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■2011/10/18 (Tue)
シリーズアニメ■
あーーはっはっはっは!
私はイカ娘でゲソッ! 私たちの住処である海を汚す人間どもを侵略し、平和を取り戻すために地上にやってきたでゲソ!
私が来たからには、もういい加減なことは書かせないでゲソ。この変なブログは完全に私のものでゲソ。ここを拠点に、電脳世界は私が制圧するでゲソ!
アニメ第2期スタートの前に、これまでの成果を語るでゲソ。
人間たちの悪しき振る舞いに怒りを覚えた私は、海での平和な生活を捨て地上に這い上がり、最初に目に付いた海の家「れもん」を侵略の拠点にしようと飛び込んだでゲソ。……なのに気付けば「れもん」で働くことになっていたでゲソ。
仕事のない時は栄子たちの家で過ごし、漫画を読んだり、セガのゲームで遊んだりしているでゲソ。たけるや清美は大切な友達でゲソ。千鶴は……普段はいい人だけど、怒ると怖い人でゲソ。早苗は変な女でゲソ。一度早苗の部屋に監禁され、変な服を着せられ、恥ずかしい写真を一杯撮られたでゲソ。早苗は危険人物だから仲良くなりたくないでゲソ。シンディーは宇宙人の研究でなぜか日本の海水浴場に居座っている変な女でゲソ。
私の周りにはこんな変なやつらばっかりだけど、私は負けないでゲソ。いつか人類を支配し、もとの美しい海を取り戻すでゲソ!
「侵略者」と自称しつつ、普段の活動は海水浴場のゴミを拾ったり……悪いことはあまりできないでゲソ……。いや、私は人間たちを倒すためなら、どんな極悪非道の手段をためらわず、この世界を煉獄の闇に変える覚悟はできているでゲソ! 例えば……ピンポンダッシュとか……。やっぱり千鶴が怒ると怖いから、おとなしくしているでゲソ。
もしかしたら何もしないで「れもん」で働いているだけに見えるかも知れないけど、侵略活動は着実に進行しているでゲソ。
2010年に私の目覚しい活動の記録がテレビ放送されて以来、あらゆる作品やメディアに進出しているでゲソ。
まずは人間界の学問の中心地である早稲田大学の学園祭を2度も侵略。池袋のナンジャタウンでは私をモチーフにしたメニューが作られているでゲソ。オンラインゲーム「トリックスター」でも私の侵略拠点が出現。「とある魔術の禁書目録」のイン……なんだったでゲソ? とにかく侵略してきたでゲソ。今ではカーペイントで私を取り上げるのは常識! スタジオジブリの宮崎駿も「イカ娘」をお気に入り作品に挙げているでゲソ!(←これは本当でゲソか?) 私の口癖「~ゲソ」はネット流行語大賞銅賞を受賞しているでゲソ。 私の勢力は着実に人間世界に広まっていっているでゲソ。このまま突き進めば、世界侵略もきっと夢では終わらないでゲソ!
もちろん幕間のコマーシャルも私が完全に侵略済みでゲソ! はじめて「CMをスキップさせない」有効な手段を見たという感慨だったでゲソ。利権団体は一方的に自分たちの利益ばかり主張する前に、どうやったら飛ばさず見てもらえるか、もう少し考えたほうがいいでゲソ。
映像は海水浴場を舞台にしているので、砂浜と海の色彩が背景の中心となり、すっきりした映像に仕上がっているでゲソ。海水浴場を舞台にしているけど、中心的な人物の描写を除いてモブキャラは思い切って背景に追いやられ、映像の密度は最近の作品においては際立って低いでゲソ。ほとんどの背景が砂浜と海、空だけなので、ざっくりとした印象があるでゲソ。しかも登場するキャラクターは水着と海パンだけでも不自然にならないし、その以上に手を加える必要がないでゲソ。
エンディングテロップを見てもわかるように、スタッフ構成も少人数。1つのエピソードに対して原画はたったの5人。第2原画を加えても10人を越えないでゲソ。もしかすると、漫画の制作人数を同じくらいの少なさでゲソ。
シンプルな映像構成でキャラクターが中心にクローズアップされるから、自然とキャラクターの動画と、その精度の高さのみに意識が集中できるでゲソ。もしかしたら、最近のアニメ作品において、もっとも経済効率のいい作品ともいえるでゲソ。
ただ、エンディングの歩き動画はDVD/ブルーレイまでに書き直してほしいでゲソ。動画の7から原画の1へリピートする瞬間の動きがちゃんと繋がっていないでゲソ。上下動のある動きなのに、スカートの高さが変わらないのも不自然でゲソ。何度も繰り返される動画だから、もう少し大切に描いてほしかったでゲソ。
また、『侵略! イカ娘』の舞台は夏に限定されているため、それ以外の季節を描く必要がないでゲソ。来る日も来る日も延々夏が繰り返され、世界は夏に固定されてしまっているでゲソ。もっとも、季節をテーマにしたエピソードを描けないという弱点はあるし、夏以外のシーズンでは作品の雰囲気が現実世界と合わなくなるという弱点もあるでゲソ(「季節をテーマにしたエピソードを描けない」これは1話完結の日常を舞台にした作品としてはかなり致命的な弱点で、エピソードを練りこむのはかなり大変らしいでゲソ)。
永遠に夏の陽気さが続く作品……それが『イカ娘』でゲソ!
もしも私が「れもん」から去ると……どうやら季節が動き出すらしいでゲソ。なんででゲソか?
秀逸なのが主演を勤めた金本寿子の演技でゲソ。文章にしてもややどころではない奇妙な「~ゲソ」喋りを決して浮き上がらず、自然な言葉の中に見事に取り込んでくれたでゲソ。
……って、私に中の人はいないでゲソー!
世界侵略への道は遠く険しく、果てしないでゲソ。この先、どんな障害が私の前に待ち受けているのか……。
今までも多くの苦難を乗り越えてきたでゲソ。MITの手先と戦ったり、早苗のおぞまし罠にはめられたり、たけるの小学校を侵略したり……。世界侵略達成への道はまだ半ば。始まったばかりでゲソ!
いつか、かつてのような海の美しさを取り戻すために……私は人間世界を侵略し続けるでゲソ!
イカ娘さん、代筆ありがとうございました……主より
作品データ
総監督:水島努 監督:山本靖貴 原作:安部真弘
シリーズ構成:横手美智子 キャラクターデザイン・総作画監督:石川雅一
色彩設計:坂本いづみ 美術監督:舘藤健一 撮影監督:濵 雄紀
音楽:菊谷知樹 音響監督:若林和弘
アニメーション制作:ディオメディア
出演:金本寿子 藤村歩 田中理恵 大谷美貴
○ 伊藤かな恵 中村悠一 片岡あづさ 生天目仁美
○ 菊池こころ 佐々木雄二 勝杏里
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