー、近くまで行けば、わかりますね」
ソフィー
「はい」
兵士
「待ってください。家に憑く化け物なら、昼の明るいうちに行き、建物を取り壊してしまえばよいのでは?」
ソフィー
「それでもバゲインは残ります。新しい家が建つと、そこにバゲインが移ってしまいます。姿を現す夜のうちに退治せねばなりません」
オーク
「私が行きましょう。アレス、協力してくれますか」
アレス
「もちろん。我々の得意分野だ。存分に働いてみせましょう」
◇
オーク達の会議を、物陰からひっそりと見守る一団がいた。パッツォとその手先である兵士達だ。
パッツォ
「……もう少し時間があれば、バゲインの力も強力になって、奴を容易に殺せたはずなのに……」
裏切り兵士
「仕方ありません。怪物はこちらの思い通りには動いてくれません」
パッツォ
「オークが不在になったら、作戦開始だ。仲間達に指令を送れ」
裏切り兵士
「はっ」
裏切り兵士はパッツォに頭を下げて、そこを退出する。
次回を読む
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