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■2012/11/26 (Mon)
※ この記事は、私が個人的にツイッターに書いたものをまとめたものです。

まずは作品の概要から解説するべきだろう。
『さくら荘のペットな彼女』はタイトルにもある「さくら荘」を舞台とする作品である。さくら荘は水明芸術大学附属高等学校の学生寮であるのだが、生徒の中でも特別な能力――才能を有したものだけが入居を許される。(間違いの指摘がありましたので訂正します。さくら荘は問題児が住む場所ということです)
主人公である神田空太は一般寮に住んでいたのだが、猫を飼っていたために強制的にさくら荘へ移住させられてしまう。そこで神田空太は、天才達と巡り会い圧倒され、凡人でしかない自身の生き方を見詰め直そうとするのである。
神田空太は、イギリスから戻ってきたばかりの椎名ましろの面倒を見るように指令を受けるが、椎名ましろは一般生活のあらゆることを自分ですることができなかった。そのため半ば介護に近い生活を送ることになる。
そんな最中、神田空太のクラスメイトである青山七海がさくら荘に引っ越ししてくる。一般寮で生活していたが、家賃をバイトをして稼いでいるために、より家賃の安いさくら荘に移ってきたのだ。
そこで青山七海は、神田空太が椎名ましろの日常の世話をするのはおかしい、同性である自分が引き受けるべきだ、と強引に椎名ましろ介護の仕事を引き受ける。その一方で、日々の生活費、家賃代を稼ぐためのバイト、それから声優を目指しているため勉強も欠かさなかった。そんな無理を続けたために、ついに過労で倒れてしまう。

問題なのはここからである。
過労と高熱のために倒れた青山七海のために、さくら荘の住人達は栄養の付くもの、と鍋を作る。原作ではこの鍋は「お粥」であったが、アニメ版では韓国料理の「サムゲタン」に変更されていた。

「なぜサムゲタンなのか?」
ここでネットユーザー達に火が点いた。
一般的には韓国と日本は友好国と見られ、友好国という前提で文化交流が論じられている。しかし潜在的には激しく嫌悪しあって互いの文化を全力拒絶している。特にネットでは「嫌韓」が根強く、日常社会では地下化した意見が露骨な嫌悪感情とともに叫ばれている。
最近ではネットで高度な政治的問題を知る機会が増え、ごく普通のアニメユーザーでも「嫌韓」の潮流と深く結びつきをもつようになった。万年平和主義のアニメユーザーが政治意識を持つ例は、かつてなかったことである。
そうした最中に、アニメの描写の中に不自然に登場してくる韓国料理。なぜ韓国料理なのか。韓国料理である必要があったのか。違和感は怒りと変わり、「嫌韓」感情に結びつき、一気に炎上を起こす。
人気アニメだった『さくら荘のペットな彼女』は転落するように、ユーザーの集中豪雨を浴びて燃え上がってしまった。


以下はニコニコ動画での反応である。
NG共有レベルゼロの設定だ。

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冒頭2秒。
始まった途端、コメントは「サムゲタン」で溢れ返る。「サムゲタン」だけではなく、「キムチ」「チョン」といった言葉も多い。

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2分11秒。
アバン終わってタイトル。
こうした「荒らし」コメントの多くは動画が始まって最初だけの場合が多い。どこかで噂だけ聞きつけ、冒頭の場面にコメントをさっと書き込み、あとは動画を見ずに去ってしまうからだ。
しかし今回の炎上はそういった事例とは違い、反感を持った多くの人達が動画全体を見ている。また「荒らし」はほんの数人だけの書き込みである場合が多いが、今回はNG共有を上げても批判コメントが消えることはなかった。相当な数の人が、この変更に怒りを感じているのだ。
2分後のタイトルには赤字の下コメントで『サムゲ荘のキムチな彼女』という別タイトルが命名された。

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18分20秒。
三鷹仁がサムゲタンを調理する問題のシーンである。ここで一気にコメントが多くなる。あまりにもコメントが多すぎて、画面が見えなくなる状態になる。

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18分25秒。
カットを切り返して、神田空太をなめて上井草美咲がパンケーキを食べている場面。ここでもコメントが途切れることはなく画面を覆い尽くす。
裏方が馬鹿をやらかしたごく最近の前例である『ココロコネクト』を取り上げる人もいたようだ。

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18分30秒。
続いて三鷹仁が鍋を神田空太に渡そうとする場面。
「サムゲタンは鍋じゃないっすよ(常識)」「サムゲタンは鍋じゃないっすよ(世界の常識)」下コメントに、アニメ中の台詞を強調してさらに補足したものが書かれる。

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19分19秒。
サムゲタンが登場する場面。一見コメントが少ないように思えるが、この直後、コメントで溢れ返る。
いくつも連なる下コメントの一番上に、韓国人を示す顔文字が書かれている。

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19分20秒。
サムゲタンが登場した次のカット。さっきのカットの1秒後である。
ここで画面を覆い尽くすコメントが溢れ返る。どれも作品を非難するコメントだ。

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21分4秒。
下コメントに「サムゲタンおいしいね(迫真)」と青山七海の台詞が強調されている。追従するコメントで溢れ返る。もっとも「サムゲタン」が溢れ返った画面かも知れない。

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23分44秒。
作品が終わって提供の画面。コメントがあまりにも多くて読めないと思うが、韓国語が書かれている(どちらにしても読めないが)。こうしたところでユーモアを示すのがニコニコ動画らしい。


さて、どうして原作で「お粥」だった場面が「サムゲタン」に変更されたのか。
とある「サンライズ」スタッフはこう答えている。

「何故原作から改変したかといえば、アニメとしてのわかり易い表現を求めた結果です。かつお出汁香るシンプルなお粥を美味そうに描くのは至難の業です。」

指摘するまでもないが、『さくら荘のペットな彼女』を製作したのはJ.C.STAFFである。サンライズはまったくの無関係だ。このコメントの後、「私は「さくら荘~」制作には全く関わっていません。当事者の発言ではなく、同じ業界人としての見解をツイートしました。」という発言を撤回するツイート残した。
また「お粥を書くのは難しい」という“言い訳”も苦しい。過去のアニメでお粥が描かれた前例はいくらでもある。『さくら荘のペットな彼女』の制作スタッフなら、問題なく描けるだろう。どう考えても「お粥が難しいから」という理由は適切ではない。
いま現在も、J.C.STAFFからのコメントは何一つ出てきていない。


現在の日本には、はっきりと2つの乖離した潮流がある。親韓である「韓流」と、逆に徹底的に韓国を嫌悪する「嫌韓」
ネットユーザーにとっては「韓流」は虚構に過ぎず、むしろ「嫌韓」のほうが一般的になっている。新聞やテレビが熱烈に支持する「韓流」というブームメントは浅く薄い情報の表皮に過ぎず、めくれば「嫌韓」が今にも沸騰して溢れ返らんばかりの状況である。
しかし「嫌韓」の意識は、実際社会においてはある種のタブーのようになっており、「嫌韓」が話題に上がることはなく、「嫌韓」の意識はネットなどで地下化する傾向がある。
だから「嫌韓」はネットユーザーにならない限り、ごく普通の生活を送っている人は「知らない」場合が多い。それどころか「いま世間は韓国が大ブーム」と思っている人は多い(嫌韓デモでフジテレビが包囲された、というニュースを知らない人が多い)
ネットユーザーとしてネットの言論に深くはまりこんでいると忘れそうになる前提だが、現実はまだ「韓流ブーム」という虚構の中にいる、ということを忘れてはならない。

アニメ制作者は基本的に世事に疎い。ずっと現場に引きこもって絵を描いているのだから、これは仕様がない。(この頃勘違いしている人は多いが、日本のアニメはまだ手書きが中心である。デジタル化はほとんど進んでいない。アニメの現場にいけば、お馴染みの動画机がまだある。この光景は実に50年くらいは変わっていない)
それだけに、この地下化した「嫌韓」の実体を「知らなかった」と考えられる。いや、むしろ「知るはずがない」と書くべきだろうか。アニメの現場は、今でも「いま世間では韓流ブームだ」という認識で共有されているはずである。
「韓流ブームだから、韓国料理にすれば若い人に受けるんじゃない?」
会議でそんな意見が出たかも知れない。

『さくら荘のペットな彼女』の制作スタッフが世間に疎いということは、青山七海のバイト風景の描き方でわかる。
例えばコンビニの店員。コンビニはありふれているだけに、描き方で制作スタッフがどれだけ社会経験があるか、あるいは「社会に対してどういう印象を抱いているか」がたちどころにわかってしまう場面である。
どうやらJ.C.STAFFにコンビニで働いた経験のあるスタッフは一人もいなかったようだ。またコンビニバイトに対して、ありがちな偏見も抱いているようである。
まずバイトのユニホームを着たまま、休憩で公園に行くなど絶対にあり得ない。あとで店長にこっぴどく叱られるところである。
またコンビニのバイトはお手軽でも楽なバイトでもない。言うまでもなく、コンビニは24時間営業だ。だから店を閉めることができず、客がいる状態で店内清掃、新しい商品の入れ替えを行わなければならない。また店内に並べられた弁当は時間刻みで「○○時になったら全品下げて入れ替え」、常に新しいものが並ぶようにコントロールされている。客入りの多いコンビニだと、待ったなしの修羅場である。(確かにレジの前でぼんやりしている時はあるが、あれは疲れきっている時だ)
しかしフィクションで描かれるコンビニは、いかにもラクそうで、やる気のない適当な若者が働く場所、というふうに描かれる。作り手がコンビニのバイトにどういった印象を抱いているか、よくわかる。またコンビニの描き方だけで、作り手が業界しか知らず、世間を何も知らないということがわかってしまう。
青山七海は様々なバイトを掛け持ちしている設定だが、その描写だけで制作スタッフや監督が「業界しか知らない世間知らず」であることははっきりとわかる。どのバイトでも言えることだが、バイト中のユニホームを来たまま持ち場を離れて、別の場所へ行ってはならない。これは社会常識である。しかし制作スタッフはこういった基本的な社会常識を知らなかったようだ。

『さくら荘のペットな彼女』のスタッフは業界人にありがちな世間知らずだった。もちろんネット上で激しく交わされている「嫌韓」など知るはずがなく、また知りようがない。作り手は何も知らなかった、と考えるべきだろう。それどころか、サムゲタンを書き入れることが、それなりのユーモアのつもりだった、のかも知れない。ユーザーが反感を持つなんて、想定できなかったのだろう。

監督のいしづかあつこについて調べてみたが、どうやら「天才」と呼ばれるタイプだったようだ。
愛知県芸術大学に在籍していたが、その頃からすでに「作家」として活動し、コンテストで賞を得る。同じく大学在籍中には、すでに「プロとして」仕事を引き受けていたようだ。
大学卒業すると同時にマッドハウスに入社し、さっそく短編アニメで頭角を現すようになる。制作に参加したアニメのリストを見ると、大学卒業の2004年から始まり、いきなり絵コンテや演6425d036.jpeg出を任されている。普通なら動画や制作進行など長い長い下積みを経験して、10年かけてやっと演出の座を射止める、といったところだが、そういったプロセスを飛び級して、いきなりの演出担当である。優秀だったのだろう。
その後はお定まりの出世街道。2009年にはアニメシリーズ(『青い文学』)の監督に抜擢されている。28歳という若さである。
「天才天才」で回りからおだてられて、何一つ苦労なく真っ直ぐな道を歩いてきた女の子。世間の荒波も理不尽も何も知らない天才少女。椎名ましろを地で行く人生を、いしづかあつこはひょいひょいと進んできたのである。それだけに、世間知らずだった。
今回の事件について調べていた過程で出てきた画像がある。いしづかあつこが韓国旅行へ出かけた時の写真だ。写真では、韓国の友人と交流を持ち、韓国の料理を楽しんでいる。
確実にいって、いしづかあつこは「嫌韓」なんて知らなかったはずだ。天才で世間を知らず、新聞テレビで薄っぺらくもてはやされる韓流に乗って(乗せられて)韓国人の友人を一杯作り、無邪気に交流を深めていく。知るべきだった世相の巡りを知らず、自ら見識を狭めていった。薄くて脆い情報の表皮だけが、いしづかあつこの現実だったのだ。
いしづかあつこは、きっと「ここでサムゲタン出したら、受けるよね」と思ったのだろう。「世間がいま韓流ブーム」という事実を、決して疑うことはなかった。

今回の一件はいしづかあつこにとって人生初めての挫折となった。
動揺は大きかったようである。公式サイトから第7話の演出・脚本のクレジットから自分の名前を削除している。逃亡したのだ。自分には責任はありませんよ、と(……スタッフはどう思うだろうか)(間違いの指摘がありましたので、削除しておきます)
これまでは自分のごく狭い周囲だけを見ていれば良かった。そしてその人達は常に自分の才能を褒めてくれた。作品を発表すれば、その向こうに消費して批評する「その他大勢」の“凡人”たちがいる。いしづかあつこがこういった人達を意識するのは初めてだろう。これまでは、作品の中に自分自身を鏡のように見て、自分自身の言葉を耳の中で繰り返していればよかったのだ。
そう、いしづかあつこは“凡人”に逆襲されたのだ。『さくら荘のペットな彼女』は凡人を主人公にして、凡人の目線で奇人と呼ばれる天才達に圧倒される物語だ。だから凡人である多くの受け手から共感を得ることができた。しかしいしづかあつこは常に天才側の目線だった。はじめから凡人の目線など知るはずもなく、同情する気もなかったのだろう。ただ単に、自分の作品を、エゴを映像にしたかっただけだ。
初めての失敗に、初めての挫折。この失敗に対して、どう向き合うかがいしづかあつこの今後のキャリアにも関わってくるだろう。

しかし、問題は小さい。たかがお粥をサムゲタンに書き換えただけだ。問題を書き出すと、たった1行で収まってしまう。よくよく考えるまでもなく、騒ぎを起こすような問題ではない。小さな問題だから、大きくなりすぎることはないだろう、ビジネス方面にまで延焼することもなかろう。
そう思っていたが、たった1行で収まる問題が大きく広がってしまった。鎮火する方法は簡単だった。
「DVD/ブルーレイではお粥に戻します」
やはり1行で収まる発表を行えば、たちどころに騒動は収まったはずである。
しかしJ.C.STAFFはこれをやらなかった。問題がただただ広がり、自然に鎮火するまで何もしないで放置である。それで、まだ鎮火はしておらず、人気アニメだった『さくら荘のペットな彼女』は挽回のチャンスなく転落したままである。これは完全に対策の立て方を間違えた(いや対策ではなく何もしなかったが正解)
アニメ業界が外へ向けての政治的な振る舞い方がいかに下手だったか、それを示す事件だった。これからは業界に閉じこもるだけではなく、外へ向けたメッセージをいかに送るか、世論の流れをいかに掴むか、がアニメの作り手にとって必要な感性でありスキルになり得る。そういう事情をよく理解するべきだろう。

ニコニコ大百科→『さくら荘のペットな彼女原作改変問題

元ツイッター→とらつぐみツイッター

 

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