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■2009/09/26 (Sat)
映画:外国映画■
祭りの夜、ノア
アリー・ハミルトン。17歳の良家の娘だった。
ノアは、アリーに一目ぼれし、半ば強引に、アリーにデートの約束を決めさせる。
自由奔放なノアと、おしとやかに育てられたアリー。正反対の二人
以来、ノアとアリーは毎日のように会い愛を育んでいった。
しかし、アリーの両親は、二人の恋愛を認めていなかった。
アリーの母親はノアを猛然と批判し、二人を別れさせるために突然の引越しを決める。アリーは遠いニューヨークの大学に通うことになってしまった。
ノアの恋心はそれで終わりにはならなかった。その後ノアは、1年かけて365通の手紙をアリーへ送る。
それからアリーは新たな出会いがあった。ロンとの出会い。新しい出会いと楽しい日々に、アリーは次第にノアとの思い出を忘れるようになっていた。
間もなくアリーはロンからのプロポーズを受ける。アリーの心は決まりつつあったが、ある日、アリーは新聞記事に偶然にもノアを見つけてしまう……。
一方男性は待つほうを選ぶ。男性はある一時に刻まれた強い思いをなかなか忘れられない。恋愛に限らず、男性は多くの場合で過去を引き摺り、過去に愛着を示す傾向を持っている。その対象が恋愛であった場合、男性はその女性を、あるいはそれに似た印象を求め続けるだろう。
その典型通りに、アリーはノアとの恋愛を忘れ、ノアはアリーを忘れられず、いつかアリーと住むための家を作り始める。
この映画には二つの物語が同時に進行している。間もなく二つの物語は折り重なり、一本の物語として収束していく。
映画記事一覧
作品データ
監督:ニック・カサヴェテス 原作:ニコラス・スパークス
音楽:アーロン・ジグマン 脚本:ジャン・サルディ
出演:ライアン・ゴズリング レイチェル・マクアダムス
〇〇〇ジーナ・ローランズ ジェームズ・ガーナー
〇〇〇ジェームズ・マースデン サム・シェパード
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■2009/09/26 (Sat)
映画:外国映画■
18世紀のパリは、悪臭そのもののような都市だった。
下水は整備されておらず、汚物と汚水は路上に打ちすてられ、その汚物を踏んでしまわないためにハイヒールが必需だった。
ジョン=バティスト・グルヌイユが生まれたのは、そんな中でも悪臭のきつい、魚市場だった。
バティストの母親は、すでに四人の子供を屋台の下で生んでいた。だがすべての子供は、魚市場の酷い悪臭に自ら息を止めて死亡した。死亡した子供は、魚のはらわたと共に捨てられた。
だが、バティストは特別な子供だった。
バティストはそこに漂うすべての匂いに関心を持って交わり、生きる選択をした。
当時のパリは“悪臭の街”の象徴だった。オシャレな街として整備されるのはずっと後の話。バティスト少年の周囲には死が取り巻いている。この映画はあえてだと思うが死を重く描いていない。他人の死を重要視しないのがこの映画とバティストを描く上のテーマなのだろう。
バティストは孤児院に預けられ、成長して皮職人の親方に預けられた。
ある日、皮職人の親方は、バティストをパリの街に連れて行く。
バティストにとって、はじめて訪れるパリの往来。
そこでバティストはあらゆる香りに接し、はじめて“良い香りと悪い香り”の2種類あると自覚する。
“性の目覚め”ならぬ“香りの目覚め”だ。バティストはこの時の香りが忘れられず、この思い出を神聖視し始める。
パリの街で、バティストを惹きつけたのは、一軒の香水屋だった。
それ以上にバディストを惹きつけたのは、路地裏を歩く一人の少女だった。
バティストは香りの正体を知ろうと、少女を追った。
少女は、バティストに襲われると思い、悲鳴を上げる。バティストはとっさに少女を黙らせようとして、誤って殺してしまう。
その途端に、少女から匂いは消えていた。
バティストは少女の服を剥ぎ取り、詳しく調べるが、あの匂いはどこにもない。
これを切っ掛けに、バティストは究極の香りを作り、香りを永久に保存する方法に執着するようになる。
バティストの最初の師匠はダスティン・ホフマン。やはり鼻の大きさか?天才の思考は常に社会通念を越えるから天才なのである。時にタブーを犯すが、自身の理念のためなら恐れてはならない。

映画館には当然、匂いはない。
だから映画『パフューム ある
人殺しの物語』は何度も対象に向かってクローズアップを繰り返す。
観客に、それが持っている匂いを連想させるためだ。
映画の主人公バティストが最も関心を持つのは、美女の香りである。
バティストは、少年時代の初恋を思い出すように、何度も美女を夢の中に見る。むき出しのうなじ。緩くウェーブを描いた赤毛。くっきりとした眉に、強く輝く眼差し……。
カメラは美女の身体にどこまでも接近していき、それが持っている香り以上に強烈なエロチズムを際立たせる。
映画中では赤毛が美人の記号として描かれる。トム・ティクヴァ監督は赤毛に何か思い入れでもあるのだろうか?もっとも『パフューム』はフェチ映画だからテーマと合っていてOK。
バティストは天才であるが、すぐに異常な人間であるとわかる。
バティストは美女ににじみ寄り、服を剥ぎ取って陰部にまで鼻を近づけるが、性欲に関心がない。バティストの関心は肉欲の部分には決して向かわず、あくまでも香りだけにこだわる。
美女が放つ香りを保存するために、手段を選ばない。
バティストは純粋なのだ。だから社会的規律が定める罰にも恐れを抱かない。ただ自身の目的だけが、バティストの行動全体を支配し、突き動かすのだ。
バティストは指も使わず、舌も使わない。ただ身体から際立つ香りだけで、美女の体をなぞり、探っていく。
そんなフェティシズムがバティスト少年の運命を決定付け、奈落へと突き落としていく。
映画記事一覧
作品データ
監督・音楽・脚本:トム・ティクヴァ 原作:パトリック・ジュースキント
音楽:ジョニー・クリメック ラインホルト・ハイル
脚本:アンドリュー・バーキン ベルント・アイヒンガー
出演:ベン・ウィショー ダスティン・ホフマン
〇〇〇アラン・リックマン レイチェル・ハード=ウッド
〇〇〇アンドレス・エレーラ サイモン・チャンドラー
〇〇〇デヴィッド・コールダー カロリーネ・ヘルフルト
ジョン=バティスト・グルヌイユが生まれたのは、そんな中でも悪臭のきつい、魚市場だった。
だが、バティストは特別な子供だった。
バティストはそこに漂うすべての匂いに関心を持って交わり、生きる選択をした。
ある日、皮職人の親方は、バティストをパリの街に連れて行く。
バティストにとって、はじめて訪れるパリの往来。
そこでバティストはあらゆる香りに接し、はじめて“良い香りと悪い香り”の2種類あると自覚する。
それ以上にバディストを惹きつけたのは、路地裏を歩く一人の少女だった。
バティストは香りの正体を知ろうと、少女を追った。
その途端に、少女から匂いは消えていた。
バティストは少女の服を剥ぎ取り、詳しく調べるが、あの匂いはどこにもない。
これを切っ掛けに、バティストは究極の香りを作り、香りを永久に保存する方法に執着するようになる。
だから映画『パフューム ある
観客に、それが持っている匂いを連想させるためだ。
映画の主人公バティストが最も関心を持つのは、美女の香りである。
カメラは美女の身体にどこまでも接近していき、それが持っている香り以上に強烈なエロチズムを際立たせる。
バティストは美女ににじみ寄り、服を剥ぎ取って陰部にまで鼻を近づけるが、性欲に関心がない。バティストの関心は肉欲の部分には決して向かわず、あくまでも香りだけにこだわる。
美女が放つ香りを保存するために、手段を選ばない。
バティストは純粋なのだ。だから社会的規律が定める罰にも恐れを抱かない。ただ自身の目的だけが、バティストの行動全体を支配し、突き動かすのだ。
バティストは指も使わず、舌も使わない。ただ身体から際立つ香りだけで、美女の体をなぞり、探っていく。
そんなフェティシズムがバティスト少年の運命を決定付け、奈落へと突き落としていく。
映画記事一覧
作品データ
監督・音楽・脚本:トム・ティクヴァ 原作:パトリック・ジュースキント
音楽:ジョニー・クリメック ラインホルト・ハイル
脚本:アンドリュー・バーキン ベルント・アイヒンガー
出演:ベン・ウィショー ダスティン・ホフマン
〇〇〇アラン・リックマン レイチェル・ハード=ウッド
〇〇〇アンドレス・エレーラ サイモン・チャンドラー
〇〇〇デヴィッド・コールダー カロリーネ・ヘルフルト
■2009/09/26 (Sat)
映画:外国映画■
ニュースリポーターであるブルースは、同僚のエバンと、キャスターの座を争っていた。
ブルースは、自分がキャスターの座に就けると、信じて疑ってい
しかし、上司が指名したのは、エバンだった。
何もかもがうまく行かない。
ブルースは、天に向かって神を罵る。
「天罰を落としてみろ! クビになっちまえ! ちっとも仕事をしないのは、あんただけだ!」
神はブルースに自分の力を授け、バカンスに行ってしまう。
「自分の代わりに、神の仕事をやってみろ」と言い残して。
ジム・キャリーの前に、モーガン・フリーマンの神が現れる。
超越的なストーリーは、いかにもアメリカン・コメディ的な展開で始ま
ブルースは神の力を得るが、その奇跡の一つ一つがあまりにも馬鹿馬鹿しい。
赤いスープを『十戒』のように二つに割ったり、尻から猿を出現させた
そんな不条理さも、神様が登場してしまった時点で、容認せねばならない。すでに映画が置かれている状況は、条理的な認識を徹底的に逸脱しているのだ。
意外性のあるコメディに思えるが、物語としては典型的な結末に向かっていく。
愚か者が善に目覚め、悔悛していくストーリーだ。
突飛な展開が連続していくように思えるが、物語の骨は、類型的な説教物語を形式として踏襲している。
放蕩と、改心。ピューリタズム的精神が、背後に見えてくる。実にキリスト教国家にふさわしい物語だ。
コメディ映画の精神を、身体で表現する俳優である。だがジム・キャリーの優秀さは、ただのコメディアンに納まらない部分にある。映画のポイントをよく理解し、要所要所に素晴らしい演技を見せる。
いかにもなアメリカン・コメディだが、見所のある作品である。
映画記事一覧
作品データ
監督:トム・シャドヤック 音楽:ジョン・デブニー
脚本:スティーヴ・コーレン マーク・オキーフ
〇〇〇スティーヴ・オーデカーク
出演:ジム・キャリー モーガン・フリーマン
〇〇〇ジェニファー・アニストン フィリップ・ベイカー・ホール
〇〇〇キャサリン・ベル スティーヴン・カレル
■2009/09/26 (Sat)
映画:外国映画■
カーターはそんな学校のバスケットコーチに招待される。
“練習の5分前に集合すること”
“成績は、2.3以上修めること”
そのルールに納得がいかない部員たちが、次々とチームから抜けてしまう。
残ったチームだけで練習を続け“リッチモンド対ハーキュリー”戦で、勝利を獲得する。
勝利に喜ぶチームメイトを見たクルーズは、チームに戻りたいと思うようになっていた。
クルーズはカーターに謝り、再びチームに戻れるようお願いす
カーターは厳しく「ならば金曜日までに腕立て2500回とダッシュ1000本だ」と条件をつける。
やがて金曜日になるが、クルーズはカーターの課した条件を達
すると、チームメイトが協力を申し出た。
「彼の分を、自分たちでやる」と。
しかし、学業の面がまったく守られていなかった。大半が成績不良、出席日数不足だった。
カーターは部員たちが要求する成績を達成できるまで体育館を閉鎖にし、試合も中止にさせる。
難しく構える必要はどこにもない。
ストーリーに見る者を動揺させたり、不安がらせる要素は全くない。最後には期待通りのエンディングが待っている。実に行儀のいいエン
見る者も、単純に物語の感情に身を委ねればいいだろう。
映画記事一覧
作品データ
監督:トーマス・カーター
出演:サミュエル・L・ジャクソン リック・ゴンザレス
〇〇〇ロブ・ブラウン ロバート・リチャード
〇〇〇アシャンティ アントウォン・タナー
■2009/09/26 (Sat)
映画:外国映画■
とくにフツ族は、ツチ族に対する深い怒りを恨みを抱えていた。
フツ族たちは、自らラジオ番組を持ち「奴らは人殺しだ!」と人々を煽
主人公であるポール・ルセサバギナはフツ族だった。
ポールは、ホテルの支配人として両方に折り合いをつけて生活をしていた。
この協定が結ばれれば、ツチ族とフツ族による対立は解消されるはずだった。
同時に、フツ族による大虐殺が始まった。
公然と銃を手に民家を押し入り、家に火をつけ、住人を撃ち殺す。
しかしその途上で、ポールはフツ族の兵士に止められてしまう。
ポールは、とっさに「10万フランで、彼らを見逃してくれ」と訴える。
ポールは彼ら難民を「ホテルの客」として受け入れていく。
ホテル・ルワンダは娯楽映画だ。しかし、多くの問題とアフリカで起き
アフリカで起きている虐殺や民俗浄化。その一片を映画は描き出す。
その多くを知りながら、我々は無関心である。あるいは知っていても
映画『ホテル・ルワンダ』はそんな一端を知る、良き切っ掛けとなる映画だろう。
『ルワンダの涙』の記事へ
映画記事一覧
作品データ
監督:テリー・ジョージ
音楽:ルパート・グレグソン=ウィリアムズ アンドレア・グエラ
脚本:テリー・ジョージ ケア・ピアソン
出演:ドン・チードル ソフィー・オコネドー
〇〇〇ホアキン・フェニックス ニック・ノルティ
〇〇〇デズモンド・デュベ デヴィッド・オハラ