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■2016/07/12 (Tue)
第14章 最後の戦い

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13
 森を出ると、ゆるやかな雨が降っていた。空が灰色に沈み、静かな雨を降らせている。季節の変わり目に入り、風がひどく冷たかった。ソフィーはまだ涙が抑えられず、顔を赤くしていた。オークは何も言わず、雨を降らせる空を見ていた。

オーク
「――雨か……。里にいれば、今頃収穫の時期です」
ソフィー
「……まだ、間に合います。麦を刈って種を蒔けば、里はまた生まれ変わります。行きましょう。どこまでもお供します」
オーク
「ソフィー。今までありがとう。ここでお別れです。ここからは私だけで行きます」

 ソフィーはその言葉を理解するまで、ずいぶん時間をかけた。

ソフィー
「……オーク様、何を言っておられるのですか。私、ついていきます。どんな場所にでもあなたの側にいて、お仕えします。だから……」
オーク
「いいえ。もう私1人だけです。……この国は消滅しました。教えも、古里も、全て喪われました。残っているのは、私1人だけです。私の中にある、この王の血だけ。それがこの国に残る唯一のものです」
ソフィー
「それは、……それは私だって同じです。同じケルトの人間です。従れて行ってください。私だって同じ運命を歩みます」
オーク
「あなたの戦いはいま終わりました。あなたが死にに行く必要はありません」
ソフィー
「死にに行くなんて……。死なせません。あなたを救います。どんな場所へ行ってどんな危機に巡り合わせても、あなたを救います! そのためなら、この命いりません!」
オーク
「あなたは貴重なケルトの教えを伝承しています。従れていくわけにはいきません」
ソフィー
「そんな……。そんなの関係ありません! お願いです、オーク様。私に恐れなどありません。もし行く先に闇が口を開いていようとも、あなたのためならいつでも飛び込んでいけます。だから、オーク様……。愛しているの。私を……私を置いて行かないで」

 オークは首を横に振る。

オーク
「あなたは美しい。聡明な方です。私も愛しておりました。しかしあなたが召使いになる必要はありません。もっと気高い幸福を探してください。あなたに相応しい幸福が、必ずあるはずです。――さようなら」

 オークはソフィーに頭を下げると、背を向けて走っていった。雨は急速に勢いを強めていた。

ソフィー
「……オーク様……オーク様! 私はどうすればいいの! こんな場所で、たった1人で置いて行くなんて……。私はどこへ行けばいいの……。私を置いて行かないで……」

 ソフィーは力なく膝をつき、叫ぶように泣き声を上げた。

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