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■2010/05/19 (Wed)
じょしらく01「おあとがよろしいようで」
舞台の上で、噺家の少女が話しを締めくくった。演芸場はささやかな拍手の音に満たされる。
一幕終えて、舞台を去っていく少女。その顔には、舞台の緊張がかすかに残っている。
楽屋に戻り、襖を開けると、同じ年頃の仲間たちがのびやかにくつろいでいた。少女はそんな仲間たちにこう訊ねる。
「ねえ、聞きにくいんだけど……」

こうして漫画は始まる。舞台はたった一つだけ。楽屋という限定された空間だけで、噺家の少女たちが対話を積み重ねていく。少女たちは噺家であるが、落語について語る物語ではない。あくまでの楽屋での一幕と、そこで交わされる対話にユーモアを見出す作品である。
その中心的な主題となるのは、
「犬派? 猫派?」
あるいは、
「海と山、どっちが好き?」
といったものである。どの話題も日常的にありふれたものでありながら、思いがけない方向へと飛躍され、ギャグ漫画らしい笑いを作り出している。
原作を担当するのは『さよなら絶望先生』などで著名な作家である《久米田康治》である。作画を担当する《ヤス》は、『とらドラ!』、『おと×まほ』などの小説挿絵、あるいは『カオスウォーズ』『リサと一緒に大陸横断!~A列車で行こう~』などのゲームキャラクターデザインで知られ、愛らしい少女画を得意とする作家である。
久米田康治はそもそも漫画家として実績を積んだ作家であり、現在も『さよなら絶望先生』を執筆中である。その久米田康治が、原作だけを提供した作品が『じょしらく』である。役割分担で言えば、久米田康治が漫画の原型となる“ネーム”を描き、ヤスがキャラクターや背景などの詳細な描写を仕上げている。
原作、作画と分業体制で制作された漫画で、しかもすでに著名なベテラン2人によるなかなか見られないコラボレーション作品である。

14939777.jpg作品の内容は楽屋という一つの舞台だけで、噺家の少女たちの対話だけで構成されている。ギャグ漫画であるが話は楽屋という場所から決して跳躍せず、焦点が当てられているのは、あくまでも対話している少女たちの姿や表情の動きである。
キャラクターの線は途切れたり擦れたりをして曖昧に影をぼんやりさせ、背景の線も印象的な掛け網技法で霧の中に溶け込んだように描写されている。キャラクターの印象は漫画の線の中に埋没せず、不思議なやわらかさを持って浮かび上がってくるようである。その印象が作品に込められる、ゆるやかな空気と穏やかに結びつき、ほどよい手触り感を作り出している。
今どきの傾向でいえば、舞台が限定されたある場所、という作品は珍しくない。作品の主題はその中に描かれる物語や、キャラクターたちが交わす対話にも実は何もなく、あくまでもキャラクターの表情の動きと「キャッキャッウフフ」の戯れに本質的な“思い”が込められている。
だからこそ、キャラクターの絵、特に愛らしさを描写、演出できる力が重要視されている。
そういった作品の概ねは舞台を学校としているが、すでに市場は同傾向作品で氾濫状態にあり、当初は重要視されなかった“場所”や“活動内容”が注目さるようになった。その“場所”や少女(少年)が没頭する“活動内容”。それが作品のどんな化学反応をもたらすのか、あるいは同傾向作品とのどんな差異を作り出すのか。作品そのものへの関心以上に、その差異、あるいはどのようにキャラクターが描写されるかに興味が向けられている。
『じょしらく』はあえてなのか(ついに魂の売ったのか)定かではないか、その傾向に正面から挑戦した作品である。舞台は楽屋という場所だけ。コマの構成は久米田康治が得意とするキャラクター3段ぶち抜き構図が多いが、コマ割りは『さよなら切望先生』より若干大きめに切り取られている。はじめの段階で、「この漫画は女の子の可愛らしさをお楽しみいただくため……」と断りがあり、キャラクターの表情や動きがほんの少しだけど大きく描かれる傾向にある。ただし、後半ほどコマ割りは細かくなり、動きの大きなギャグ漫画らしい印象を強くさせている。
『じょしらく』は今どきにありがちな形式を狙い撃ちするかのように描かれた作品である。作品としてはまあまあ順調なスタートを切れたと言えるだろう。ただ、今後どのような傾向を持つのか、予想のつかない作品である。ギャグ作家のベテランのエゴがむき出しになり、当初の印象をぶっ壊して暴走を始めるか、それとも、久米田康治のいつもの病気(マンネリという名の芸風)が現れてくるのか。いずれにしても、続きが楽しみな作品である。

1日目 犬と猫の災難
8b53e5c7.jpg「ねえ、聞きにくいんだけど。犬派? 猫派?」
楽屋に戻った木胡桃が、襖を開けるなりそこにいる一同に訊ねる。
「ああ、バカバカしい……」
マリーは乗り気ではなく、溜め息を漏らした。
「どっちも好きだけど、鳴き声だと犬のほうが好きかな?」
「いやいや、猫でしょう。音だったら、犬より猫でしょう」
と丸京が三味線の弦をバチンと弾いた。
「芸の練習ってこと?」
木胡桃は意味がわからず、きょとんとして聞き返す。
「そう、芸の練習用」
とまた三味線の弦を弾いた。
それはそれとして、
「とにかく犬って文字が嫌い」
苦来が暗い顔で不満を口にする。なぜなら、気持ちが不安定な時に「犬」の文字に接すると、どこに点を打っていいかわからなくなるから。
というか、そもそもどうして「犬」の文字は右上に点があるのか。むしろ、どこでもいいのではないか?
噺家の少女たちは、どこに点を打つべきかで論争を始める。

2日目 叫び指南
f1f13e3b.jpg「ねえ、聞きにくいんだけど。海と山、どっちが好き?」
楽屋に戻った手寅が、襖を開けるなりそこにいる一同に訊ねた。
「それって、冬の海と冬の山、どっちが好きってこと?」
夏はどちらも腐敗が早いから。もし死ぬのなら、山か海か……?
「断然、山ね! 山頂で氷漬けになって、何世紀か後に発見されるの!」
という好き嫌いの話はともかく、「海は民度が低い」という気がする。だって、山の掛け声は「ヤッホー」なのに対し、海は「バカヤロー」だから。
では、海での掛け声はどうするべきなのか? 一同は考えた末に、新たな掛け声を提唱する。






3日目 楽屋の富
f92622ad.jpg「あのさ、つまんねーこと聞くなよ!」
楽屋に戻ったマリーが、襖を開けるなりそこにいる仲間たちを一喝した。
「いや、まだ何も聞いてないけど?」
誰かが何かを言う出す前に、先手を打ったのであった。
で、本日のテーマは?
「宝くじ当たったら、なに買う?」
宝くじ3億円。もしそれが当たったのならば、いかに活用すべきか。間違っても「貯金をする」なんて答える人間にはなりたくない。それぞれはじっと考えて、答えを口にする。
丸京「借金を返すわ」
苦来「行方不明の母を捜すわ」
手寅「必ず真犯人を見つけ出すわ」
皆それぞれ、複雑な生い立ちを背負っているようである。
という話題をしているうちに、ふと、苦来が指摘する。
「もし宝くじが当たっても、絶対他人には言わないと思うの」
なるほど確かに、と頷く一同。その直後、全員がはっとした。
まさか、この中に当選者がいるんじゃ……。
疑いが、仲間たちの結束を引き裂き、お互いの本性を暴きだそうとする。

4日目 風邪娘
315572cd.jpg「いやあ、怖いね、新型インフルエンザ」
ちょうどインフルエンザが話題になっている頃である。そんな情報に接しながら、手寅が何気ない感じに話題にする。
「それなんだけどさ。いつまで新型って言い張る気だい? もう発生から半年が経つだろ? いつまで新型気取りなんだよ! もし漫画で半年経っても新連載とか言ってたら笑われるだろ! ジャンプだったら(以下略)
それはそれとして、肝心なのは予防接種である。しかし、予防接種を受けられるには、それなりに優先順位が高くなければならない。最上位はもちろん治療に当たる医者である。
噺家なんて、順位の下の下。有名芸能人のようにウラでこっそり予防接種受けるなんて無理な話である。
暗く落ち込む一同だったが、丸京が慧眼な提案をする。
「一つ方法があるわ。医者の次に優先されるのは妊婦」
もちろん、本当に妊娠する必要はない。「想像妊娠」をするのだ。「想像妊娠は駄目」なんて明記されているはずがない。想像妊娠すれば、すぐにでも予防接種受けられるに違いない。
そう考えた一同は、瞑想によって想像妊娠の状態を作り出そうとする……。

5日目 娘ほめ
c1341d74.jpg「私と落語、どっちが大切なの?」
楽屋に戻った苦来が、沈みきった顔でそこにいる一同に訊ねた。
「そんなの苦来ちゃんに決まってるじゃない!」
皆は苦来を元気付け、景気づけにクリスマス・パーティーをしようと提案する。
で、
「ところで皆は、本チャンのクリスマスは誰と過ごすんだい?」
マリーがにやにやしながら、一同に尋ねた。
丸京「私、海老蔵」
手寅「私も海老蔵」
木胡桃「私も海老蔵」
丸京「なんだ、やっぱりみんな海老蔵と過ごすんだ」
マリー「嘘をつけ、嘘を!」
手寅「傾き者だけに無い話とは言い切れない」
マリー「ねーよ!」
海老蔵はさて置き、世の中、ある程度傾かないと景気も良くならない。みんな手堅くなりすぎているのがいけない。もっと解放的に、お金を勢いよく使うべきである。
それにはどうすればいいのか、どうすれば陽気になれるのか。一同は対話を積み重ねていく。

6日目 こがね袋
848384cf.jpgマリーはどんより沈んでいた。その理由は5分前、舞台での新年挨拶であった。
手寅「今年も」
木胡桃「よろしく」
丸京「お願い」
苦来「いたしま」
マリー「す」
というわけで、マリーは憤慨するのである。
「「す」はないだろう! 「す」は!」
と不満を訴えるが、仲間たちに何となく諭されて、「す」も悪くないという気分になるマリーであった。
それはそれとして、師匠からお年玉が振る舞われた。ポチ袋は全部で5つ。各人すきな袋を選べ、ということであった。
ということは、中身はそれぞれ違う。たくさんは入っているものもあれば、小銭程度のものもある。一同は、どれが取れば得をするのか、知恵と勘を働かせる……。



7日目 無情風呂
929e2e94.jpgヴァレンタインである。
苦来「ねえ、みんな。今年チョコ、誰に上げる?」
木胡桃「海老蔵」
手寅「海老蔵」
丸京「海老蔵」
まあ、それはどーでもいいとして、マリーがそんな一同を呆れたように振り返った。
「お前ら、なにバカいってんの? チョコはもらうもんだろ」
勝ち誇った顔のマリー。そんなマリーの下に、大量のチョコが送られてくる。マリーは女の子からチョコをもらうタイプであった。
しかし、そのあまりの量に、一同はある疑惑を抱く。
「マリーさん、もしかして、男子なんじゃない?」
まさかの男子疑惑勃発である。いやいや、「女装男子疑惑」だ。冗談ではなく、苦来たちの疑いは深い。
マリーは正真正銘女であり女子であることを証明しようと、色々手を尽くすが、どうしても女性らしくなく、むしろ「実は男性」疑惑を深めてしまう。

8日目 ヤンキー怖い
5723c654.jpg3月8日である。桃の節句からはかなり時間が過ぎている。しかし楽屋には、雛人形が堂々と飾られていた。
「だ、誰だい! しまい忘れたのは!」
雛人形をしまい忘れると、嫁に行き遅れてしまう。というかもう手遅れかもしれない。いったいどうすれば……?
一同が困惑するなか、丸京が冷静に対処策を考える。
「待って。一つだけ手がある。みんなヤンキーになるのよ」
なぜヤンキーなのか。ヤンキーは例に漏れず「早婚」である。行き遅れの嫁とプラスマイナスして、ちょうどいい時期に結婚できるようになるに違いない!
そう考えた一同であったが、噺家である自分たちがどうやったらヤンキーになれるのか。考えに詰まった一同は、「男勝り」なマリーに意見を求める。



9日目 ねごと
82dcc97b.jpg暖かな春。楽屋に集る一同は、何もしてないのにうつらうつらと眠そうだった。
「いいんだよ、寝たって。果報は寝て待てって言うだろ」
と言いつつ、マリーさんは眠ってしまった。
そこに、客から差し入れである饅頭が贈られてきた。
「マリーさん、マリーさん」
「無理に起こすもんじゃないよ」
それもそうだ、とマリーを起こさずに一同は饅頭を食べ始める。一つ残すつもりだったが、ついついみんな食べてしまった。
というところで目を覚ますマリー。
「何か、果報あった?」
「いや、何も……」
一同は気まずく思いながらもごまかした。
「ああそう。じゃあ、もう少し寝ていよう」
またマリーは眠ってしまった。
その直後、CM出演の依頼がやってきた。楽屋の一同はCM出演の依頼を快諾する。マリー抜きで。
マリーが起きた。
「んん、果報はあったかね」
「いや、何も……」
一同は気まずくなりながらもごまかした。
マリーが寝ている間に何かいいことがある。これはもしや、マリーが寝ると果報がやってくるのでは……。
そう考えた一同は、何が何でもマリーを眠らせようとする。

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アニメ「じょしらく」第1話&作品解説

読書記事一覧

作品データ
原作:久米田康治
漫画:ヤス
編集・出版:講談社
連載:別冊少年マガジン(2009年10月号~2010年5月号)






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登場人物紹介

fc814650.jpg蕪羅亭 魔梨威(ぶらてい まりい)
名前は「ブラッティ・マリー」から。本作の主人公的な立場。男性的な性格で、喋り方も男っぽく、仲間たちから男性疑惑を持たれたことがある。女性的な仕草や所作は苦手だが、その一方で「箱入り娘」など女性的なものに対する憧れを抱いている。回りから「マリーさん」と呼ばれ、一目置かれている。
一応、ツッコミ役であるが、周りに乗せられやすく先頭に立って暴走することも多い。
徳島県出身。音痴。前世は18世紀フランス衛兵隊隊長。バレンタインチョコはあげるものではなく、もらうものと認識している。

1c51e4fe.jpg防波亭手寅(ぼうはてい てとら)
名前は「防波堤・テトラポット」から。状況に合わせてツッコミ役をこなすし、場合によってはボケ役も柔軟に対応する。個性的な一同に対して、普通に近い感性を持っており、リトマス試験紙的な立ち位置を保っている。第2話から登場。
……映像化されたら、新谷良子が演じそうな予感。

7bca5ade.jpg波浪浮亭木胡桃(はろうきてい きぐるみ)
名前は「ハローキティ・着ぐるみ」から。「キグちゃん」と呼ばれる。明るい天真爛漫な性格。……を装っているらしい。時々どす黒い本性が顔を見せる。
顔に張られるスクリーントーンが他キャラより若干多く、彫が深い印象がある。犬を飼っている。

f8b6975e.jpg空琉美遊亭丸京(くうるびゆうてい がんきょう)
名前は「クールビューティー」丸京の名前は「眼鏡」を音読みしたもの。
冷静沈着頭脳タイプで、対話が混乱した時など解決策を提案することが多い。ただしその解決策は毎回おかしく、それがむしろ状況を混乱させたり暴走させる原因になっている。
猫皮の三味線を愛用しているらしく、猫を見かけると油断なく捕獲する。
借金を抱えているらしい。

0a8cca52.jpg暗落亭苦来(あんらくてい くくる)
印象の暗い少女で、時々意味もなくひどく落ち込み、鬱病の状態になる。物事をシニカルに考える傾向があり、現実的過ぎる発言で回りを暗くすることもある。
催眠術などにかかりやすい体質で、思い込みから「想像妊娠」をしたことがあった。その一方で、他人に催眠術をかけるスキルを持っている。母が失踪しているらしい。













じょしらく01 (16)
謎の仮面マスク。
詳しくは『さよなら絶望先生 第20集』のあとがき紙ブログに書かれている。
『4日目 風邪娘』のエピソードで、風邪が話題だったため登場人物4人がマスクを付けていた。ここで4人のうち1人がボケて覆面をつけている、というギャグであった。
しかしこれをヤスが勘違いし、4人+1人、謎の覆面を描き込んでしまった。
本来いるべきではないキャラクターで、誰にとっても想定外の事態によって生み出されてしまったキャラクターである。紙ブログでは、この覆面をどうするべきか悩んでいる様子が綴られていたが、結局はオチをつける便利なキャラクターとして活用することにしたらしい。『6日目 こがね袋』以降、しばしば登場し、おいしいシーンをかっさらうようになった。







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