忍者ブログ

89c79c73.png
■ コンテンツ ■

ad17d9bc.png 2f3a1677.png c1a81a80.png 9452a147.png 5350f79a.png 01b9b1e8.png 29aa8305.png d5525adf.png 0e6a6cf4.png b76ca7e7.png fea5d7ae.png
■ Twitter ■

■ ブログランキング

にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
■ ショップ

DMM.com DVD通販、レンタルなどの総合サイト
■2024/11/22 (Fri)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

にほんブログ村 アニメブログへ
■ [1032]  [1031]  [1030]  [1029]  [1028]  [1027]  [1026]  [1025]  [1024]  [1023]  [1022]  ■


■2016/01/08 (Fri)
第8章 秘密都市セント・マーチン

前回を読む
 王の寝室。そのベッドに、ヴォーティガン王が横たわっていた。側に、何人もの医者とドルイド僧が寄り添っている。王はこれが最後だというふうに、身動きもできず、喘いでいた。
 その寝室に、バン・シーが入る。寝室にいた一同は、バン・シーに恭しく頭を下げて、迎え入れた。

バン・シー
「無茶をしたな」

「…………」

 ヴォーティガン王は何か言おうと口を開いた。しかし言葉が発せられるほど体に力はなく、ただぜいぜいと喘いだだけだった。
 それでもバン・シーは相槌を打った。

バン・シー
「わかっている。しかしそなたは一国を治める者であり、業病の身だ。もう少し立場をわきまえるべきだったな」

「…………」

 王はまた何か言おうとしたが、やはり発せられなかった。

バン・シー
「案ずるな。もしかしたら、希望は見出せたかも知れん。――かの者……。もしかしたら私の思い込みかも知れん。だが、確かめる方法は1つだけある」

「…………」

 今度は何かを訴えかけるように目が見開かれた。

バン・シー
「心配してくれなくていい。いずれこうなるとわかっていたし、運命なのだよ。覚悟はできている」

「…………」
バン・シー
「……お別れかも知れんな。さらばだ、王よ」

 バン・シーは王の寝室を後にした。
 バン・シーは廊下に出て、城下町を見下ろした。あの戦いからまる1日。あまりにも長く激しい戦いの後で、誰もがまだ茫然自失としていた。街は誰もいないみたいに沈黙している。歴史を刻んだあらゆる建物が突き崩され、大通りは放置された死体で溢れていた。
 ソフィーの大魔法が発動されてから、街は巨大な結界に守られている。ネフィリムの大軍は王城にすら近付けず、あれほど暗く曇っていた空は、今は明るく晴れている。
 しかし、晴れているのはこの王城の頭上だけだった。見渡す限り暗雲が覆っている。この平和も、城と城下だけに過ぎず、しかも仮初めのものに過ぎない。一週間もすれば、魔法の保護は街から消えて、再び修羅と化すだろう。
 それより先に、何もかも手を打たねばならなかった。

次回を読む

目次

拍手[0回]

PR
にほんブログ村 アニメブログへ
■ [1032]  [1031]  [1030]  [1029]  [1028]  [1027]  [1026]  [1025]  [1024]  [1023]  [1022]  ■


■ ブログの解説 ■

漫画・アニメ・キャラクターを中心に取り扱うブログです。 読みたい記事は、左の目次からお探しください。

QLOOKアクセス解析


■ ブログ内検索  ■

私が描きました!

アマゾンショップ

アマゾンのサイトに飛びます
フィギュア

アニメDVD

新刊コミック

ゲーム

ライトノベル

楽天

アマゾン<シャッフル>ショップ

私が描きました!

Template by Crow's nest 忍者ブログ [PR]