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■2015/09/11 (Fri)
創作小説■
第3章 秘密の里
前回を読む
9
夜が明ける。オークが村へと戻ってくる。村は緒戦の興奮から一転、食料庫が破壊されて悲嘆に暮れていた。ステラ
「そちらはどうだった?」
ステラがオークの側にやってくる。
オーク
「山賊の根城を焼きました。しかしこちらもやれれました」
ステラ
「…………」
ステラの顔に迷いが浮かぶ。
ステラの足許に矢が突き刺さった。村人らが騒然となる。振り向くと、森の入口に山賊が1人立っていた。
オークは矢を引き抜いた。矢の先に、手紙がくくりつけてあった。
オークは手紙を開き、文字を読む。
ステラ
「なんだ?」
オーク
「山賊は決着を望んでいます。場所と時間を指定してきました」
ステラ
「そうか……」
オーク
「私の策はここまでです。山賊も痛手を負いましたが、村も戦える者は少ない。ステラ。強情はここまでです。村を開いてください。仲間を求めてください」
ステラ
「……譲れぬものがあるのだ」
オーク
「ならば、ここで終わりですね」
オークが立ち上がった。
ステラ
「どこへ?」
オーク
「山賊が指示した場所へ行きます。戦える若者は全員連れて行きます」
次回を読む
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