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■2009/03/18 (Wed)
オリジナル・アニメ・DVD■
今日は、デートの日。カフェでのバイトを終えたチヅルは、オシャレなワンピースに着替えていた。
でも表情は暗く、気持ちは憂鬱だった。
「私は、今日、彼と別れようと思います。芽生えた恋は、いつだって駄目になる。彼のためにした事だって、全部裏目に出てしまう」
いつも、一方的な「好き」の恋愛。
最後にはつらい思いをするだけ。だから、今日のデートを素敵な思い出にして、おしまいにするつもりだった。
チヅル自身に悪気はないのだが、失敗ばかりの恋愛。ところで、左のカット、後ろにいるのは草薙素子?
待ち合わせ場所のレストランへ行くと、もう悠大は待っていた。
悠大は、大きなプレゼントの箱を準備していた。
「……欲しいのは、プレゼントじゃないんだけどな」
そう思っても、口には出せない。表情には、いつもの笑顔。なんだか、自己嫌悪だ。
とそんなときに、邪魔が入るみたいに、悠大の携帯電話が鳴った。悠大は、レストランの奥へ行ってしまった。
一人きり。
そう思ったとき、突然にプレゼントの箱が暴れだした。
中から飛び出したのは、四足の変な生き物。
四足の生き物は、暴れてテーブルを突き倒した挙句、レストランの外に飛び出してしまった。
チヅルは、四足の変な生き物を追って、レストランの外へ走り出していく。
「つらい思いをするくらいなら、別れよう」そう思いつつも、矛盾するように想いは強くなる。悠大の日常を覗き見したり、プレゼントを用意したり。悠大とは違う理由で、素直に離れないチヅル。
『東京マーブルチョコレート』のもう一篇、『マタアイマショウ』は、悠大を主人公にした『全力少年』を、チヅルを主人公に同じ場所、同じ時間で何が起きたかを描く。
チヅルは、あの時どこへ行ってしまったのか。
チヅルは、どんな気持ちでいたのか。明るい笑顔の背後に、どんな切ない思いを隠していたのか。
『東京マーブルチョコレート』のもう一つの物語だ。
男と女のメランコリックな内面を描いたアニメーション。だが、尺は30分で、転調は少なく、展開はどちらかといえば、ありきたり。バブル期によく見た恋愛の典型。部屋のレイアウトも、どこかテレビで見た恋愛の残滓を感じてしまう。
チヅルは、いつも元気で笑顔。まわりは皆、チヅルは明るくて、でもちょっと不思議なところのある女の子だと思っている。
しかし表情は笑顔だけど、心はもう挫けてしまっている。
いつも、恋愛は失敗ばかり。失敗の積み重ねが、チヅルを後ろ向きな気持ちにさせていた。
悠大のことが好き。でも、チヅルの「好き」はいつも一方的で、相手がどう思っているのかわからない。
別れを切り出されて、つらい思いをするくらいなら、いっそ自分から。
クリスマスのデートは、ミニロバの横槍で、台無しになってしまう。
もう、おしまいかな。
そう思ったとき、むしろ「好き」という想いが強くなるのを感じる。
諦めて去ろうとした恋。
でも振り返ると、全力で走ってくる悠大がいた。
『全力少年』へ
作品データ
監督:塩谷直義 脚本:尾崎将也
キャラクターデザイン:谷川史子 作画監督:浅野恭司
美術監督:小林七郎 色彩設計:広瀬いづみ
主題歌:SEAMO
出演:櫻井孝宏 水樹奈々 岩田光央 井上真理奈
中村悠一 宝亀克寿 川崎恵理子 鈴木琢磨
太田哲治 藤葉愛香 高木めぐみ
制作/原作:プロダクションI.G
でも表情は暗く、気持ちは憂鬱だった。
「私は、今日、彼と別れようと思います。芽生えた恋は、いつだって駄目になる。彼のためにした事だって、全部裏目に出てしまう」
いつも、一方的な「好き」の恋愛。
最後にはつらい思いをするだけ。だから、今日のデートを素敵な思い出にして、おしまいにするつもりだった。
チヅル自身に悪気はないのだが、失敗ばかりの恋愛。ところで、左のカット、後ろにいるのは草薙素子?
待ち合わせ場所のレストランへ行くと、もう悠大は待っていた。
悠大は、大きなプレゼントの箱を準備していた。
「……欲しいのは、プレゼントじゃないんだけどな」
そう思っても、口には出せない。表情には、いつもの笑顔。なんだか、自己嫌悪だ。
とそんなときに、邪魔が入るみたいに、悠大の携帯電話が鳴った。悠大は、レストランの奥へ行ってしまった。
一人きり。
そう思ったとき、突然にプレゼントの箱が暴れだした。
中から飛び出したのは、四足の変な生き物。
四足の生き物は、暴れてテーブルを突き倒した挙句、レストランの外に飛び出してしまった。
チヅルは、四足の変な生き物を追って、レストランの外へ走り出していく。
「つらい思いをするくらいなら、別れよう」そう思いつつも、矛盾するように想いは強くなる。悠大の日常を覗き見したり、プレゼントを用意したり。悠大とは違う理由で、素直に離れないチヅル。
『東京マーブルチョコレート』のもう一篇、『マタアイマショウ』は、悠大を主人公にした『全力少年』を、チヅルを主人公に同じ場所、同じ時間で何が起きたかを描く。
チヅルは、あの時どこへ行ってしまったのか。
チヅルは、どんな気持ちでいたのか。明るい笑顔の背後に、どんな切ない思いを隠していたのか。
『東京マーブルチョコレート』のもう一つの物語だ。
男と女のメランコリックな内面を描いたアニメーション。だが、尺は30分で、転調は少なく、展開はどちらかといえば、ありきたり。バブル期によく見た恋愛の典型。部屋のレイアウトも、どこかテレビで見た恋愛の残滓を感じてしまう。
チヅルは、いつも元気で笑顔。まわりは皆、チヅルは明るくて、でもちょっと不思議なところのある女の子だと思っている。
しかし表情は笑顔だけど、心はもう挫けてしまっている。
いつも、恋愛は失敗ばかり。失敗の積み重ねが、チヅルを後ろ向きな気持ちにさせていた。
悠大のことが好き。でも、チヅルの「好き」はいつも一方的で、相手がどう思っているのかわからない。
別れを切り出されて、つらい思いをするくらいなら、いっそ自分から。
クリスマスのデートは、ミニロバの横槍で、台無しになってしまう。
もう、おしまいかな。
そう思ったとき、むしろ「好き」という想いが強くなるのを感じる。
諦めて去ろうとした恋。
でも振り返ると、全力で走ってくる悠大がいた。
『全力少年』へ
作品データ
監督:塩谷直義 脚本:尾崎将也
キャラクターデザイン:谷川史子 作画監督:浅野恭司
美術監督:小林七郎 色彩設計:広瀬いづみ
主題歌:SEAMO
出演:櫻井孝宏 水樹奈々 岩田光央 井上真理奈
中村悠一 宝亀克寿 川崎恵理子 鈴木琢磨
太田哲治 藤葉愛香 高木めぐみ
制作/原作:プロダクションI.G
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