忍者ブログ

89c79c73.png
■ コンテンツ ■

ad17d9bc.png 2f3a1677.png c1a81a80.png 9452a147.png 5350f79a.png 01b9b1e8.png 29aa8305.png d5525adf.png 0e6a6cf4.png b76ca7e7.png fea5d7ae.png
■ Twitter ■

■ ブログランキング

にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
■ ショップ

DMM.com DVD通販、レンタルなどの総合サイト
■2024/04/20 (Sat)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

にほんブログ村 アニメブログへ
■ [894]  [893]  [892]  [891]  [890]  [889]  [888]  [887]  [886]  [885]  [884]  ■


■2015/08/24 (Mon)
第2章 聖なる乙女

前回を読む
11
 翌朝。
 街道の外れで、オークとソフィーが2人きりで向き合っていた。オークは旅装束に身を包み、パンテオンのしるしの入った上着を身につけていた。

ソフィー
「本当に名残惜しいです。お会いできてほんの数日だというのに」
オーク
「そうですね。私もあなたには親しみを感じます。他人である気がしません」
ソフィー
「急いでいるのはわかります。でも、もう1日くらい……。お体の疲れもまだ取れていないというのに」
オーク
「急ぐのです。里に多くの人を待たせていますから。寄り道もしましたし」
ソフィー
「私のせい?」
オーク
「いいえ、まさか」

 2人は笑った。

オーク
「あなたには感謝しています。あなたは私に素晴らしい名前を与えてくれました。新しい名前は、まるで母から授かった名前のように、この身に結びついているように感じられます」
ソフィー
「そうですか。気持ちを込めましたから。私からあなたに贈れる、唯一のものです」
オーク
「ありがたく頂戴します。……最後に教えていただけませんか。あなたは本当にコリオソリテース族の里を訪ねたのですか? いったいどこで子供の名前を知ったのですか」
ソフィー
「それはいつか再び逢えた時にお話ししましょう。その時に、きっと……」
オーク
「そうですね。必ず逢いましょう。それでは行って参ります」
ソフィー
「行ってらっしゃい」

 オークはソフィーと別れた。果てなき草原を、1人で歩いて行く。

 ソフィーは、オークの背中を見ながら、密かな涙を浮かべた。しかし悟られぬように、涙に濡れる頬を隠し、オークを見送る。その背中が地平線のはるか向こうに消えて見えなくなっても、ソフィーはずっと見詰め続けていた。

次回を読む

目次

拍手[0回]

PR
にほんブログ村 アニメブログへ
■ [894]  [893]  [892]  [891]  [890]  [889]  [888]  [887]  [886]  [885]  [884]  ■


■ ブログの解説 ■

漫画・アニメ・キャラクターを中心に取り扱うブログです。 読みたい記事は、左の目次からお探しください。

QLOOKアクセス解析


■ ブログ内検索  ■

私が描きました!

アマゾンショップ

アマゾンのサイトに飛びます
フィギュア

アニメDVD

新刊コミック

ゲーム

ライトノベル

楽天

アマゾン<シャッフル>ショップ

私が描きました!

Template by Crow's nest 忍者ブログ [PR]