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■2009/09/29 (Tue)
前巻までのあらすじ(第14集より)
cc6540e8.jpgシャツに描いたyoungの文字のYの字が上にはみ出したというだけで児童ポルノ禁止法に抵触すると逮捕起訴された漫画家の望。守ってくれると信じていた出版社からもスルーされ国選弁護士からも「こーゆうの個人が勝つことってまれなんだよねー」と諦め顔で語られる。絶体絶命のこのピンチに「異議あり」と証言台に立ったのはケータイのアンテナマークを持った元携帯電話開発者「このマークは俺が先に考えた! だから著作権法違反でもこいつを裁いてくれ」ええー・・・・?始まったばかりの裁判員制度で見事な全員一致の有罪で最北端の流刑地に護送され収監される。早速牢名主に挨拶に行こうとすると後方からマッキー似の男が歌いながら近づいてきた。「漫画家は嫌いだけど君は好きになりそうだ」夢・・・・だったらいいな。

誤字院原の敵討
原作187話 昭和84年7月8日掲載
51020289.jpg木津千里が指をフレームにじっと見詰めていた。視線の先には額縁に収められた絵画が一枚。
「うーん。ちょい右。もう少し水平に。ちょい上……。」
細かく細かく指示を出す千里。間もなく納得いったらしく頷いた。
「完璧。いい絵だな。」
千里はうったりと絵画を眺めた。
“さかさのふじ”
2のへ組生徒である丸井が描いた作品だった。
863d01fc.jpgその後ろを、小節あびるが横切る。あびるは美術展パンフレットが入った箱を抱えていた。
「あのさ、すごく言いにくいんだけど、その絵、上下逆さま」
「…………。」
千理の顔に、真っ暗な影が落ちた。
「ごめん。なんか」
あびるはパンフレットを置いて、小さな声で詫びた。
3493464f.jpg「よくあることですよ、実際――」
糸色望が現れ、教室にいる一同に向かって言う。
「フランスであった話で、美術館でモネの『睡蓮』を逆さまに展示してしまったそうです。専門家であろう学芸員の誰も気付かぬままに。ものごとそんなものです。人間小さな間違いには気付くものですが、大きな間違いには気付かないものなのです!」
望がいつもの調子で捲くし立てる。
西武→西部
シミュレーター→シュミレーター(このミスは私もよくやらかします)
常識人→上司奇人
9fa5c00d.jpg「木津さんが逆さまに展示していても、構いませんよ」
場の空気を宥めるように現れたのは久藤准一だった。
「今回の展覧会の趣向はまさにそれ。気付かれなかった大きな間違い展なんです!」
久藤は宣言するように言って、教室の中を示した。
2のへ組少女達全員でぞろぞろと教室の中へ入っていく。間もなくして、台に展示された野球ボールが現れた。プレー63fd05e5.jpgトには“アウト”と書かれている。
「これは?」
風浦可符香が不思議そうに野球ボールを覗き込んだ。
「これは野球ボールだよ」
久藤が説明した。
ストライク2 ボール1 アウト2
45b04dbe.jpgピッチャーがボールを投げる。
審判「ス……いや、ボール!」
捕手「今、ストライクって……」
審判「いや、ボール半分外れていた」
ストライク0 ボール0 アウト3
「それで?」
1ad0fcec.jpgまだわからないというように、可符香が首を傾げる。
「ボールは半分外れているのに気付けるのに、アウトカウントの間違いに気付かない。ストライク3本目だから、本来チェンジでしょ?」
次に現れたのは、フレームに収められた社会科のテスト答案用紙だった。
2b629325.jpg「うん? これなんか見覚えが……。ああ、これこのあいだの試験の私の答案用紙じゃん」
日塔奈美がなんだろうと見上げて、すぐに思い当たったように声をあげた。
「私、ちゃんと気付きましたよ。引っ掛け問題でしょ。気付いて直しましたから」
奈美は困ったように望を振り向いて笑いかけた。
4f693dbe.jpgしかし望は呆れように奈美を振り向いた。
「いや、だから。普通すぎて言うのも憚れるのですが、解答欄が一つずつずれていたんです」
「ええ!」
「さらに驚くことに、解答欄がずれてなかったとしても、点数が変わらないんですよ!」
「ええええ!」
be430917.jpg愕然。
次に現れたのは、漫画原稿だ。
「細かな誤字や写植ミスに気付くくせに、大きなミスには気付かなかったりするのです。実際あったミスを再現してみましょう。日塔さん、前へ」(本当に恐ろしい話です)
望は重大事のように告げて、奈美を指定した。
「私?」
b873cbd2.jpg61abf3b8.jpg奈美は緊張しながらおずおずと前に進み出る。
「最近、駅前にできたラーメン屋さん、行かれましたか?」
ああ、もろチン!
4c8c73b3.jpg全てが、凍りついた。
「もちろんと言おうとしたら、もろチンと言ってしまった! もろチンと言ってしまった!」
奈美が頭を抱えて苦しみにのたうち始めた。某漫画のトリックを暴いた瞬間の台詞だったらしい。
13654868.jpg「奈美ちゃん、もうエヴァの映画見た?」
可符香がすっと奈美の前に進み出て、話しかけた。
ああ、もろチン!
さらにあびるが奈美に話しかけた。
「逃げる?」
もろチン!
クレジット表記/誤字・脱字/服装/ネタ選択/季節感/谷怨、哀しみのあまり奈美の作画が
絵コンテ・演出:近藤一英 作画監督:原田峰文 色指定:大谷和也
制作協力:スタジオイゼナ
0ef2318a.jpg5a22a751.jpg80a0a07c.jpg

われらライナス
原作第179話 昭和84年5月2日掲載
14a075c6.jpg風薫る五月――。
窓に青い太陽の陽射しが落ちていた。空気がさらさらと木の葉をなでている。
「いい天気ですね。たまには窓を開けないと、不健康ですよ」
望が窓をからりと開けた。
18f8533f.jpg途端に、風が部屋を駆け巡った。風が小森霧の毛布をさらっていく。
「毛布が! 大事な毛布が!」
霧が慌てて手を伸ばす。しかしその時には、毛布は風に飛ばされてどこかへと消えてしまった。
すぐにでも、望が新しい毛布を買ってきた。高級タオルケット。望は慎重に霧の前で頭を下げる。
57af8713.jpg「新しいの買って来ました。言っては何ですが、アレよりかなり上質なものをご用意させていただきました。きっと、お気に召すかと……」
「あれがいいの! あの毛布じゃなきゃダメなの!」
霧が怒った顔で振り返った。その目が涙に濡れて赤く腫れている。
いわゆる、安心毛布と呼ばれるものがある。子供とかがボロボロになっても離さない、ぬいぐるみとかスプーンとか持っていると安心できる特定の愛着品。霧にとって、あの毛布こそが愛着品だった。
2624e95a.jpgあの毛布がないと霧が安心できない。2のへ組全員で毛布を探す展開となった。間もなくして毛布は発見するが――それは総理官邸だった。
「なぜこれだけばら撒いても金が消費に回らんのだ?」
総理らしき男が新聞を見ている。
「やはり将来に対する不安から、貯蓄に回してしまっているのかと。国民は安心309bd413.jpgが欲しいのです」
参謀らしき男が答える。
そこに、空から毛布が飛び込んできた。毛布は総理の身体に被さる。
「ああ、すいません、すいません! 国政の邪魔をしてすいません」
加賀愛が総理らしき男の前に飛び出して、直角に身体を折り曲げて頭を下げた。
「これがないと、小森さんが安心できないんです!」
加賀愛は慌てて事情を告げる。
「安心? この毛布があれば安心できるの?」
「はい」
「それだ」
総理らしき男がにやりと笑った。
さっそく翌日、学校が改造された。
a6d4ac23.jpgae853b7d.jpg「大変です、先生! 政府は小森ちゃんの安心毛布を量産して、国民に配るそうです! すでに校内に生産ラインが組まれています!」
工場内を進む無数の毛布。毛布は小森42215517.jpg霧に一度包まれ、次に箱詰めされていく。
給“布”によって安心感が生まれ、消費が活性化するのだという。そんなもので景気が回復するわけがない――。
翌月、景気はV字ラインを描いて急速に回復した。
しかしそれが、不穏な影を引き寄せる結果にもなった。
「不況に喘ぐ世界が小森さんを狙っています! ほら、もう怪しげな影が!」
9c335b77.jpg常月まといが警告を発する。すでに学校を狙うエージェントが集ってきている。
「なんとしても守らねば。お国のために健気に包まれている霧ちゃんを、守らねば!」
千里が決心を固めて望と霧の前に現れた。
「でも、プロから守り通すのは至難の業かと!」
「注意を分散させるんです。カモフラージュに皆の安心毛布を集めるんです」
ぞろぞろと集ってくる安心毛布的アイテム。野球部の洗っていないユニフォーム。長年継ぎ足した洋食屋さんのデミグラスソース。タラちゃんの三輪車。
しかし望が指摘する。
「木津さん、あなたは間違っています! 結局のところ、物なんかでは人は安心できないんです! 本当の安心毛布は、自分よりダメな者の存在です!」
〇〇女の子は自分より可愛くない子を見て安心。
〇〇学生は自分より成績の悪い人を見て安心。
〇〇漫画家は自分よりつまらない漫画を見て安心。
〇〇ニートはこーいうブログを書いている人を見て安心する。
〇〇プロはこーいう三流の文章のブログを見て安心する。
「……とはいえ、私のような最低最下の者は人様を見て、安心できないのです」
言いたいことを全部言った後で、望は憂鬱そうに視線を落とした。
「先生、安心じゃないですか。公務員だし、クビになる心配もないし。安心よね」
可符香が朗らかに望むに微笑みかけた。
「それだ。国民全員公務員になれば安心!」
漫画の面白さ/スタッフの頑張っている姿/原作者の全裸/アシスタントの全裸(受け継がれる精神)/化物語のスケジュール表/それにつけても嫁がほしい
絵コンテ:飯村正之 演出:宮本幸裕 作画監督:青葉たろ 色指定:佐藤加奈子
acc863f3.jpg5b9621ae.jpg5c79135f.jpg

楽天大賞
番外編 昭和84年1月7日掲載
c235858f.jpg夜の宿直室。望、可符香、霧、マリアの四人がコタツに足を突っ込みながら、のんびりとテレビを見ていた。
「今年の流行語大賞が決まりました!」
アナログ放送が華やかな式典を中継していた。
「流行語タイショウって、ランニング着て、傘背負ってるのか?」
マリアが腹ばいになりながら両頬に頬杖をつきながらテ7765d9c7.jpgレビを見ていた。
「その大将ではないでしょう、マリアちゃん」
可符香が軽く訂正して笑った。みんな釣られるように朗らかに笑った。
「そんなことを言うと、本当に来ちゃうぞ」
さらに可符香がイタズラっ子を嗜めるように言った。
56efd76e.jpgそのとき、ふっと窓に気配が現れた。宿直室にいた全員がはっと振り返った。
からりと窓が開く。現れたのは太った体型にランニングシャツ、鞄に傘を背負った男だった。
男は現れるや突然に、
「グ~」
両手の親指を突き立ててみせる。
「流行語大将がやってきた!」
望が驚愕の声をあげた。しかも出オチである。
a939a9d5.jpg「み、みんな僕のこと、流行ってるって言ってくれるんだな」
大将はどもりながら笑顔を浮かべた。
しかし望は、大将に疑わしい挑発の目を向けた。
「はあ。一つ聞いてもいいですか。――今年の流行語大賞の言葉は、大将の中で流行っていたのですか!」
決定的な事実。大将の表情が凍りついた。
d04de017.jpg「……実は、アラフォーなんて決まってから知りました」
「でしょう? 私もそうです」(私なんて決まったことすら知らず、随分後になって、いつの間にかぽつぽつと使われるようになってから知りました。いつもそんな感じです。私が流行に疎いせいなのか?)
大将ががっくりとうなだれる。重い沈黙が宿直室を包みつつあった。
「あなた自身の流行語大賞を決めればいいんですよ!」
010efb4f.jpgすると、可符香が明るい声で大将を諭した。
「ぼ、僕自身の?」
大将がはっとして顔を上げる。
「ちなみに、我々の業界の流行語大賞です」
〇〇金賞:トレース
〇〇銀賞:この三流が!
〇〇銅賞:かのん
〇〇次点:紙芝居(化物語)
9da65aa1.jpg「こら!」
「わかったんだな。僕自身の流行語を考えるんだな」
大将は悟ったように笑顔を浮かべた。
窓の外に、ぞろぞろと人が集まってきた。みんな、ランニング姿に傘を背負っていた。
「どげんかせんといかん!」
始めに声をあげたのは07年の流行語大将だ。
e36ca28d.jpg「気持ちいいー! 超気持ちいいー!」
次に04年の流行語大将。
「ああはなりたくいないんでな。もう流行語なんて使わない」
次の大将が、全てを悟ったというニヒルな微笑で皮肉った。
「それがいいと思うよ」
可符香が同意して頷く。
大将たちが流行語大将を振り返った。
「お前も俺らのようにすぐ失笑される対象になる」
「選ばれた時点で終わりだ」
「ぼ、僕はそ、そんなふうにはならないんだな。……あなたとは違うんです!」
大将はとっさに出た言葉で返した。しかし、自分の口から出た言葉に、衝撃で凍りつく。
「ああああああ!」
大将は泣き叫びながら宿直室から飛び出していった。
「あ~あ。さすが流行語大将。流行語の呪縛から逃れられなかったのですね」
望は呆れたものと同情を半々に大将を見送った。
原作どおりでお願いします/格好良ければ何でも/いい色ですね/面白い処理ですね/すいません、あと1時間待ってください/あと5分待ってください
絵コンテ:龍輪直征 演出:宮本幸裕 作画監督:田中穣 色指定:佐藤加奈子
709b0ff6.jpg40b2063a.jpga7e9cd4e.jpg

aef7be56.jpgクリスマスに入って、宿直室には大きなクリスマスツリーが置かれた。大きさは天井ぎりぎりの届かないほどで、すでに華やかな飾りつけが施されている。
「“きよひこ”って、誰だ?」
とんがり帽子を被ったマリアが望に訊ねた。
「きよひこ?」
「だって今夜は、きよひこの夜だろ?」
4b82d5f8.jpgマリアは不思議そうな顔をして、首をかしげた。
「“清し、この夜”でしょ」
奈美が訂正した。
「きよひこの夜って」
千里が訂正する。
「きよひこが来るんですか?」
さらに望が言う。それから、抑えられないように皆で笑い声を上げた。
52b1a2aa.jpgさて、その夜。明かりを消して、望が眠っていた。
窓に、何者かの気配が現れた。望は気配に気付いてぼんやりと目を覚ます。
窓がからりと開いて、冷たい空気が流れ込んでくる。何者かの影が部屋のなかに落ちた。
89a75aed.jpg望ははっと飛び起きて、眼鏡をかけた。
「誰!」
「きよひこだ」
窓に現れた男が答えた。
「本当に来るな!」
dd4ff9b3.jpg「それはきよひこも来るさ。だって今夜は、きよひこの夜だから!」
きよひこは堂々と宣言して宿直室へと入ってきた。
「それで、きよひこの夜って、どんな夜なの?」
望と一緒の部屋で眠っていた霧が、きよひこに指摘した。
「どんなって……」
きよひこが困惑して返答に詰まった。
「完全な出オチだから、そういうことになるんです」
望は冷淡にきよひこを指摘した。
するとそこに、可符香が飛び出してくる。
1136b2fd.jpg「自信を持って、きよひこ。今夜は、きよひこの夜なんだから。きよひこのやりたいようにやればいいのよ」
可符香がきよひこにすばらしい笑顔で微笑みかけた。
きよひこの顔に、感動が生まれた。
「ありがとう、可符香ちゃん。やりたいように……思えば、今までやりたいようになんて、いつもできなかった。親に敷かれたレールの上をひたすら走っているだけ……」
「何の話をしているんですか」
急に生い立ちを話し始めるきよひこに、望はあきれて突っ込みを入れる。
「ヤングドーナツとか、買い食いしてもいいのかい?」
「もちろんです!」
「子供が産まれたら、ノアって名前付けてもいいのかい!」
「もちろんです!」
「ロストプラスワンできよひこナイトとかやっちゃっても!」
「きよひこのやりたいようにやればいいよ! だって、今夜はきよひこの夜だから!」
きよひこの顔が、希望に包まれていった。
「で、トナカイの飼っているトナって、どんな動物だ?」
とそこに、マリアが次の疑問を口にする。
窓がからりと開いた。
「トナ?」

絵コンテ:龍輪直征 演出:宮本幸裕 作画監督:岩崎安利 色指定:佐藤加奈子
9fcb2c46.jpg01d821a7.jpg36841317.jpg


『懺・さよなら絶望先生』第12回の記事へ

さよなら絶望先生 シリーズ記事一覧へ

作品データ
監督:新房昭之 原作:久米田康治
副監督:龍輪直征 キャラクターデザイン・総作画監督:守岡英行
シリーズ構成:東富那子 チーフ演出:宮本幸裕 総作画監督:山村洋貴
色彩設計:滝沢いづみ 美術監督:飯島寿治 撮影監督:内村祥平
編集:関一彦 音響監督:亀山俊樹 音楽:長谷川智樹
挿入歌:『さよなら! 絶望先生』
作詞:大槻ケンヂ 作曲・作詞:NARASAKI 歌:大槻ケンヂと絶望少女達
アニメーション制作:シャフト
出演:神谷浩史 野中藍 井上麻里奈 谷井あすか 真田アサミ
〇〇〇小林ゆう 沢城みゆき 後藤邑子 新谷良子 松来未祐
〇〇〇矢島晶子 後藤沙緒里 根谷美智子 堀江由衣 斎藤千和
〇〇〇上田耀司 水島大宙 杉田智和 寺島拓篤 高垣彩陽
〇〇〇立木文彦 阿澄佳奈 中村悠一 麦人 MAEDAXR
この番組はフィクションです。レバー入れ大ピンチ、石田の復活、ブラ外し下無し、前田さん、さよなら!絶望先生とは一切関係ありません。



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■2009/09/29 (Tue)
この小説は、『さよなら絶望先生』を題材にした2次創作小説です。2次創作に関する法的問題については、こちらをご覧下さい。【著作物】【二次創作物】【パロディ】【パロディ裁判

P069 第6章 異端の少女

10

都営バスで移動して白山で降りた。細くつづまった道を少し進めば、東大附属植物園だ。
一般的には小石川植物園と呼ばれているそこは、東大の施設だし研究所だけど、入園料を取って一般に公開されている。休日には家族連れやデート目的の若い人がぽつぽつとやってくる。私も地元だから、何度か行った経験があった。
ちなみに小石川植物園の入園料は、糸色先生が全員分払ってくれた。いつかお返ししなくちゃね。
簡素なゲートを潜り抜けると、幅の広い通りが、うねうねと奥まで続いていた。通りの両側には、大学の研究施設らしい珍しい植物が一杯に見られた。夏だけに、どの植物も鮮やかな緑色を浮かべる。風がゆるやかに通り過ぎて、夏の暑さが少しやわらぐような気がした。
小石川植物園を西方向に進んでいくと、緑の芝生に囲まれた洋館が姿を現した。シンプルな直線で構成され、1階は白、2階をピンクに塗り分けられた大きな洋館だった。その洋館は明治9年の建造物で、モダニズムを取り入れ始めた初期の様式を克明に現していた。
洋館の中へ入っていく。廊下は天井が高く、梁がアーチの形に曲線を描いていた。年代を感じさせる淡いセピアの壁紙に木の質感が加えられ、落ち着いた雰囲気があった。
糸色先生は研究室のプレートを見ながら、廊下を進んだ。間もなく目的の部屋を見つけて、軽くノックした。
「どうぞ」
部屋の中から返事が返ってきた。落ち着いた男性の声だった。
糸色先生は「失礼します」とドアを開けてパナマハットを外した。
研究室は狭く、だいたい6畳くらいの空間だった。両側の壁は天井までの本棚になっていて、難しそうな本で一杯だった。部屋の中央辺りに応接用テーブルとソファが置かれ、奥の窓を背に机が置かれ、老人が一人座っていた。
研究室はあまり整理されている雰囲気はなかった。本はあちこちに放り出したまま積みあがっている。研究資料らしき紙の束も、あちこちで吊り下げられたり、広げたままになったり、本と一緒に積まれたりしていた。そういったものが太陽の光線を浴びて、茶色に焦げつつあった。奥の窓から射し込む緑の光が美しく、それが研究室の雑然とした印象を少しだけやわらげていた。
「これはこれは、随分賑やかですな。糸色さんですな。一人で来ると思ったのですが」
老人は人の良さそうな微笑で席を立ち、私たちの前まで進んだ。老人は白い髪を短く刈り込み、気楽そうなシャツにスラックス姿だった。顔は皺だらけだったけど、聡明な印象があり、老研究家というイメージどおりの老人だった。
「櫂陽一さんですね。糸色望といいます。こちらは私のクラスの生徒たちです。私一人で来る予定だったのですが、申し訳ありません。皆さん、大学進学に興味があるらしく、大学施設の研究室を見てみたいと、急遽ついてきてしまったのです」
糸色先生は櫂先生に頭を下げて、丁寧な挨拶をした。私たちもみんなでしおらしいお辞儀をした。
「構いませんよ。むしろ目の保養になります。えっと1人2人……6人ですか。椅子がなくて申し訳ないんですが……」
櫂先生は私たちを見て、人当たりの良さそうな微笑を浮かべた。その微笑にいやらしさはなく、私は好印象を感じた。
「いえ、お構いなく。私たち、立って話を聞いていますから。」
千里がTPOに合わせた慎ましやかな返事を返した。
「そうですか。では、こちらも気にせず。糸色先生、さあ、座ってください」
櫂先生が白いふっくらとしたソファに座り、糸色先生にも座るように促した。
「それでは皆さん、静かにしているんですよ」
糸色先生は私たちに軽い注意をした。まあ、人前での作法みたいなものだった。私たちは大人しい声で「はい」と返事を返した。

この場面に登場する『東大付属植物園』あるいは『小石川植物園』は、実在する『東京大学大学院理学系研究科附属植物園』とは一切関係ありません。
正しい情報は、公式ホームページウェキペディアの記事を参考にしてください。

P070 第6章 異端の少女11 を読む

小説『さよなら絶望先生~赤い瞳の少女~』目次




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■2009/09/28 (Mon)
この小説は、『さよなら絶望先生』を題材にした2次創作小説です。2次創作に関する法的問題については、こちらをご覧下さい。【著作物】【二次創作物】【パロディ】【パロディ裁判

P068 第6章 異端の少女


食事を終えて茶碗を洗うと、本当にすることがなくなってしまった。私は足を投げ出して座り、ぼんやりと天井を眺めた。時々、霧の後ろからテレビを覗き込んだ。でも、そんなもので気が紛れるとは思えない。霧もテレビを見ないで、どちらかといえばテレビの後ろの窓を見ていた。
時計はそろそろ12時を回ろうとしている。
私は退屈のあまり、溜め息を落とした。事件が終らない限り、ここから出られない。もどかしかった。
私と同じタイミングで、藤吉も溜め息をついた。振り向くと、藤吉は私の視線に気付いてちょっと微笑んだ。でも藤吉の溜息は、描きかけの漫画を没収された落胆だろう。
そんな時、急に家の電話が音を鳴らした。障子の隣に置かれた。黒塗りのダイヤル式電話だった。私たちは一斉に電話を振り返った。
「どうしよう。出る?」
私は皆を見回して意見を求めた。皆の顔に、どうしようという困惑が浮かんでいた。
「私が出るわ。」
千里が電話の前に進み出た。深呼吸ひとつして、受話器を手に取る。
「はい、もしもし。……常月さん?」
千里の声が意外そうにトーンを上げた。
私たちは飛びつくように千里に近付き、受話器に耳を近づけた。
「どうしているの、常月さん?」
千里が訊ねた。そういえば、家の中にまといの姿がなかった。
「もちろん先生と一緒よ。ねえ、木津さん、いいの? 私一人で先生を独り占めして。そこでじっとして、ただ待っているつもり?」
電話の向うで、まといの挑発的な声が聞こえてきた。
千里が険しい表情で顔を上げた。
「もちろん行くわよ! 今どこにいるの? 先生の居場所をきちんと正確に教えて。」
千里はまといの挑発を押し返すように強い言葉で言った。
「小石川の裁判所よ。今、書類の申請で待っているところ。来るなら今よ。走ってきなさい」
まといが短く現在の居場所を伝えた。
「わかったわ。いい? そこで待っているのよ。必ず行くから!」
千里はまといの返事を待たず、勢いよく受話器を置いた。
私たちはすぐにでも玄関に飛び出した。皆それぞれで靴を履く。霧も廊下にやってきたけど、私たちを戸惑うように見送っていた。
「霧ちゃん、行ってくるね!」
私は靴に足を押し込みながら、霧に微笑みかけた。
「行ってらっしゃい」
霧は一つ頷いて、私に微笑で返した。
格子戸を開けて、私たちは一斉に駆け出した。借家の前に、スーツ姿の護衛が立っていた。護衛はいきなり飛び出してくる私たちを押し留めようとした。でも二兎追う者はなんとかで、護衛は私たちを一人も捕まえられず見逃してしまった。
私たちは全力で道を走った。信号がもどかしかった。間もなく住宅街の風景が遠ざかって、背の高いビルが現れ始めた。整備された道路に車が走っている。そんな風景の向うに、古ぼけたレンガ造りの建物が見えてきた。小石川地方裁判所だ。
私たちは、裁判所の入口ゲートに立った。ちょうど糸色先生が裁判所から出てくるところだった。白のパナマハットを被り、いつもの旅行ケースを持っていた。手になにやら書類を持っていて、歩きながら旅行ケースに収めようとしていた。私たちは荒い呼吸を整えながら、糸色先生を迎えた。
「先生!」
私たちは糸色先生の前に集って、皆で呼びかけた。
「わ! 皆さん、いたんですか!」
糸色先生はびっくりした顔で私たちを振り返った。
ええ、ずっと!
私たちは声を合わせた。
糸色先生は、笑顔にあきれたようなものを混じらせた。
「やれやれ。ここまで従いてきてしまったんですから、しょうがないですね。こうなったら集団自衛権です。みんなで行きましょう」
糸色先生は私たちを見回しながら、穏やかな声で呼びかけた。
私たちは「やった!」と声を合わせて、側にいる女の子と手を握り合った。
「先生、どこに行ってたんですか?」
糸色先生が歩き始めると、千里がこれまでの動向を探ろうと訊ねた。
○○○幼稚園と、それから裁判所ですね。これから東大付属植物園へ向かうところです」
糸色先生は千里を振り返って簡単に説明した。
「私が通った幼稚園ですか? どうしてですか?」
私は首をかしげて糸色先生に尋ねた。どうしてそんなところに行く必要があったのだろう。
「まあ、のちのち話しますよ。まだ全てが繋がったわけではありませんから。とにかく行って、情報を聞き出しましょう」
糸色先生はごまかすように笑った。私は何となく歯切れの悪いものを感じながら、糸色先生に従いて行った。

P069 次回 第6章 異端の少女10 を読む

小説『さよなら絶望先生~赤い瞳の少女~』目次




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■2009/09/26 (Sat)
この小説は、『さよなら絶望先生』を題材にした2次創作小説です。2次創作に関する法的問題については、こちらをご覧下さい。【著作物】【二次創作物】【パロディ】【パロディ裁判

P067 第6章 異端の少女


暖かなまどろみから、急に突き落とされてしまった。
「日塔さん、いつまで寝ているの。お布団片付けられないでしょ。」
目覚まし時計より強烈な千里の怒鳴り声だった。
もう少し、と言いたかったけど、私は布団から転げ落ちてしまった。誰かが布団をひっくり返したのだ。
目を開けると、眩しい昼の光が飛び込んできた。けたたましいセミの声が聞こえる。身を起こしながら目をこする。辺りを見回すと、女の子たちはみんな普段着に着替えて、それぞれで活動を始めていた。
「みんなおはよう~」
「あれ? 先生は?」
私は今の状況がつかめず、きょとんとして千里に訊ねた。
「もう、行っちゃったわよ。一人で行っちゃった。」
「え?」
千里は布団をたたみながら私に説明した。その言葉が少し寂しげに聞こえた。私は余計に混乱を感じて、思わず聞き返していた。
千里が私を振り返った。何となく気遣わしげな表情に思えた。
「とにかく、早く起きなさい。朝ご飯の用意できてるから。シャワー浴びてきなさい。」
千里は布団を抱えて、いそいそと押入れに向かって歩き始めた。
私は、いろんな物から置き去りにされた気分だった。私の体内から、大切なものが滑り落ちてしまった感じだった。
私は浴室へ行き、シャワーを浴びて、寝ている間にかいた汗を流した。普段着に着替えて卓袱台に着くと、一人きりで朝食をとった。朝食はご飯と味噌汁。それからたくあんが添えられていた。
私はご飯を口に入れながら、周りを見回した。時計を見ると、すでに11時だった。あれから私は熟睡したらしかった。
私の手前で、藤吉が片膝を立てながら物凄い勢いで紙に絵を描いていた。どうやら新しい漫画らしい。霧は音量を絞ったテレビの前で、姿勢を崩して座っている。あびるは退屈そうに縁側に座り、足を投げ出して庭を眺めていた。千里が腕組をして、落ち着きなく家の中をうろうろと歩いていた。
「先生が出て行って、どれくらい経つの?」
私は歩き回っている千里に声をかけた。
「3時間くらい前かしらね。一緒に行くって言ったけど、でも私たちを危険に遭わせるわけには行かないって……。あんなに厳しい先生、初めてだった。」
千里は私の側で、ちょっと足を止めた。言葉も表情も寂しそうだった。
私は、「そう」と返して、味噌汁をずずずと啜った。
ふと、目の前で漫画を描いている藤吉を振り向いた。藤吉は夢中になっているらしく、あたりに紙が散乱していた。絵はまだ大雑把なラフ画の段階だった。
「ねえ、皆はもう、夏休みの宿題終った?
私は藤吉の描いている姿に、なんとなく連想をして皆に訊ねた。
「はあ? 日塔さん、まだ終らせてなかったの?」
再び歩き始めた千里が、私を振り返って呆れたような声をあげた。
「ええ、もしかして皆……?」
私は焦りを感じて、みんなを振り返った。
「夏休みの宿題というのは、毎日決められた枚数を、計画的にきちんと進めるものです。だいたい終ってるわよ。」
千里は胸をそらして、なんだか小言みたいだった。
「私はぜんぶ終ってるよ。暇で他にすることがないから」
霧が私を振り返って、かすれるような声で報告した。
「私は三日で」
あびるが体をそらして私を振り向き、クールな声で告げた。
「私も終らせてるよ。コミケに響くから」
藤吉は漫画に集中しながら私に答えた。
「そんな。もしかして私だけ? まだ大丈夫だと思ったのに」
私は愕然として視線を落とした。
「見せてあげてもいいわよ」
「ありがとう、あびるちゃん!」
あびるがクールに助け舟を出した。私は感激して、あびるに拝むように両掌を合わせた。
千里が何かに気付いたように、藤吉の描いている漫画を覗き込んだ。
「……て、こんな時に、お前は何を描いている!」
「え、だって、思いついたから……」
千里は唐突に怒鳴り声を上げて、藤吉から紙を取り上げた。千里の突然の没収に、藤吉も驚いた様子だった。
だからって、本当にネタにする奴があるか!
「返してよ、千里! 私の生きがいを返して!」
「生きがいって、お前、年いくつだ!」
藤吉が奪い返そうと千里にすがりついて手を伸ばす。しかし千里は、藤吉を押しのけて、卓袱台の周囲に散った紙を拾い集めはじめた。
私はなんだろう、と紙の一つを手に取った。ああ、なるほど、と思った。あえて描写はすまい。

次回 P068 第6章 異端の少女9 を読む

小説『さよなら絶望先生~赤い瞳の少女~』目次




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■2009/09/26 (Sat)
8c951109.jpgdfd39d42.jpgそれは、1940年の6月のできごとだった。
祭りの夜、ノアa9ecc58e.jpgはある女の子を目にする。
アリー・ハミルトン。17歳の良家の娘だった。
ノアは、アリーに一目ぼれし、半ば強引に、アリーにデートの約束を決めさせる。
自由奔放なノアと、おしとやかに育てられたアリー。正反対の二人c93514bd.jpgだったが、間もなく両思いの関係になる。
以来、ノアとアリーは毎日のように会い愛を育んでいった。
しかし、アリーの両親は、二人の恋愛を認めていなかった。
アリーの母親はノアを猛然と批判し、二人を別れさせるために突然の引越しを決める。アリーは遠いニューヨークの大学に通うことになってしまった。
a537465e.jpgノアはアリーの引越しを知り、アリーの家へと急ぐが、すでに誰もいなかった。別れの言葉すら、告げられなかった。
ノアの恋心はそれで終わりにはならなかった。その後ノアは、1年かけて365通の手紙をアリーへ送る。5bb3b7bf.jpgしかし手紙は、アリーの母親が隠してしまい、アリーには届かなかった。
それからアリーは新たな出会いがあった。ロンとの出会い。新しい出会いと楽しい日々に、アリーは次第にノアとの思い出を忘れるようになっていた。
間もなくアリーはロンからのプロポーズを受ける。アリーの心は決まりつつあったが、ある日、アリーは新聞記事に偶然にもノアを見つけてしまう……。
99acf09b.jpg恋愛映画に美しい陶酔的な映像は必須のものだ。『きみに読む物語』においても、二人の結びつきの強いシーンほど美しい映像で描かれる。


f32b2b2c.jpg多くの場合、女性は奔放だ。古い恋の傷跡も、容易に乗り越えて新しい関係を求める。
一方男性は待つほうを選ぶ。男性はある一時に刻まれた強い思いをなかなか忘れられない。恋愛に限らず、男性は多くの場合で過去を引き摺り、過去に愛着を示す傾向を持っている。その対象が恋愛であった場合、男性はその女性を、あるいはそれに似た印象を求め続けるだろう。
その典型通りに、アリーはノアとの恋愛を忘れ、ノアはアリーを忘れられず、いつかアリーと住むための家を作り始める。
73cb4371.jpg「忘れられない男」と「忘れてしまう女」の物語。老人は、老女が忘れてしまったかつての物語を語って聞かせる。ノアはアリーとの思い出を守るために家を作り始める。


de17565a.jpg物語は二つの時間軸が同時に進行される。過去の物語は、ノアとアリーを中心とした瑞々しい恋愛物語だ。もう一つの現在の物語は、認知症の老女と老女に物語を聞かせる老人の物語だ。
この映画には二つの物語が同時に進行している。間もなく二つの物語は折り重なり、一本の物語として収束していく。

映画記事一覧

作品データ
監督:ニック・カサヴェテス 原作:ニコラス・スパークス
音楽:アーロン・ジグマン 脚本:ジャン・サルディ
出演:ライアン・ゴズリング レイチェル・マクアダムス
〇〇〇ジーナ・ローランズ ジェームズ・ガーナー
〇〇〇ジェームズ・マースデン サム・シェパード



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