■ 最新記事
(08/15)
(08/14)
(08/13)
(08/12)
(08/11)
(08/10)
(08/09)
(08/08)
(08/07)
(08/06)
■ カテゴリー
お探し記事は【記事一覧 索引】が便利です。
■2010/07/13 (Tue)
シリーズアニメ■
第1話 再び空へ
ネウロイは圧倒的な攻撃力で欧州の地域を瞬く間に併合。毒を持った瘴気を振り撒き、大地を腐らせ、人々の作りし文明を崩壊させた。
そんな最中、宮藤一郎博士は魔道エンジンを推進力とする
1944年。連合軍は第501統合戦闘航空団「STRIKE WITCHES」を結成。各国のトップエースや要望なウィッチた
扶桑皇国の女学生である宮藤芳佳も、その1人として招かれ、ネウロイとの戦いの中に身を投じていく。
あの戦いから、間もなく1年の時が流れようとしている……。
卒業式を終えて、宮藤芳佳は自宅である診療所に戻った。静かな居間でくつろぎつつ、何気なく手にした写真に目を向ける。
写真はまだ若い頃の、海が見える絶壁を背景にした姿が映し出されていた。モノクロトーンの写真は、淡く色褪せかけている。
芳佳は心の中で、もうここにいない父親に報告した。
写真をめくる。
次の写真は、ストライカーユニットを背景に、父と坂本美緒が並んで記念写真のように撮影した写真だった。坂本もまだ幼い頃で、軍服姿であるもののあどけない可愛らしさがあった。
……坂本さん。
芳佳をストライクウィッチーズに誘い、ともに戦った戦友であり、永遠の先輩。
ふと芳佳は、坂本との日々を懐かしく思った。それはまるで、白黒写真の風景のように、思い出として色褪せつつあった。
あれから、半年……。まだ戦いの日々は克明な感触として体が記憶しているのに、時間はもう半年が過ぎていた。
……みんな、この手紙から始まったんだよね。
不意に、山川美千子の声がした。何か急を告げる声だった。
芳佳ははっと立ち上がり、玄関に飛び出した。
美千子は悲しそうな顔で、はあはあと肩を揺らし、両掌で何かを包みこむように持っていた。
「みっちゃん、どうしたの」
美千子は今にも涙を噴き出しそうな目を閉じて、何も言わず、掌を差し出した。掌にあったのは、傷ついたウグイスだった。羽根が折れて曲がり、全身をぴくぴくと震えさせていた。
「うん、大丈夫」
芳佳はウグイスを引き取ると、掌の中に包み、目を閉じて意識を集中した。掌がじわりと温もりを宿し、青い光がウグイスを包んだ。
ウグイスがぱっと芳佳の手から飛び立った。治ったのだ。ウ
「よかったね、みっちゃん」
「うん、ありがとう芳佳ちゃん」
芳佳は美千子に微笑みかけた。美千子は目の端に涙を残しながら、嬉しそうにウグイスが去った青空を見ていた。
芳佳は、もう一度空を眺めた。飛び立ったウグイスを見届けようとした。
が、そのとき、空に別の何かが現れた。
「あれ?」
何だろう、と目を凝らそうとした。
落ちてくる!
物凄い速度だった。それは自由を失った感じで、まっすぐ落ちてきた。
芳佳と美千子は、身を小さくして目を閉じた。
周囲は衝撃を残すように、ちらちらと葉や土煙を噴き上げている。芳佳はおそるおそる目を開けて、何が落下したのか確かめようとした。
「ウィッチ!」
芳佳は驚きの声を上げた。
茂みに、女の子が一人、目を回して倒れていた。体をさかさまにして、全身に木の葉をまとい、ストライカーユニットを茂みから突き出していた。その格好
軍人の女の子がはっと芳佳に気付き、体を起こして地面にぺたりと座り込んだ。
「あの、私、陸軍飛行第47中隊、諏訪天姫であります」
顔を上げて、諏訪天姫はしおらしく挨拶する。
「こんにちわ」
「えっと、宮藤芳佳さんは……?」
と諏訪が辺りを見回す。
「はい、私ですけど」
諏訪は安堵の微笑を浮かべると、立ち上がり、居住まいを正すように直立すると、芳佳に手紙を差し出した。
「宮藤博士よりお手紙です」
「え? えーーー!」
芳佳は驚いて声を上げた。
2年の時が流れている今ですら、その影響力は鮮烈であり、「パンツじゃないから恥ずかしくないもん」の台詞はアニメ史に残る名台詞として記憶され、様々なメディア、あるいは別作品に繰り返し引用さ
放送当時より続編を望む声は大きく、あるいは続編制作の噂は決して絶えることなく、多くのユーザーの願いを叶えるかのごとく、2010年、ついに第2シリーズが放送された。
世界の脅威であるネウロイに戦いを挑むのは、あどけなさ
身体に残る幼さはもっと強調的で、全身の比率に対して頭は大きく描かれ、手足は切り詰めたかのように短く描かれている。
少女たちの表情に戦いの影はどこにもなく、丸くふっくら膨らんだ白い頬は、いつもほんのりと朱色に染められている。
そんな存在が、我々と同じ人間であるわけがない。『ストライクウィッチーズ』の男性キャラクターはおそらく現実的な存在であるのだろうが、少女たちは夢想世界から来たりし者たちだ。
おそらく空中を駆け抜けていく姿が、少女たちの本来あるべき姿なのであろう。地上という現実的束縛から解放され、夢想世界の住人である本来的性質がもっとも魅力的に輝く瞬
空中浮遊は戦闘という題目のために用意された舞台であるが、アクションとしての重量感は一切ない。作り手の目論みは、空中を舞台としたアクションにはなく、あくまでも少女たちの姿が中心であり、ストライカーユニットを装着して飛翔する瞬間のフォルムを描くことに意識が向けられている。
空中戦のカメラは、執拗に少女たちの背後に回り、あるいは股間に深く飛び込み、穏やかなカーブを描くヒップラインとパ
多くのアニメの場合、アクションの衝撃の瞬間、あるいは変身シーンの変形箇所、あるいはカメラに向って大見得を切るキャラクターの目線。
しかし『ストライクウィッチーズ』のアクションで「止め」が入るのは、ヒップを写した瞬間だ。コマにして3コマから4コマ。場
キュビズムの思想は、一つの絵の中に、多面的に表情や、実際には見えるはずのない反対側の世界を取り入れて観
『ストライクウィッチーズ』は描き手の欲望が、思うまま空中という舞台の中に制約なく解き放たれた作品である。あるいはそのために構想された場所が空中なのである。
作り手の意識がどこに向かって全力投球されているのか、憶測するまでもない作品である。
ストライクウィッチーズ2 公式サイト
ニコニコ動画 ストライクウィッチーズチャンネル
作品データ
監督:高村和宏 原作:島田フミカネ&Projekt Kagonish
企画:安田猛 シリーズ構成:ストライカーユニット 副監督:八谷賢一
軍事考証・世界観設定:鈴木貴昭 キャラクター原案:島田フミカネ
アニメキャラデザイン:高村和宏 メカデザイン・メカ総作監:寺尾洋之
キャラクター総作画監督:山川宏治 倉嶋丈康 美術設定・美術監督:松本浩樹
カラーデザイン:甲斐けいこ 池田ひとみ 3D監督:下山博嗣
撮影監督:林コージロー 編集:三嶋章紀
音響監督:吉田知弘 音楽:長岡成貢 音楽プロデューサー:植村俊一
製作:第501統合戦闘航空団2010
アニメーション制作:AIC
出演:福圓美里 世戸さおり 名塚佳織 田中理恵
〇 園崎未恵 斉藤千和 小清水亜美 郷田ほづみ
〇 花澤香菜 浅野真澄 佐藤有世 日野聡
〇 天野由梨 翠準子 城山堅 岩崎了
〇 里卓哉 高橋研二 吉開清人 金光宣明
上の続き
『ストライクウィッチーズ2』はニコニコ動画で公式に配信が決定しているシリーズである。関東でのテレビ放送より少し遅れて、ということだが、私が住んでいる地域よりも早く作品が見れてしまう。放送時間による地域格差がいきなり取り払われた格好となった。
以前から私は、「アニメはそろそろテレビ放送やめてもいいのではないか」とブログ内で語ってきたが、いよいよそれが現実的なものになりつつあるようだ(そのプラットホームとしてニコニコ動画が相応しいか、という話はさて置くとする)。
テレビ放送はリスクが非常に多い。深夜枠とはいえ、放送枠を買わなければならず、これが結構な額になる。1週間に1本アニメを制作し放送しなくてはならないし、制作が間に合わなかったり、制作した作品が放送局の意向に合わず放送拒否となったりすると、違約金が発生する。またテレビ放送での表現規制は年々厳しくなる一方で、ほんの数年前の感覚でいると「この程度で?」というような表現でもNGを喰らってしまう。そのうちにも、アニメは何もかもが墨塗りで放送されてしまうから、当たり障りのないゆるい作品しか作れなくなってしまうのではないか、という懸念もある。
テレビで放送し続けると、放送局が大儲けし続けるシステムがそこにあるのだ。
それに、アニメは1本作るのに3ヶ月の時間を要する。なのに放送が1週間に1本なんて不条理極まりない。
しかしインターネット放送に切り替えると、テレビという様々な制約から解放される。
まず見る側のチャンスだ。テレビ放送だと、作品に接するチャンスというのは、1度しかない。「うっかり忘れていた」とか「録画タイマーに失敗した」ということになると、その作品を目にする機会はその時点で失われ、話を1本分見失った状態のまま、続きを見る羽目になってしまう。(最近では野球延長を調整してくれるレコーダーなどがあるが、私の持っているレコーダーにはそんな便利機能は搭載されていない)
それから1クール=13話ルールだ。作品にとって、相応しい放送回数というものが存在するはずだ。シリーズアニメの中には、たった13話ですら物語中の話題が全て尽き果て、あとは似たようなシチュエーションを延々繰り返し、エピソード数を消化するだけになってしまっている作品がある。その一方で、明らかに13話ではエピソード数が足りず、説明不足に陥り、難解な物語になってしまっている作品がある。
クールという概念がなければ、『エンドレスエイト』で苦行のような経験をせずに済んだだろう。
繰り返すが、作品にとって、相応しい放送回数というものがあるはずなのだ。それをテレビというルールに捉われず、小説家が自らページ枚数を決めるように、作り手の意図や思想に従って自由に放送回数を設定できるようになるはずだ(その一方で、「とりあえず1クールに従う」ということもできなくなる。が、そんなものに頼っている程度の構想力では、監督は務まらない)。
また、ネット配信になれば『1週間に1回』という前提も崩せる。一つの提案として、10日に1回という放送形態もありだろう。7日を10日しただけ、と思われるかもしれないが、それだけでも月4回放送から月3回放送に減らすことができる。ユーザーにとっては、「カレンダーの日付の下の日が〇の時はあの作品の放送日」と認識できてわかりやすい。うっかり忘れていても、そもそも視聴のチャンスは1回だけではないので、見忘れを防ぐこともできるだろう。
アニメの制作は1本3ヶ月。なのに毎週放送という不条理から、ほんの少しだけ作り手の負担を減らせる。(とはいえ、『化物語』のように時間掛かり過ぎなのは考え物だ。ユーザーとの信頼関係を保てる日数を考えるべきである)
それに、ネット配信ならば、「視聴率」のような曖昧なものに頼らずに済む。大抵の動画は、「閲覧者数」あるいは「再生回数」といったものが明快にわかるようになっているし、ニコニコ動画であれば「コメント」機能により、どのシーンで盛り上がったか、どのキャラクターが人気なのかたちどころにわかってしまう。人気の高い低いというランク付けも明快になるし、(視聴者の個人情報も具体的にわかるので)広告会社はどの作品に広告を出すべきか判断付けやすくなる。
深夜アニメというのは、「何となくテレビをつけてたらやってた」というのではない。見ようという明確な意思を持って、能動的に作品を探そうとしなければ見る機会を得られないものである。だったら、その場をテレビからネットに移しても、見たいと思うユーザーは必ず探して見ようとするはずだ。そうなると、リスクの高いテレビで放送する必要や意味はまったくない、と判断できる。確かにテレビは、宣伝力だけは抜群の力を持っている。テレビで放送していないと、充分な情報を得てない人は「え? どこでやってたの?」ということになる(私は『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』が角川チャンネルで配信になっていたなんて知らなかった。配信している時に見逃したので、未だに見ていない)。
テレビに代わるだけの影響力を持ったサイト、あるいは、「そこにアクセスすれば、アニメ配信の情報を逃す心配のない」状況を作るべきなのである(ニコニコ動画がそこまで一般における浸透性と、普遍性を獲得できているか、という議論はさて置く)。
ところで、ニコニコ動画のトップページというのは実に見づらい。どこにどんなコンテンツがあるのか、まるで説明がなく、ただ情報を並べただけで非常にわかりにくい。『ニコニコ生放送』なんて、後で「そんなのいつやってたの? どこに情報あったの?」と思うことばかりだ。初心者が見たら、どこにマイページがあって、どこにランキングがあるのさえわからないだろう。
まずは徹底的に情報を整理するべきだろう。使う側の視点を考えて、どう整理したら見やすいか、どう情報を並べたらユーザーが見たいコンテンツを見逃すに済むのか、じっくり考えるべきだ。
私は、カレンダーがあればいいなと考えている。どの日時にどの作品が配信になるのか。カレンダー一覧があれば、ユーザーが忘れていた、という心配もなくなるだろう。
さらに、シリーズ作品などを『予約』できる設定にして、メール配信やマイページ内で、作品の最新の配信情報を知らせるようにすればいいだろう。そのついでに、商品情報、あるいは各サイトでばらばらに配信しているラジオ番組などの配信情報を追加すれば、ユーザーの「見逃し、見忘れ」をかなりの部分で回避できるようになるはずだ。
そのためにするべきことは、まずアニメチャンネルを『実況』『生放送』『静画』と同じように独立させることだ。トップページは『今日配信アニメ』『現在視聴可能アニメ』、それから今後配信予定のカレンダーを表示させておく。そうすれば10日に1回放送でも、2週間に1回放送アニメでも月1回放送アニメでもユーザーが見逃すリスクはかなり回避させられる。独立できれば、そのサイトならではの企画やキャンペーンなどもできるだろう(アニメ雑誌ではなかなかできないアンチ投票や、ユーザーがキャラクターなどを応募するなどの制作参加など。キーワードは『アニメ世界への介入、あるいは参加』だ。コメントを打つだけではない、違った形での「参加」が模索できるはずだ)。完全独立して、ユーザーにとって扱いやすくわかりやすい環境を整えれば、おのずとアニメ業界もニコニコ動画をテレビに代わる有力プラットホームとして捉えるようになるかもしれない。そうすればニコニコ動画にとってもユーザー数が増え、利益になるはずだ(アニメ業界的にはそれでビジネスになるかが問題だが。「ニコニコ動画独占配信アニメ」という挑戦を最初に名乗り出すのはどの作品だろう)。(書き足し2010.8.19)
といっても、ニコニコ動画の運営はそこまで気回しのいい発想はしないだろう。ニコニコ動画ではなく、別のアニメ配信専門サイトができればいいのだが。誰かやらないだろうか。
ニコニコ動画 ストライクウィッチーズチャンネル
PR